あるママ友会でこんな会話を耳にしました。
「うちの旦那、全然家事やらないのよ!手伝ってくれればいのに!」
「わかるわ~!うちの旦那も同じ!ゴロゴロされると本当に頭にくるわよね!」
旦那さんへの文句に花が咲いていますが、ここで登場した「頭にくる」とはなんでしょう?
何かが頭に向かってくる…という感じでしょうか?
ただ1つここから読み取れるのは、怒っていたり、イライラしている印象ですよね。
果たしてそれで合っているのでしょうか?
今回は、「頭にくる」の意味や語源、使い方について説明しますね!
頭にくるの意味・読み方は?
冒頭のママ友会のセリフは「旦那にかっとなるわ!」というニュアンスだったようですね。
しかし、「怒りで興奮すること」がなぜ「頭にくる」という言葉で使われているのでしょうか?
早速、「頭にくる」の語源について解説していこうと思います。語源を知ればもっとこの言葉について深く理解出来ますよ!
頭にくるの語源とは?
ではここでは「頭にくる」の語源を解説していきますね!
まずは、文章を分解してみましょう。そうすると文章のままでは見えないものが見えてくるかもしれません。
「頭」は言わずと知れた、「あたま」のことですよね!慣用句ではよく登場します。
私たちの体の中でもとても重要で、身近なものです。
「くる」は「空間的に離れているものが自分の要る方へ向かって動く、近づくこと」という意味がありますよね。
ここから考えていくと、「頭に向かって何かが近づいてくる」ということになります!
さて、いったい何が近づいてくるのでしょうか?
想像してみてください。
あなたは買い物中にたまたま苦手な人に会いました。話しかけられて何を言われるのかと思いきや、
「わー!その服変だよ!よくそんな格好で外に出られるね!私なら無理!」
こんな風に上から目線されたらどう思いますか?ものすごく嫌な気持ちになりませんか?
その人に嫌悪感を抱くと共に、とても嫌な気持ちになりすよね!
そんな時、あなたの体は脈が速くなって頭がカーッと熱くなるような感覚になり、一瞬でものすごい怒りに満ちあふれるでしょう。
「とても大きな怒り」は、そのように一瞬で沸点を迎えます。
その怒りを周りに見せるか見せないかには個人差がありますが、「怒ること」これ自体は人間ならば誰もが抑えられない衝動です。
まさにその状態が「頭にくる」ということで、怒りで血が頭にのぼってくるような感覚のことを指しますよ!
きっとあなたも経験したことがあるはずです。私も何度もあります(--〆)
これと似た言葉で「頭に血がのぼる」という言葉もありますよね!この言葉も「頭にくる」と、ほぼ同じ意味なんです。
人間ならば誰もが経験するであろう怒りの状態を「頭にくる」と表現し、「怒りで興奮すること、かっとなること」という意味で使われるようになったと考えられます。
あまりそんな目には合いたくありませんが、実際にどんな場面で使える言葉なのでしょうか?
次はその使い方についてスポットを当てていきますよ!
頭にくるの使い方・例文!
ここでは実践編として、「頭にくる」の使い方について勉強していきましょう!
例文をあげますのでどんな使い方をされているか見てみてくださいね!
- 「娘が描いた絵をママ友にバカにされて頭にきた」
- 「いつも頭にくるようなことばかりしてくる同僚」
- 「自分の好きな芸能人を否定されて頭にきた」
どうでしょうか?なんだか読んでいるだけで頭にきますよね!
このように自分が嫌なことをされたとき、一瞬で怒りに満ちあふれます。
例えば2つ目の例文のような人、あなたの周りにもいませんか?
日常生活の中でこのような経験はよくあることです。
この例文のように身近なところですぐに使っていけるわけですね!
さいごに
最後に「頭にくる」の類義語を紹介したいと思います。どんな言葉があるのでしょう?
- 「頭に血がのぼる」
- 「腹が立つ」
- 「激昂する」
「あたまにちがのぼる」と読みます。意味は「感情が高ぶって冷静さを失うこと」などがあります。
「頭にくる」とほぼ同じニュアンスの言葉ですね。
「はらがたつ」と読みます。「怒らずにはいられない、しゃくに障る」という意味です。
「頭にくる」と少し違うのは、後から思い出して腹が立った、などの使い方も出来ることです。
「げきこうする」と読みます。意味は「感情がひどく高ぶること、ひどく怒ること」なとがありますよ!
随分と冷静さを失ってものすごく怒って何をするかわからない!そんな時に使います。
今回は「頭にくる」についての説明をしてきました!
「怒る」は、私たちには避けて通れない感情ですよね。それだけで随分とストレスを受けてしまいます。
もし人から「頭にくる」ことをされたら、覚えたての「頭にくる!」の言葉を使って愚痴って、さっさと忘れてしまいましょう!
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