「絶対に手に入れたい!」「どうしても欲しい!」という欲求を表す言葉のひとつに「喉から手が出る」があります。

これって実際に「手」が出てくるわけじゃあないですよね。
もし本当に「手」が出てきたら妖怪になってしまいます( ̄▽ ̄;)


喉から手が出る


比喩表現を使ってわかりやすく表現しているんですが、どういうふうに生まれたのか分かりませんね。

今回は、「喉から手が出る」の意味や使い方、語源について紹介します

一緒に見ていきましょう!



喉から手が出るの意味・読み方!


「喉から手が出る」「のどからてがでる」と読みます。

意味は、「欲しくてたまらないこと。」「欲しいと思う気持ちが、抑えかねるほどであること。」です。



「喉から手が出るほど欲しい」と表現する場合もありますよ。

では、どんな状態になれば「喉」から「手」が出てしまうのでしょうか?

次の章で、言葉の成り立ちを紹介しますね。

 

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喉から手が出るの語源・由来とは?

「喉から手が出る」の語源は、「飢餓状態」にあります。

「飢餓状態」とは、飢えている状態の事ですね。

人間は「飢餓状態」まで陥ると、恥や外聞もなくなってしまいます。

少しでも「早く食べ物を口に入れたい。」「喉を潤したい。」という欲求から箸やスプーンなどの道具はもちろんのこと、手すら使わずに直接口から食べ物を取りに行くようになるのです。

いわゆる「犬食い」の状態ですね。

その状態があまりにも見苦しいので、そのまま表現せずに「喉から手が出ている」と比喩表現したのです。


昔の日本は「天明の大飢饉」や「天保の大飢饉」などと呼ばれる餓死者が30万人とも50万人ともいわれるほどの食糧難がありました。

しかし、今の日本ではそんな状態になることは考えにくいですよね。

そこで時代とともに「食べたくて仕方がない」「飲みたくて仕方がない」という意味から、「欲しくてたまらない」という意味に転じていったのです。


では「喉から手が出る」は、どんなシーンで使用するのが正しい使い方なのでしょうか?


喉から手が出る

喉から手が出るの使い方・例文!

では早速、「喉から手が出る」を使った例文を見ていきましょう。

この合格通知が喉から手が出るほど欲しかったんだ

この1年は、大好きなことをいっぱい我慢して受験勉強を頑張ってきたんだもん!



「喉から手が出るほど欲しかった」と過去形で使っています。

「喉から手が出る」は「現在進行形」だけでなく「過去形」でも使うことができるんですよ。

喉から手が出るほど欲しかった契約書

やっと商談が成立して、契約することができたよ。



こちらはひとつ目の例文と同様の使い方です。

このようにビジネスシーンでも使うことできる言葉なんですよ。

ずっと探し続けていて、喉から手が出るほど欲しかったあのCDがフリマサイトに出品されているなんて

生産中止のものだし、このチャンスを逃したら二度と手に入らないかもしれないからすぐに購入しちゃったよ。



単純に「ずっと欲しかった」とするよりも「喉から手が出るほど欲しかった」とする方が、強調して表現できることが分かりますね!

限定発売のあのソフト。

ゲームファンならみんな、喉から手が出るほど欲しがるはずだよ



欲しがっているのは、自分自身ではなく「欲しがるだろうな」というような客観的な表現にも「喉から手が出る」は使うことができます。

この場合も、欲求をより強調した表現になりますね。


と、このように「喉から手が出る」を使います。

あなたは何か「喉から手が出る」ほど欲しい物はありますか?


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まとめ

いかがでしたか?
「喉から手が出る」の意味や語源・使い方を見てきました。

最後に「喉から手が出る」の類語と英語表現をご紹介しますね。

「喉から手が出る」の類語には、

  • 垂涎(すいぜん)もの:あるものを手に入れたいと熱望すること。
  • よだれを垂らす:欲しくてたまらない様。
  • よだれが出る:欲しくてたまらない様子。
  • 死ぬほど欲しい:欲しくて仕方ない様子。
  • 喉が鳴る:ごちそうを目の前にして、ひどく食べたくなる。

などがあります。

英語表現では、「I’m dying for」「I would die for」「I could kill for 」となります。

これらは、「死ぬほど欲しい」という表現になりますが、「喉から手が出るほど欲しい」と意訳される使い方なんですよ。


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