セミの抜け殻を見て、『「もぬけの殻」って、この抜け殻が語源の言葉なんだよねー』
なんて、子どもに教えてドヤ顔の私。
すると、「もぬけってなに?」ってまさかの質問返し(;゚Д゚)!
私は答えることができずに撃沈・・・。
知っているつもりでも、詳しい事を聞かれると分からずに恥をかいた経験、あなたにもありますよね。
そこで今回は、もぬけの殻の意味や語源について紹介します!
私と同じような失敗をしない為にも、一緒に見ていきましょう。
もぬけの殻の意味・読み方!
「もぬけ」は「蛻」と書きます。
漢字を見ても「もぬけ」の正体は分かりませんね( ̄▽ ̄;)
その正体は、次の章で見ていきましょう!
もぬけの殻の語源・由来とは?
「もぬけの殻」の語源のお話をするために、まずは「もぬけ」と「殻」の意味を説明していきますね。
「もぬけ」とは、「もぬける」という動詞の活用形のひとつ。
意味は、「抜けて外へ出る。」「抜ける。」「脱皮する。」です。
「殻」はご存じのように、「内部がなくなって残った外側。」という意味ですね。
「もぬける」と「殻」このふたつの意味が合わさった「もぬけの殻」の意味は、「脱皮した後の残った外側」となります。
つまり、脱皮する生物である「 蝉や蛇」のぬけがら。となるのです。
では、「魂の抜け去った体。死体。」という意味は、どのようにして生まれたのでしょうか。
「魂」を脱皮する生物、「魂が抜け去った体。」を「殻」に比喩しているのです。
同様に、人を「脱皮前の生物」に、寝床や住居を「殻」に比喩したものが、「人の抜け出たあとの寝床や住居。」という意味になりました。
「もぬけの殻」は単語の意味のままのものと、比喩表現を使ったものの両方が意味となっている言葉ですね。
次の章では「もぬけの殻」の使い方を紹介していきます。
もぬけの殻の使い方・例文
では早速、例文を見ていきましょう。
大勢の人が集まっていたであろう場所に誰も人がいない…そんな様子を「もぬけの殻」を使って表現しています。
ドラマのワンシーンで見かけそうですね。
普段は家族がいるはずの家。そんな家に誰もいない状態を「抜け殻」に例えて表現しています。
「居なかった」と表現するよりも、「もぬけの殻」と表現した方が、寂しさや侘しさが伝わってきますね。
「ベッド」だけでなく「部屋」も「抜け殻」に例えていますね。
こんなときの布団ってトンネルみたいになっているのを想像してしまいます(笑)
と、このように「もぬけの殻」を使います。
「いたはずなのに…」「いるはずなのに…」という状態を表現したいときなどに、「もぬけの殻」を使ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「もぬけの殻」の意味や語源・使い方を見てきました。
「もぬけの殻」に似た表現にはこんなものがありますよ。
- 猫の子一匹いない:生きて動くものが何も見られない。 誰もいない。 あたりに全く人影がない。
- 人っ子一人いない:人がひとりもいない。だれひとりいない。
- 閑古鳥が鳴く:人の訪れがなく、ひっそりと静まり返っているさま。
- ひとけが無い:その場に人の気配が感じられないさま。人がいないさま。
- 空虚: 内部に何もないこと。また、そのさま。
などになります。
英語表現だと「be quite empty.(何もかもなくすっかり空っぽ)」「the bird has flown.(逃げてしまった後)」などで表現できますね。
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