「あなたって本当に、人を見る目がないわね…。」
上司に、こんなことを言われてしまいました。
呆れられてしまった…と落ち込んできたときです。
「ほら、君はコーヒーに目がなかっただろ。これでも飲んで、元気を出しなさい。」と、別の上司が声をかけてくれたのです。
あれ?同じ言葉だけど、どう考えたって違う意味だよなぁ…と気になってしまいました(~_~;)
聞きなれた言葉だけれど、深く考えずに使っている。
そんな言葉は、多いですよね。
今回は、そんな言葉のひとつ「目がない」の意味や使い方について紹介します!
では、意味と読み方からはじめていきましょう。
目がないの意味・読み方!
同じ言葉なのに、意味が違う…
この言葉を使うとき、どうやって使い分けたらいいんでしょうか…
きっとポイントがあるはずですよ。
目がないの語源・由来とは?
「目がない」に語源らしい語源はありません。
なので、今回はこんなふうに考えていってみましょう。
あなたは「目」が「なかった」としたら、どうなると思いますか?
→「何も見えない。」
では見えないとどうなるでしょうか?
→判断力が落ちる。
「判断力が落ちる。」
ゆえに、「物事の良し悪し」を識別する力も落ちるんですね。
ここで、ひとつ目の意味が出てきました。
先ほどの説明を、さかのぼって見ていけば簡単ですね。
「見るための目がないから、物事の良し悪しを識別する力がない。」んです。
長いので、これを省略して「目がない」となるのです。
ではさらに考えていきましょう。
あなたは、あるものが大好きです。
そのものに対しては、仕事も手につかないほどです。
他のものには、全く目が行かないくらい心を奪われてしまいます。
「目がない」が隠れていましたね。
つまり「他のものには、全く目が行かないくらい」も長いので、省略して「目がない」なんですね。
こんな風に、考えればとても記憶に残りやすいと思います。
目がないの使い方・例文!
では「目がない」を、実際使った例文を見ていきましょう。
想像してみるとわかりやすいですよ。
この場合の「目がない」の意味は「物事の良し悪しを識別する力がない。」です。
ふたつとも、そうですね。ふたつの例を見ていただいてわかるように、こちらの意味で使う場合は「見る目がない」と言っています。
「見る目がない」でひとつの言葉と言っても過言ではありません。
これを覚えていると、どちらの意味で使われているかを見極めるのに役に立ちますね。
こちらの例文は、「夢中になって、思慮分別をなくすほど好きである。」という意味の方で使っています。
こちらも特徴がありますね。「〇〇に目がない」と、目がないものを先に言っています。
こうやって見比べてみることで、ふたつの意味を持つ言葉でも、どの意味で使っているかを見極めるポイントが分かりましたね。
と、このように「目がない」を使います。
使うときに、意味をごっちゃにしないように気をつけてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「目がない」の意味や語源・使い方を見てきました。
見極めポイントを押さえておけば、わりと使いやすい言葉でしたね。
同じような意味を表す言葉は、こんなものがあります。
- ふし穴:見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう語。
- 裸の王様:真実が見えなくなっている人のたとえ。
- 見当はずれ:見当違いなこと。
- 三度の飯より好き:一日に三回ある大切な食事がどうでもよくなるほど、あることに熱中していること。
- 大好物:何よりも好きな食べ物や飲み物のこと。
英語では、「I have a thing for~(~が大好き)」や「~ is my weakness (~が好きで自分をコントロールできない」。「I’m not a good judge of character.(人を見る目がない)」で表せますよ。
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