先日のことです。
「今日はぐうの音も出ないほどに、注意されてしまってさぁ…」
と、同僚が悲しそうな顔で話しかけてきたのです。
注意されても仕方のない同僚の話をうわの空で聞きながら、「ぐう」ってなんなんだろう?
と、考えてしまいました。
聞きなれているはずの言葉なのに、深く考えたことがない。
意味もうろ覚えだから、自信をもって使えない。
そんな言葉は、意外と多いものです。
今回は、そんな言葉のひとつ「ぐうの音も出ない」の紹介です。
意味だけでなく、語源や使い方もあわせてお話させていただきますね。
意味を単体で聞くよりも、その方が、ぐっと記憶に残りやすくなりますよ!
まずはじめは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
ぐうの音も出ないの意味・読み方!
「ぐうのおと」とは読みませんよ!
また、漢字表記も「ぐうの根」や「ぐうの値」ではありませんので、間違えないように気をつけましょう。
「ぐうの音」なんて、かわいらしい表現とはうらはらに、こわい意味の言葉ですね。
いったいどうして、こんな表現が生まれたのでしょうか。
ぐうの音も出ないの語源・由来とは?
では、「ぐう」の正体を探っていきましょう。
おなかが鳴った時の音を表現しているのにも似ている?
なんだか、「がちゃん(ものが割れたときの音を表現)」、「ごろごろ(雷の音を表現)」などの仲間ような気もする?
私は、そんなふうに思ってしまいました。
実はそれらの一緒で、「ぐう」の正体は、「擬音語」だったのです!
ぐうの音は、人の呼吸がつまったときの音を表現している言葉ですね。
言葉が出てこないほど、やり込められてしまったときなどは、「えっ!」「あっ!」「うっ!」など声にならない声や、息苦しい時に出る音のようなものが出てしまいますよね。
この音すらも、出ないくらい徹底的にやり込められた状態。
それを「ぐうの音も出ない」と表現したということなんです。
ぐうの音も出ないの使い方・例文!
では「ぐうの音も出ない」を、実際使った例文を見ていきましょう。
どんな場面か想像しながら、見ていってくださいね。
3つの例文を見ていただきました。
どれも「反論できない」「言い返す余地もない」といった状態を表現するのに「ぐうの音も出ない」を使っている例文ですね。
他にはこんな使い方もあります。
こちらのふたつは「過去形」で使っている例文です。
「ぐうの音も出なかった」と表現する、こちらの方が馴染みのある使い方かもしれませんね。
と、このように「ぐうの音も出ない」を使います。
「言葉が出てこないほど、やり込められてしまった」時などに使う言葉なので、使うような状態にはなりたくない言葉ですね。
ちなみに、単純に息が苦しすぎて何も言えない状態のときを表現するのには使いません。
そうですね例えば…「自宅から学校まで、全力疾走してきたばかりだから、ぐうの音も出ないくらい疲れたよ。」なんて使い方は間違いです。
覚えておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「ぐうの音も出ない」の意味や語源・使い方を見てきました。
「言葉が出てこないほど、やり込められてしまった」状態は、こんな言葉で表すこともできるんです。
- 返す言葉もない:相手の台詞や行動に対して意見や反論などを言う余地がない、まったくその通りだと思う。
- 反論の余地がない:手の論や批判に反対の意見を述べること。また、その議論をしようとしても、できない状態。
- 言葉を詰まらせる: うまい表現や言い方が見つからずに話し続けることができない様子、説明や返答に窮する様子。
- 完膚(かんぷ)なきまで:無傷のところがないほど徹底的に。
- 手も足も出ない:自分の力をはるかに超えていて、どうすることもできない状態のこと。
などがあります。
もちろん、英語でも表現できますよ。
- be at a loss to reply:返答に困る。
- be lost for words:言葉を詰まらせる。
などですね。
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