部活から帰ってきた途端に辞書を引っ張り出してきた娘。
何かを一心不乱に探しています。
いったい何事かと思い聞いてみると…
顧問の先生から「明日の試合相手は、ウチと五十歩百歩の力だ。気合い入れていくように。」と言われのだとか。
何か違和感があるなぁ…と思いながらも「はい!!」と返事をして帰ったそうです。
でも、「五十歩百歩」の正しい意味と使い方を調べずにはいられなかった様子(#^.^#)
というわけで、今回は「五十歩百歩」の意味や語源・使い方を紹介します。
まずは、意味から順を追って一緒にみていきましょう。
五十歩百歩の意味・読み方!
「ごじゅっぽひゃっぽ」と思っていた人の方が多いと思いますが、「ごじっぽひゃっぽ」が正解なんです。
パソコンでもスマホでも、変換できるので無理もないのですよね。
そして、「どちらも劣っている」という隠れた意味がありますので、褒め言葉としては使えません。
さて、何で比べてもよいのにどうして「歩数」で比べることになったのでしょうか?
その疑問を解決するために、語源をみていくことにしましょう。
五十歩百歩の語源・由来とは?
五十歩百歩の由来をたどっていくと中国へたどりつきます。
テストで50点と100点なら、かなり違いがあるんですけどね(´・_・`)
五十歩百歩の使い方・例文!
さあ、意味と語源を理解したところで次は使い方をみていきましょう。
「くだらない・つまらない物」をくらべるということを、頭に置いておくと使いやすいですね。
ちょっと、ここで冒頭部分の先生の言葉を思い出してみてください。
先生は、「明日の試合相手は、ウチと五十歩百歩の力だ。気合い入れていくように。」と言いましたよね。
「五十歩百歩」は「くだらない・つまらない物」をくらべる言葉です。
よほど、嫌な人ではない限り自分の教え子のチームをくだらないチームと言わないでしょう。
したがって、使い方を間違えていたということですね。
なんて使い方も間違いですね。
では、こんな場合どんな言葉を使えばよいのでしょうか。
次に紹介しますので、少しの間考えておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「五十歩百歩」の意味や語源・使い方をご紹介してきました。
使いやすそうな言葉である「五十歩百歩」すが、「ここではちょっと違うような…」という場合があるはずです。
冒頭での話がそうでしたね。
そんな場合は「同義語」を上手に使いましょう。
「五十歩百歩」の同義語には
- 団栗(どんぐり)の背(せい)比べ:どれもこれも似たり寄ったりで、抜きん出た者がいないことのたとえ
- 目糞鼻糞を笑う:自分の欠点には気づかず、他人の似たような欠点を笑うことのたとえ
- 大同小異(だいどうしょうい):細かい部分にわずかな違いはあるが、おおよそは同じであること
- 青柿が熟柿(じゅくし)弔(とむら)う:まだ十分に熟していない青いカキが、自分も同じ運命にあることに気付かずに、熟して木から落ちたカキを見て同情すること
- 似たりよったり:互いに優劣・差異などがほとんどないこと。また、そのさま
- どっこいどっこい:両者の力・勢いなどが互いに同じ程度で優劣がないさま
など、たくさんあります。
「五十歩百歩」と違い、優れたことに使える言葉もありますので、シュチュエーションに合わせて上手に使い方分けましょう。
ちなみに、冒頭部分の言葉だと「似たりよったり」または「どっこいどっこい」が適した言葉ですね。
同義語ではありませんが、英語のことわざで似たような表現がありますので、合わせてご紹介します。
That’s six of one and half a dozen of the other.
直訳すると、「一方の6つと、もう一方の半ダース。」
このままでは、何だかよく意味が分かりません。
ちょっと解説することにしますね。
同じ6つのものを一方は「6つ」といい、もう一方は「半ダース」と言った。
言い方がちがうだけで同じものを表している。大した違いはない。
ということになります。
外国にもことわざがあることに驚きました。
日本のことわざと外国のことわざをくらべてみるのもおもしろそうですね。
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