「スクープです!俳優のYさんが、ソウコウノツマと離婚。
ドラマで共演した、Xさんが新たな恋人ではないかとのウワサです。」
ワイドショーを見ていたら、こんなニュースが飛び込んきました。
ワイドショーネタ自体は、よく聞く話なんだけど「ソウコウノツマ」って一体なに?
漢字すら想像できません(-_-;)
知らない言葉が気になって肝心のニュースが頭に入ってこないって経験あなたにもあるのではないでしょうか。
そこで今回は「糟糠の妻」について意味や語源・使い方を順番に説明していきますね。
一緒に見ていきましょう!
糟糠の妻の意味・読み方!
慣用句としての意味はわかりましたが、「糟糠」の意味がちょっとわかりにくいですよね。
そこで分かりやすいように、漢字を別々にして意味を説明します。
まずは「糟」。
「糟」は「かす」とも読みます。
意味は、「もろみから酒をしぼり取ったあとに残るもの。酒かす。」
酒かすはあなたもご存じだと思います。
冬になると「かす汁」や「あまざけ」を作る材料のひとつが、酒かすですね。
「糠」は「ぬか」とも読み、意味は、「玄米を搗精(とうせい)して精米をつくるときにとれる外皮と胚芽の混ざったもののこと。」
つまり米ぬかの事。
お漬物を漬けるための、ぬか床を作るための材料の一つです。
さて、「糟」と「糠」の漢字の意味をみたところであることに気付きました!
そうです、「糟」も「糠」も現代では「単品」で食べることはないものなんです。
わずかに利用はできるものの、どちらかといえば食品を作り出した際にでる副産物というか「くず」です。
ここから転じて「粗末な食べ物」という意味になりました。
しかし、このままでは「粗末な食べ物の妻」となってしまいます。
妻は食べ物ではないので、おかしな表現ですね。
その疑問を解決するために、次は語源をみていくことにしましょう。
糟糠の妻の語源・由来とは?
「糟糠の妻」の語源をたどっていくと、中国へとたどりつきます。
やはり、ことわざや慣用句の語源は中国にあることが多いですね。
「糟糠の妻」という言葉は「後漢書宋弘伝(ごかんしょそうこうでん)」という書物に出てきます。(「後漢書宋弘伝」とは、宋 弘(そう こう)という中国の前漢時代末期から後漢時代初期にかけて活躍した政治家のお話が書かれている書物です。)
一部を抜粋して、ご紹介します。
このお話が「糟糠の妻」の語源・由来ですね。
糟(や)糠(くらいしか食べることができなかった頃から、苦労を共にしてきてくれた)妻。と、( )の中が省略されな表現だったんですね。
ちなみに、宋弘は自身の功績よりもどちらかというと「糟糠の妻」という言葉で知られている人物なんですよ。
また、「糟糠の妻」は宋弘が書物の中で言っていたとされる「糟糠の妻は堂より下(くだ)さず」と言われる場合もあるので覚えておいてくださいね。
糟糠の妻の使い方・例文!
さて意味と語源を理解したところで、次は例文を作っていきましょう。
ふたつの例文をみると、奥さんを大切に思っている旦那さんの気持ちがすごく伝わってきますね。
すごく、いい言葉だと思います。
ちなみに、「奥さんを大切に…」という意味から結婚式の挨拶に使う人がいるようですが、これはお勧めできません。
「糟糠」には「粗末な食べ物」という意味があり、貧しさを連想されて、新郎新婦の経済力がないと取られるられる可能性がありますよ。
おめでたい席なのですから、こういった誤解されそうな言葉は敬遠すべきですね。
まとめ
いかがでしたか?
「糟糠の妻」の意味や語源・使いかをご紹介しました。
辛い時・苦しい時を一緒に乗り越えてきた妻の存在はとても大きなものでしょう。
逆もまたしかりなはずなのですが…
夫のことを言った慣用句やことわざは見当たりませんでした(T ^ T)
男尊女卑とまではいかないものの、男性は表へ・女性は裏へという昔ながらの名残りなのでしょうか。
ひょっとしたら、未来には男性が影からの支える慣用句やことわざができているかもしれませんね。
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