金額がどうしても合わない…さてどうしようか…
困って先輩に相談すると、
「とりあえず帳尻を合わせておいて!」の一言。
新人だった私には、「帳尻を合わせる…?」と先輩が何を言っているのかわかりませんでした(-_-;)
結局、先輩がうまく合わせてくれたのですが、私はモヤモヤしたまま腑に落ちなかったことを今でも覚えています。
こんな風に、突然知らない言葉にあたふたすることが多々あります。
今回は「帳尻合わせ」にスポットを当てて、意味や語源、使い方を一緒に勉強していきましょう!
日常会話にも使いやすい、非常に役に立つ言葉です!
帳尻合わせの意味・読み方は?
先輩は「辻褄を合わせて!」と言っていたのですね。
しかし、なぜそれを「帳尻合わせ」というのでしょうか?
そもそも「帳尻」とはなんなのか?そこが気になるところですよね。
何がきっかけで生まれた言葉なのか、次は語源について詳しく見ていきましょう!
帳尻合わせの語源とは?
「帳尻」は、もともとは「帳簿」から来ている言葉!
「帳」とは手帳や帳面に使われている漢字で、わかりやすく言うと「ノート」のこと。
「尻」は、お尻や最後のことを意味しますよね。
つまり「帳尻」とはノートの最後、帳簿の最後の部分の収支結果のことをいうんです!
帳簿とは、お金の管理をするノートのことで、会社だったら出納帳、お家だったら家計簿、小学生ならおこづかい帳、といったところです。
ちなみに、私は職場ではレジ、家では家計簿、子供の頃におこづかい帳をつけたことがありますが、これを月末に計算すると、まぁ合いません(;´Д`)
恐らく私はどんぶり勘定で、適当にやっているからなのですが…。
それを「帳尻が合わない」と言い、その合わない部分を自分の納得出来る範囲内で調整することを「帳尻合わせ」と言うようになりました。
例えば、おこづかい帳をつけていたら金額が合わず、
「お財布の中身が200円少なかったら、ガチャガチャを1回やったことにしておこう!」
そんなところですね!
どちらかというと、「マイナスが出たから誤魔化そう~」というニュアンスなので、あまりいい意味ではありません。
本来はこのような帳簿に使う言葉ですが、それが転じて、「物事の辻褄を合わせること」と帳簿意外のことにも使われるようになりました!
では、具体的にはどのような場面で使う言葉なのでしょうか?
次はその使い方にスポットを当てていきましょう!
帳尻合わせの使い方・例文!
「帳尻合わせ」の例文をあげていきますね!
- 「昨日は食べ過ぎちゃったから、帳尻を合わせるために今日はヘルシーにしよう」
- 「このコーディネートには、この色のバッグとパンプスにすると帳尻が合うよ」
- 「社内会議の前に、先輩と帳尻合わせをして念入りに対策をしておく」
このように使えますよ!
本来は帳簿の金銭を合わせることという意味で使いますが、「バランスをとること」、「話の辻褄を合わせること」という風に使うことが出来ますね!
思い起こしてみると、こういう場面って日常でよくありますよね?
比較的使いやすく、ビジネスシーンはもちろん、様々な面で使えますので覚えておくと便利な言葉です!
さいごに
最後に「帳簿合わせ」の類義語をあげていきますね。
- 「平仄を合わせる」
- 「折り合いをつける」
「ひょうそくをあわせる」と読みます。意味は「順序やつじつまを合わせること」です!
「 平仄」とは、漢文などにおける「平字」と「仄字」の取り合わせなんです。
それが 転じて、順序だっていない、辻褄が合わないことを「平仄が合わない」というようになったそうですよ!
「おりあいをつける」と読みます。
「お互いにある程度譲り合って双方が納得できる妥協点を定めること、譲り合って解決すること」という意味がありますよ。
今回は「帳尻合わせ」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!
元々は帳簿などのお金に関わる「帳尻合わせ」ですが、その他にも多岐に渡って使える便利な言葉だとわかりましたね。
たくさんの言葉を知っているって聡明でかっこいいですよね!
関連記事(一部広告含む)