「お母さん、縁の下の力持ちって言われたら腹が立つ?」と子どもが質問してきました。

話を聞いてみると、「Hくんはこのクラスの縁の下の力持ちだね!」とTくんが言った途端に、Hくんが「ばかにするな(# ゚Д゚)」と怒りだしたみたい…。

Tくんは、いつも支えてくれるHくんに感謝を表現したつもりで、うちの子もそうだと思ったから、Hくんがなぜ怒っているのか分からない。


縁の下の力持ち


きっと解釈の違いなのですが、子どもにどう説明したら良いのか分かりません(;´Д`)

間違えて教えては大変ですし、正しい情報を教えてあげたいですよね!

そこで今回は、縁の下の力持ちの意味や使い方、語源について紹介します。

言葉が生まれたわくけや過程を知ることで、意味や使い方をより理解することができるんです。

きっとお子さんにもうまく説明してあげることができますよ♪

まずは、読み方と意味から、一緒に見ていきましょう!



縁の下の力持ちの意味・読み方!


「縁の下の力持ち」「えんのしたのちからもち」と読みます。

意味は、「他人のために陰で苦労、努力をすること。また、そのような人のたとえ。」です。



と、いうことは「表舞台に立つ人のことを言う言葉ではない。」 ということがわかりますね。

「影の功労者」をたたえる言葉であり、基本的には褒め言葉として使われることが多い言葉です。

しかし、なぜ「縁の下」が「影の功労者」を表すようになったのでしょうか。

確認のためにも語源を見ていくことにしましょう。


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縁の下の力持ちの語源・由来とは?

「縁の下の力持ち」の語源をたどると大阪の四天王寺へとたどり着きます。

四天王寺とは、聖徳太子建立七大寺の一つとされており、ご本尊に救世観音菩薩(くせかんのんぼさつ)を祀っている大阪にある有名なお寺。

こちらの経供養(陰暦3月2日に太子夢殿において行われた法会。)で披露されていた「椽(えん)の下の舞」が語源なんです。


「披露されていた」といっても、昭和40年代になるまでは非公開でしたので、「縁の下の力持ち」という言葉が生まれた当時は観客はいませんでした。
にもかかわらず、舞い手は練習を積み重ね、努力を惜しまなかったのです。

このことから、陰で努力することや苦労をすることを「縁の下の力持ち」というようになりました。



つまり「縁の下」はもともとは「影の功労者」を表していたのではなく「影の努力」を指していたのです(;゚Д゚)!

また、もともとの文字であった「椽」は訓読みでは「たるき」読みます。
「椽」は「垂木(たるき)」のことをさしており、「垂木」とは屋根板を支えて棟(むね)から軒に渡す部材のことです。

という事は、「椽の下」とは軒下や軒先のことで、縁側の下や床下ではありません。

実は、「椽」が時代とともに「縁」に変わり、意味に合わせて「舞」から「力持ち」に変わっていき「縁の下の力持ち」という言葉が生まれた。と、いうわけなんですね。

「縁の下」と言う言葉があるのに、その意味とは違う言葉だったなんて、驚きですよね!


さて、ここまで分かったところで、冒頭部での疑問を解決しましょう。

「縁の下の力持ち」の意味は、「他人のために陰で苦労、努力をすること、また、そのような人のたとえ。」でしたね。

と、いうことは、「目立たない存在」ともいえますよね。

実はHくんは、「本当は目立った表舞台で活躍したい。」という思いがあったんじゃないでしょうか?

そんな思いがあったからこそ、褒め言葉なのに「君は地味な役ばかりして目立たない存在だね。」と皮肉にとってしまったのでしょうね( ̄▽ ̄;)

本人がその立場を望んでいない場合は、皮肉に捉えられてしまう。

「縁の下の力持ち」はそんな危険な一面がある言葉なので使う時は注意してくださいね!


縁の下の力持ち

縁の下の力持ちの使い方・例文!

では、例文を使って正しい使い方を見ていきましょう。

アイドルグループのコンサートは本当に華やかだ。

最近は水や火を使った演出まである。

縁の下の力持ちとしてささえる、スタッフの人たちの苦労ってすごいんだろうな…とコンサートに行く度に感心してしまう。


今年のお祭りも大成功!

これもひとえに、半年前から予算編成に材料調達・人員確保にと奔走してくれた委員長のおかげ。

本当に縁の下の力持ちで、このお祭りは委員長なくしては成功できなかったね。

委員長、お疲れさまでした\(^O^)/



こちらのふたつの例文は素直に陰で支えていることに、感心・感謝している事が伝わってきます。

  • 陰で支えてくれている人
  • 表舞台には出てこないがなくてはならない人

であることも伝わってきていますね。

本当に感謝を伝えたい・褒めたい場合に「縁の下の力持ち」を使う場合は、「ありがとう」や「すごい」などの言葉を付けたすと誤解が少なくなりますよ。


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まとめ

いかがでしたか?
「縁の下の力持ち」の意味や語源・使い方をみてきました。

「縁の下の力持ち」の語源は四天王寺というお寺での舞いにありましたね。

そんな言葉を英語で表現することはできるのでしょうか?

  • play second fiddle・・・直着は第二バイオリンを弾く。人のわき役を務める・人の下につくという意味
  • Behind-the-scenes support・・・直訳は表舞台をサポート。つまり裏方。
  • Backseat player・・・直訳は控えの選手。陰で支えてくれている存在という意味。



「縁の下の力持ち」の語源は日本でも、表舞台を支える人は各国にいますから、英語表現ができて当然ですね。

もちろん、類語もたくさんあります。

  • 内助の功:表に出るのではなく裏で人を支えること
  • 簀子(すのこ)の下の舞:表舞台に立つことはないが、陰で人知れず支えている者
  • 縁の下の掃除版:見えないところで掃除をして、いつもキレイな状態を保ってくれるような存在
  • 女房役:中心になる人のそばにいて助ける役目の人
  • 汚れ役:表に立って活躍せず、陰から主役を支える役割を持った人のこと

これらの語源を調べると、妻が夫を助けることが語源になっているものが少なくはありません。

むかしから、「妻は夫を助けるもの」と位置づけられているのですね。

今の時代には合わなくなってきているといっても過言ではありませんが、陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)ありという言葉もありますので、しっかりと旦那さんを支えるというのも良いのではないでしょうか。

陰徳あれば陽報あり:隠れて善行をしている者には必ずはっきりとした名誉があるものだ。


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