「~によって、一層、円高に拍車をかけることとなりそうです。」

「ねえ、パパ。『拍車をかける』ってどういうこと?」

「ん〜?どんどん進むってことだろう?」

「『拍車』って、外車?」

「え?さあ、車の名前じゃあないんじゃないか?」

「じゃあ、何?」


拍車がかかる


あなたもこんな風に、何とな分かるけど、正しい意味を知らなくて困ったことありませんか?

今回は、拍車をかけるの意味や語源について紹介します!



拍車をかけるの読み方と意味は?


「拍車をかける」の読み方は「はくしゃをかける」ですね。

「ものごとの進み方を早くさせる」「勢いをつけさせる」という意味で使われます。



車を勢い良く走らせるイメージでしょうか?

でも「拍」という字は

  • 拍手(はくしゅ)=手をたたく
  • 拍子(ひょうし)=手をたたいたりして、音楽で一定のリズムをとること

という意味で、「早く進む」とか「勢い良く」という意味はありません。

さて、では「拍車」ってなんのことでしょう。


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拍車をかけるの語源とは?

実は、「拍車」とは乗馬用の靴のかかとにとりつける金具のこと。

馬術では、鞍に乗り、またがったふくらはぎで馬の横腹を圧迫することで前進(推進)の合図となります。

その合図を強化するために、靴に突起物をとりつけるのだそうです。

棒状のものもありますが、歯車が回るの形状をしたものもあり「車」のイメージになりますね。


英語でSpur。古くは紀元前4世紀頃のケルト人が使用していたという説もあるそうで、中世ヨーロッパでは、騎士として認められる「叙任式」の時に、剣や兜と共に授与される名誉の印でもあったそうです。

そんな「拍車」ですが、現代では、馬体保護の観点から使わないようにしよう、という流れになってきています。

確かに、痛そうです(;´Д`)

「拍車をかける」 = 馬の腹を蹴る = 勢いが増すという意味になったのですね。


ただ、昔の日本では、例えば、平家物語で、語られる鎌倉武士たち江戸時代の将軍たちも、拍車をつけていませんでした。

日本の武士たちは靴をはきませんので、「靴にとりつける」拍車はないのです。

となるとこの言葉いつできたのでしょうか?


資料をさがしてみるとありました!

安土桃山時代に日本を訪れたポルトガル人の宣教師たちが、祖国に送るその手紙の中で「日本の乗馬具に拍車がない」と記しているそうです。

ヨーロッパ人にとっては、拍車なしで馬に乗っているのにびっくりしたのでしょう。

どうも、日本では「鐙(あぶみ)」そのもので拍車の代わりにしていたようです。


もともと、「拍車」という単語は、日本語にはなかったのです。

明治になって、西洋式の乗馬具とともに「Spur」が入ってきました。

当初はそのまま「スポール」とカタカナ表記したようですが、訳語として「刺馬輪」もあったようです。

その後、明治の中期には「拍車」が使われるようになりました。


拍車をかける

拍車をかけるの使い方・例文!

それでは、拍車をかけるの使い方を見ていきましょう!

  • 不用意な発言が、党内の混乱に一層の拍車をかけた
  • 半島の情勢が、この国の経済発展に拍車をかける結果となった
  • このことが彼の収集癖に拍車をかけさせたことは間違いない



ちなみに、「拍車をかける」場合は「〜に」とかかる対象が必要です。

  • 円安傾向が景気の減速に拍車をかける結果となった
  • 政府の政策が物価の高騰に拍車をかけた



また、他の表現方法として、「拍車「が」」となると、その後に続くのは「かかる」になります。

  • 円安傾向によって景気の減速に拍車がかかった
  • 政府の政策によって物価の高騰に拍車がかかる



ぜひ、使い分けしてくださいね^^


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さいごに

いかがでしたでしょうか。

語源から分かるように、比較的新しい言葉だったんです(;゚Д゚)!

もともと日本になかったモノが元になってできた言葉というのも楽しいです!

これだけ知っていれば、質問されたときに、あなたの解説にも拍車がかかりそうですね(*^-^*)


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