なんとな~く意味はわかるけど、詳しく調べたことがない言葉ってたくさんありますよね。

あいまいに覚えている言葉こそ間違えやすいので注意が必要!


寸暇を惜しんで


そんな間違えやすい言葉に「寸暇を惜しんで」という言葉があります。

まさに字を見ればなんとなく意味がわかるような気がしますね。

ちなみに、あなたは、「寸暇を惜しまず働きます」「寸暇を惜しまず勉強します」といった使い方をしていませんか?

もしも、こんな使い方をしているのなら危険です…。確実に怒られます(;´Д`)

そこで今回は、「寸暇を惜しんで」の正しい意味や使い方をマスターして、怒られないようにしましょう!


寸暇を惜しんでの意味・読み方とは?


「寸暇を惜しんで」は「すんかをおしんで」と読みます。

意味は「少しの空き時間も無駄にせず、何かに励むこと」です。



なんとなく予想通りだったんではないでしょうか。

でもまだ「なんとなく」ではありませんか?

確実に覚えるためにも、「寸暇を惜しんで」の語源を見ていきましょう。


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寸暇を惜しんでの語源とは?

言葉の意味を理解するときに大切なのは、言葉の中にある単語をひとつひとつしっかりと理解すること。

それぞれの単語を理解すれば、言葉をより深く理解できるのです!

「寸暇を惜しんで」には「寸暇」と「惜しんで(惜しむ)」という単語が含まれています。

それぞれについて説明していきますね。


まずは「寸暇」からです。

意味は「わずかな時間」

「寸」には「ごくわずか」という意味があり、「ごくわずかな暇」となり「ごくわずかな時間」と解釈できます。

ちなみに「一寸」は「3.03センチ」です。

つまり一寸法師は約3センチ!よく一寸法師の存在に気が付いたなと驚きます^^


次に「惜しんで(惜しむ)」について。

意味は

  1. 心残りに思う。残念がる
  2. 金品などを出すことをもったいないと思う。出し惜しむ
  3. 大切に思う。尊重する

よって「寸暇を惜しんで」とは「わずかな時間」を「大切に思う」ことから「少しの空き時間も無駄にせず、何かに没頭すること」という意味になります。


これでしっかりと意味を理解できましたね。

意味が理解できたところで、次は「寸暇を惜しんで」の使い方です。

しっかりとマスターしてさっそく使ってみましょう。


寸暇を惜しんで

寸暇を惜しんでの使い方・例文

「寸暇を惜しまず働きます」「寸暇を惜しまず勉強します」と言うと怒られると説明しましたが、ここまで読んで怒られる理由が分かったのではないでしょうか。

「惜しんで」の場合は「大切に思う」という意味になります。

「惜しまず」の場合は「ず」が否定の助動詞なので「大切に思わない」という意味になってしまうのです!

よって「寸暇を惜しまず働きます(勉強します)」は「時間を無駄にして働きます(勉強します)」つまり「だらだら働きますよ(勉強しますよ)」って意味に(;´Д`)

これでは、確実に怒られますね(笑)


ちなみに、「寸暇を惜しまず」という間違った言葉は「寸暇を惜しんで」と「努力を惜しまず」と混ざってしまった結果ではないでしょうか。

確かに両者とも何かを頑張っている感じが伝わってきますよね。

しかし、混ざってしまった結果「寸暇を惜しまず」となり、真逆の意味になってしまいます。

言葉は正しく覚えないと本当に危険!

では「寸暇を惜しんで」の正しい使い方を例文で説明します。

  • ~例文1~
    • A「仕事の進み具合はどう?」
    • B「寸暇を惜しんで進めています!納期には確実に間に合うと思います。」
    • A「わかった。引き続きよろしく。」

  • ~例文2~
    • C「あれ?なんだか久しぶりだね。痩せた?」
    • D「あぁ、夏休みの間はあんまり家から出ていなかったからね。」
    • C「そうなんだ。連絡取れないから旅行にでも行ってるのかと思ったよ。家で何していたの?」
    • D「ごめん、ごめん。寸暇を惜しんでゲームしてたんだ。昨日やっとクリアしたんだ~!」
    • C「ゲームか…返信ぐらいしなよ。あと、ご飯はしっかり食べてね。」



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まとめ

「寸暇を惜しんで」をしっかりと理解できましたか?

類語には「休みなく、寝る間も惜しんで、ひたすらに」などがあります。

どれもよく聞く言葉ですね。

一生懸命働く日本人にぴったりの言葉。


反対語は「寸暇を惜しまず」となるのでしょうが、この言葉を使う機会はあまりないです。

「時間を無駄にしてだらだらします」と言う人はほとんどいませんからね。

きっとちょっとしたジョークで使うくらいでしょう。

「寸暇を惜しんで」をさっそく使ってみてくださいね。


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