「好きこそものの上手なれ」だよねぇ…。

何かを成し遂げた人のニュースなどを、見ているときに聞こえてきそうなセリフですね。

よく耳にするこの言葉ですが、実は意外と意味の取り違えが多い言葉なんですよ!


好きこそものの上手なれ


知っているつもりだったけど、実は間違えて使っていることって結構ありますよね。

間違えて恥をかかない為にも、今回は「好きこそものの上手なれ」の正しい意味や語源・使い方について紹介します!

それでは一緒に見ていきましょう!



好きこそものの上手なれの意味・読み方!


「好きこそものの上手なれ」「すきこそもののじょうずなれ」と読みます。

意味は、「 好きなことは一生懸命取り組み、工夫したり勉強したりするのでおのずと上達するというたとえ」「好きであることが、上手になるためのよい条件になるというたとえ」です。



ここで注意しなくてはいけないことは、冒頭でお話していたこと。

そう、意味の勘違いです。

「好きなことは必ず上手である。」や「好きなものは上手にならないといけない。」という意味でありません

言葉の響きからか、意外と多い勘違いなので注意してくださいね。

では、どうしてこの意味の言葉になったのでしょうか?

次の章で、言葉の成り立ちを見ていきましょう。


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好きこそものの上手なれの語源・由来とは?

「好きこそものの上手なれ」語源らしい語源はありません。

言葉の意味そのものです。

ではどうして「好きなこと」は「上手」なのでしょうか?

考えてみることにしましょう。

あなたは好きなことをやっているとき、どんな様子ですか?

一生懸命に取り組んで時間を忘れていたり、もっと上手になれないかな?と自然に創意工夫をしていると思います。


それに対して、嫌いなこと・イヤなことをやっている場合はどうでしょう。

「早く終わらないかなぁ~。」「面倒くさいなぁ。」なんて考えていますよね( ̄▽ ̄;)

当然、好きなことをするときと、と嫌いなこと・イヤなことをするときの集中力にも差が出てきます。

そりゃあ、結果に差が出るのも当然!

ですから、「 好きなことは上達する。」「好きであることが、上手になるためのよい条件。」と言われるのです。

こうやって考えてみると、納得できる言葉ですね。

次の章では「好きこそものの上手なれ」の使い方を紹介していきます。


好きこそものの上手なれ

好きこそものの上手なれの使い方・例文!

さっそく例文を使いながら「好きこそものの上手なれ」の使い方を見ていきましょう!

彼がプロのサッカー選手になったのも納得できるよ。

小さいころから、時間さえあればリフティングにドリブルとコツコツ努力していたもんね。

あれこそ、好きこそものの上手なれだね



好きなことに一生懸命取り組んできた結果。として「好きこそものの上手なれ」を使っていますね。

次の例文はどんな風に使うんでしょうか。

好きこそものの上手なれっていうけれど、あなたはゲームを攻略したり、YouTubeで好きな動画見つけるのは本当に上手ね。

勉強や部屋の片づけもそれくらい好きになってくれると、ありがたいんだけれど…



どうやら「イヤミ」として「好きこそものの上手なれ」を使っているようです。

このように、好きで上達しているものと比較して揶揄する表現としてもつかえるんでしすよ。

先生は、「好きこそものの上手なれ」なんだからこれを好きになりなさいって言うけれど…

嫌いなものを簡単に好きになれたら、苦労しないよ。

だいたい、嫌いだから苦手なのか・苦手だから嫌いなのかすら僕にはわからないんだから…



好きだから上手なのか・上手だから好きなのか…これもどちらが先かはわかりませんね。

でも「好き」が「上手」になるきっかけであることは確かです。

嫌い・苦手とばかり思わず何でもチャレンジしてみましょう。

と、このように「好きこそものの上手なれ」を使います。

何かが上手な人の事を褒めるときなどに、「好きこそものの上手なれ」を使って表現してみてくださいね。


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まとめ

いかがでしたか?

「好きこそものの上手なれ」の意味や語源・使い方を見てきました。

他にも、

  • 好きは上手のもと:好きであることが、上手になるためのよい条件になるということ。
  • 道は好む所によって安し:興味を示し、好奇心を持って熱心に取り組めば道を極めるのが容易ということ。

で表現できますよ。


英語表現だと、

  • What you like you will do well.(好むことで上手く成しえることができる)
  • Nothing is hard to a willing mind.(夢中になって取り組んでいる人にとって難しいことなんてない)

などがあります。

ちなみに、「下手の横好き」「下手の馬鹿好き」「下手の悪好き」なんて対義語もあります。


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