「ほら、負けるが勝ちって言うだろう!ここは君が折れてあげてよ。」
揉め事の仲裁や相手をなだめる時に言いそうなセリフですね。
「負けるが勝ち」って何だかその場しのぎや、負け惜しみ言葉のような気がするんだけど…
私はそんなイメージを持っていました。
しかし、実際の意味は全く違ってました( ̄▽ ̄;)
思い込みやイメージで使ってしまっている言葉って意外と多いですよね。
今回はそんな言葉のひとつ「負けるが勝ち」の紹介です。
もしも、勘違いしてて間違えた意味や使い方をしたら恥をかいてしまいますよね。
そんなことにならないように、負けるが勝ちの意味や語源・使い方をしっかりと見ていきましょう!
負けるが勝ちの意味・読み方!
なんだか「負けることに価値がある場合もある」とも解釈することもできる意味ですね。
だからと言って「負けるが価値」と表記してしまわないようにしましょう。
また、「負ければ勝ち」ではありませんので言い間違いにも注意しましょうね。
ちなみに、「負けるが勝ち」は「江戸いろはかるた」の「ま」に使われている言葉です。
ということは、江戸時代から使われている言葉ということになります。
ずいぶん古い時代から、長い間使われている言葉なんですね。
では、この古くから使われている「負けるが勝ち」はどのようにして生まれた言葉なのでしょうか?
次の章で、言葉の成り立ちを見ていきましょう。
負けるが勝ちの語源・由来とは?
「負けるが勝ち」に語源らしい語源はありません。
「江戸いろはかるた」に使われている多くの言葉がそうなのですが、人々の長年の経験や習慣を標語のように表した言葉なのです。
例えば、ある人と争ったします。
言葉や力で、その人に勝ったとしても後から恨まれたりねたまれたり…
と、逆恨みのようなものを買うかもしれません。
それなら、相手を立てるような行動を取った方が、自分の得になる。そんなことって、意外と多いですよね。
今も昔も、きっと変わらないんのでしょう。
一見負けたように見えたとしても、わざと争うことを避け、相手に勝ちを譲る。
結局として、そのほうが勝ちに結びつくことが多い。
そんなことから、生まれた言葉なんですね。
このように、一見、真理にそむいているようにみえて実は一面の真理を言い表している表現方法を「逆説」と言います。
- 急がば回れ:急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、遠回りでも安全で確実な方を行くほうがかえって得策だということのたとえ。
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず:危険を冒さなければ大きな成功は望めない。
- 失敗は成功のもと:失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功につながることになる。
などが、逆説的な言葉ですね。
負けるが勝ちの使い方・例文
では、「負けるが勝ち」の正しい使い方とはどういった使い方なのでしょうか?
例文を使いながら、紹介していきます。
と、このように「負けるが勝ち」を使います。
「譲歩することによって利益が得られる」様子などを表現したい場合に、「負けるが勝ち」を使ってみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「負けるが勝ち」の意味や語源・使い方を見てきました。
最後に「負けるが勝ち」の類語と英語表現を紹介しますね。
まず、類語はこちら。
- 損して得とれ:一時的には損をしても、将来的に大きな利益になって返ってくるように考えよということ。
- 逃げるが勝ち:無駄な戦いや愚かな争いなら、避けて逃げるほうが、結局は勝利や利益を得られるということ。
- 三十六計逃げるに如かず:形成が不利になったときは、あれこれと策を練るよりも逃げるべきときに逃げて身を守る方法もあるということ。
- 征服のための屈服:「負けるが勝ち」に同じ。
- 金持ち喧嘩せず:金持ちは利にさとく、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない。または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする。
などです。
英語だと、「You learn more from losing than winning.(勝つよりも負けたほうが学ぶことが多い。)」で表現できますよ。
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