ことわざや慣用句は、日常生活であまり頻繁に使う言葉ではないので、急に使われたりすると戸惑ってしまうことってありますよね(;´Д`)

意味が分かっていれば、話もスムーズに進みますが、知らないものだと、返す言葉に詰まったり愛想笑いでごまかしてみたり…

運が悪いと「そんなことも知らんのか!」と怒られてしまうことも(;゚Д゚)!


下にも置かない


そうならないためにも、言葉の意味は正しく理解しておきたいところですね。

今回は「下にも置かない」についてです。

下に置かないの意味や語源、使い方などを紹介しますので、一緒に理解を深めていきましょう。



下にも置かないの意味・読み方は?


「下にも置かない」は「したにもおかない」と読みます。

意味は、「扱いや態度が丁寧であるさま」を表します。



これと似たような意味を持つ言葉を挙げてみますと「手厚い」「きめ細かい」「心憎い」「慇懃(いんぎん)な」「懇(ねんご)ろな」などなど…

基本的には良い意味で使われる言葉ですね。


慣用句には、実は悪い意味を持つ言葉もありますので、まずは正確な意味を知っておく必要があります。

さて、意味は分かったのですが、ここで使われている「下」とは何のことを指しているのでしょうか?

もう少し掘り下げてみてみましょう。


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下にも置かないの語源とは?

「下」という言葉についてですが、この場合の「下」は「下座」を表しています。

例えば、会社の飲み会で、上司が座る場所をどこにするかで悩んだ経験はありませんか?

「そっちの席は失礼にあたるから、こっちが上座じゃないの?」などという会話、一度はあると思います。

どちらが上座で、どちらが下座になるのかという説明は省略しますが、「下にも置かない」の語源はこのような場面に由来する、と言われています。


もてなしたいと思う人を下座に置くことは失礼に値しますよね。

そこから転じて「非常に丁重に扱う様子」を表す場面で「下にも置かない」という言葉が使われるようになりました。


私は最初この言葉を見たとき「持っている荷物を床に置いてしまうと汚れるから」下にも置かないと使われるようになった言葉なのかな、と思いましたが、厳密にいうと違うようですね。

とはいえ、大事に思っているものは下の方に置くことはなさそうですが(;・∀・)


下にも置かない

下にも置かないの使い方・例文!

続いては、使い方・例文について進めてみたいと思います。

「下にも置かない」の意味は「扱いや態度が丁寧であるさま」でしたね。

では、それを踏まえまして例文を。


例えば、街でばったり数年ぶりに友人と再会した場面。

「いやあ、ひさしぶりだねえ。今度家に遊びにおいでよ。」

などと、話が弾むことでしょう。

さて、さっそくその友人宅を訪問したところ、「よく来たねえ。」と、非常に手厚い歓迎を受けたとします。

そんな状況を表す場合は、「久々に会った友人宅を訪れたら、下にも置かない歓迎ぶりだった。」と使うことができます。


同じように、他の例文も見てみましょう。

  • そのパーティに出席したら「下にも置かない」もてなしを受けた。
  • その会社の「下にも置かない」応対に、私は感動さえ覚えた。
  • 「下にも置かない」あつかいを受けたので、戸惑ってしまった。
  • 「下にも置かない」歓待ぶりに、思わず目を丸くした。



このように使います。

良く見ると「下にも置かない○○」と使う場合が多いようですね。

意味は、「○○がとても丁寧、丁重であったこと」を表しています。


また、「下」があるのだから「上にも置かない、という言葉もあるのでは?」と思ってしまいそうですが、この表現はありません。

間違いやすい言葉とも言われていますが、上記の説明のように、「下」は「下座」を表していると理解していれば、そういった間違いは回避できそうです。


余談ですが、英語の表現にも触れてみたいと思います。

  • extending every courtesy
  • giving a royal welcome



それぞれの単語についての補足ですが「extend(ing)」は「広げる、伸ばす」、「courtesy」は「礼儀、親切」、「royal welcome」で「盛大な歓迎」という意味です。

慣用句は、言葉の意味を丸暗記しようとすると、案外頭から抜け落ちてしまうこともあります。

意味を知ることも重要なのですが、語源やその言葉を使う場面なども知ることによって、より深い理解へとつながっていきますので、併せて押さえておきましょう。


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まとめ

いかがでしたか。

「下にも置かない」の意味や語源などについて進めてきました。

おさらいしますと、「下にも置かない」の「下」とは「下座」を表しているということ。

意味は、「非常に丁寧に扱う」様子を表している、とお分かりいただけたのではないでしょうか。


これと似たような響きの慣用句で「風上にも置けない」(その人の行動をののしる時に使う言葉)もありますが、こちらと混同してしまうと「どっちが上でどっちが下だったっけ?」などと使い方を迷ってしまいそう…

そんなときは、意味・読み方だけでなく、語源や使う場面なども一緒に抑えておくと、それぞれの言葉を正しく使えるようになれますよ(*^-^*)


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