「今日のプレゼンは大成功だったぞ!(´△`)」と、上機嫌で帰社した上司。

「今日は、完全にA社対して先手を打ってやった!ウチが出した案とほとんど同じものを後から出しやがったんだ!プレゼン順が先だったおかげだな!」とのこと・・・


先手を打つ


あれ、先手を打つって「あらかじめ対策をする。」って意味じゃなかったっけ?

ほかにも、「何かを先にする」って意味もあるのかな?

こんなふうに、自分が思っていた意味と違う意味で言葉を使われた経験、あなたもあるんじゃないでしょうか?

言葉の意味がいくつかある。それも日本語の特徴のひとつですね。

というわけで、今回は「先手を打つ」の意味や語源・使い方を順番に紹介していきます。

「先手を打つ」に関係する、ほかの言葉も紹介しますので一緒にご覧ください。

では、意味と読み方からスタートです。



先手を打つの意味・読み方!


「先手を打つ」「せんてをうつ」と読みます。

意味は、

  • 予想される事態に備えて、あらかじめ対策をする。
  • 相手より先に物事を行なうこと。
  • 先に攻撃をしかける。

です。



ちなみに、ビジネスの世界では、

  • できる人の共通点は、先手を打つこと。
  • 先手を打つことで、有利な立場にたてる。

なんていわれるくらいなんですよ。

でも「先手を打つ」と有利といわれる理由はどこにあるのでしょうか?

その理由を知るために、次は語源をみていきましょう!


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先手を打つの語源・由来とは?

「先手を打つ」の語源をたどっていくと、囲碁・将棋にたどりつきます。

囲碁や将棋は交互に碁石や駒を指していく昔からあるボードゲームのひとつですね。

最初に指す人を先手(せんて)・後から指す人を後手(ごて)と呼びます。

この呼び名から、「先に攻撃をしかけること」を「先手を打つ」というようになったのです。


一般的に囲碁も将棋も、先手が有利で後手は不利といわれています。
(実際にはその勝率の差はほんの数%しかないんですけどね。)

囲碁や将棋の勝負は、先手が攻撃をしかけて、後手が守る。

もちろんこのとき、先手は後手がどう守るかを考えながら攻撃の方法を考え攻撃しています。

後手は、先手の攻撃に合わせて防御方法を考える…

そんな攻防戦の繰り返しから、「先手を打つ」の意味が「先に攻撃をしかけること。」から「相手より先に物事を行なうこと。」「予想される事態に備えて、あらかじめ対策をする。」という意味も転じたのです。


意味や語源をみてみると、どんなシーンで使うことが出来る言葉なのかだいたい予想がつきましたね。

では実際に次の章で使い方をみてみることにしましょう。


先手を打つ

先手を打つの使い方・例文!

「先手を打つ」の意味と語源を学んだので、次は例文のご紹介です。

さて、どんなシーンが出てくるのでしょう…

今日一番の大勝負。

○○山は先手を打って攻撃に出てきましたね。

出端をくじかれてしまった○○海は、押されています。

押し出しで○○山に軍配があがりました。

やはり、後手に回った○○海は不利でしたかぁ。



こちらは、・先に攻撃をしかける。という意味で勝負事の場面で使っていますね。

おっ、こちらはビジネスシーンですね。

仕事で大切なのは、常に先手を打つこと。

準備や段取りをしっかりして、どんなことでも自分が先に動くほうが有利!

これは、会社に入ったときに先輩から教えてもらったことのひとつ。

いまでも、心に刻み付けて何事も後手に回ってしまわないように心がけている。


  • 予想される事態に備えて、あらかじめ対策をする。
  • 相手より先に物事を行なうこと。

この両方の意味で使われていますね。

今年の夏は猛暑だとか…

暑くなってから「エアコンが~( p′︵‵。)」なんてことにならないように、先手を打って可動確認と掃除をしっかりしておかないと。

早速、今週末パパにおねがいしなきゃ!


天気予報で週末は大型の台風が沖縄地方に直撃するといっていた。

先手を打って、屋根の補強と風で飛んでしまいそうなものを屋外にいれる作業を今からすこしづづはじめることにしよう!



こちらは、自然の猛威に立ち向かうべく「予想される事態に備えて、あらかじめ対策をする。」という意味で使われています。

ある意味、自然との勝負事かもしれませんね!


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まとめ

いかがでしたか?

「先手を打つ」の意味や語源・使い方を見てきました。

例文の中にも同じような意味の言葉が出てきていましたが(気が付きましたか?)、ここで改めて紹介しますね。

  • 先手を取る:先に攻撃をしかける。また、起こりそうな事態に備えておく。
  • 機先を制する(きせんをせいする):相手より先に行動して、その計画・気勢をくじく。
  • 先を越す:相手に先んじて事を行う。
  • 先手必勝:戦いの局面で相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということ。
  • 先回りする:相手より先に物事をしたり、考えたりすること。



などがあります。

もちろん、英語でも表すことができますよ。

  • beat to the punch:パンチで先に打つ
  • always one step ahead:いつも一歩先を行く
  • move ahead:先に進む

などがあり、いずれも「先手を打つ」や「先を越す」に意訳されます。


どうしても先手を打てなかった場合は残念ですが、対義語を使って状態を表してみましょう。

簡単な例文も一緒にご紹介しますね。

  • 後れを取る:先を越される。負ける。
  • ライバル会社に製品開発で遅れをとってしまった!

  • 後塵を拝する(こうじんをはいする):人に先を越されて、遅れをとること。
  • 先輩ばかりでなく後輩にまで、後塵を拝することになってしまった…

  • 後手に回る:相手に先を越されて不利になる。
  • 安全対策が後手に回っているので、住民の不安はつのるばかりだ。



ちなみに、最後の「後手に回る」は「先手を打つ」と同じく、囲碁・将棋に語源があるんですよ。
(「先手を打つ」の語源をみたあなたは、きっと予想が付いていることでしょう。)

ほかにも、

  • 素人(しろうと)・玄人(くろうと):ある事に経験のない、専門的でない人。・技芸などその道に熟達した職業人・専門家。
  • 駄目:囲碁で、どちらの所有ともならないところ。効果がないこと。
  • 成金:もともとは貧乏だったのが急にお金持ちになった人。
  • 高飛車:相手を、頭から威圧するような態度をするさま。
  • 結局:あげくのはて。最後におちつく状態。

などがあります。


可能であれば出来る限り先手を打って物事を有利に進め成功したいものでしょう。

しかし、なに事にも失敗はつきものですし、人に先を越され遅れをとったからといってどうにもならないことばかりではありません。

あきめずに努力を重ねていけば、きっと遅れを取り戻すことができるんじゃないでしょうか。

いいえ、できると信じてあきめずに行動したいですね!


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