「電光石火ってピカチュウの技の名前だと思ってたけど、四字熟語だったんだね!今日学校で習ってみんなビックリしてたよ。」と学校帰りの子供が言ってきました。
確かにそんな技あったね…(;´∀`)
「でも、なんで電光石火が早いって意味になったの?」
本当だ…何でそんな意味になったんだろう・・・
よく聞く言葉だけど、子どもに質問されて、あらためて言葉の意味や成り立ちの不思議さに気づく。そんな言葉って結構ありますよね。
子どもの好奇心には、キチンと答えたいところ!
そこで今回は「電光石火」の意味や語源、使い方について紹介します!
一緒に見ていきましょうね。
電光石火の意味・読み方!
「電光」って文字のイメージから雷とか稲妻を想像しますね。でも、「石火」ってなんなんでしょうか?
そんな疑問を解決するためにも、次の章では語源や言葉の成り立ちを見ていくことにしましょう。
電光石火の語源・由来とは?
「電光石火」の語源は、中国の史書である「五灯会元(ごとうえげん)」の一節にあるという説もありますが、残念ながらはっきりとはしません。
と、いうことで今回は「電光石火」を単語ごとに区切って掘り下げて説明していきますね(#^.^#)
「電光」とは、「雷放電による線状閃光。稲光・稲妻。」のことです。
やはり、予想通りの意味でしたね(*^^)v
つぎに、「石火」は、「火打ち石を打って出す火。きわめてわずかの時間、 はかないこと、すばやい動作などのたとえ。」という意味になります。
ちなみに、火打ち石とは、まだマッチやライターがなかった時代に火を起こす道具として使われてたものです。他にも厄除けや縁起を担ぐときに使用されたりしたんですよ。
時代劇などで、ご主人が出かける際に奥さんが玄関先で、火打石を打つシーンがあったりしますね。
火打ち石は直接火が出るわけではなく、石で鋼たたき、けずれた鉄粉が火花となるという構造です。これが「火打石の出す火」。
つまり、「石火」は「火花」のことをさしており、火花がついている一瞬を「きわめてわずかの時間、すばやい動作」と表現したのでしょうね。
「電光」の指す「稲光・稲妻」は光る時間が一瞬です。
また、「石火」の指す「火花」も一瞬で消えてしまいます。
どちらも、瞬く間に消えてしまうもの…そんなふたつを合わせて、「非常に短い時間」って意味になりました。
ちなみに、単語の意味から成り立っている言葉、実は少なくないんですよ!
なども、そんな言葉の仲間です。
それでは、次に例文を使って「電光石火」の使い方の紹介をしていきますよ。
電光石火の使い方・例文!
早速ですが、例文を見ていくことにしましょう。
「電光石火のような攻撃」そんな攻撃をしてみたいものです。
これはスポーツをする人にも好まれそうな言葉ですね。
素早い攻撃は身を守るためには必須ですね。
「居合道」もマシンガンさばき・手裏剣さばきも同類といえるそうですね。
「電光石火」は「~ような」や「~ごとく」という形でつかわれることが多い言葉です。
「素早い動き」のカッコいい比喩表現と覚えておけば、使いやすいんじゃないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
「電光石火」の意味や語源・使い方を見てきました。
類語もたくさんありますよ。
- 疾風迅雷(しっぷうじんらい):素早く激しいさま。
- 脱兎之勢(だっとのいきおい):動きが非常に素早い様子。
- 息をもつかせぬ:意義素類語攻撃や行動などが一度に素早く行われるさま。
- 迅速(じんそく):物事の進みぐあいや行動などが非常に速いこと。
- 神早(しんそく):人間わざとは思えないくらい速いこと。
- 破竹の勢い:物事の勢いが激しく、とどめることができないさま。
- 光芒一閃(こうぼういっせん):光がぴかっと一瞬光るように、事が急激に、また瞬時に変化する形容。
動きの早さを表す言葉、時間経過の早さを表す言葉とさまざまです。
これだけ種類があれば、微妙のニュアンスの違いも上手く表現できそうですよね。
もちろん、英語でも表現できますよ。
- lightning speed(光のような速さ)
- alertness(俊敏)
- super quick(ものすごく短い時間)
などが「電光石火」と意訳されますね。
今回ご紹介した「電光石火」はアニメのキャラクターの技にもなっている言葉でした。
意外と、子どもたちには慣れ親しみのある言葉なのかもしれませんね。
ちなみに「電光石火」という技も、目にも留まらないような素早い動きで敵を攻撃するキレッキレのカッコいい技でしたよ!
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