「お前は、勝って兜の緒を締めよって言葉を知らないのか?
一度うまくいったからって、調子に乗って…」
上司から注意を受けてしまいました・・・。
こんな時に「勝って兜の緒を締めよ」の意味、実は知らないんです。なんて、なかなか言い出せませんよね。
結果、適当にごまかすしかないんですが、上手くごまかせなかったら大変なことに( ̄▽ ̄;)
そんな状況は意外と多いものです。
そうならないためにも、今回は「勝って兜の緒を締めよ」の意味だけでなく、語源や使い方もあわせて紹介していきますよ!
さっそく一緒に見ていきましょう!
勝って兜の緒を締めよの意味・読み方!
簡単に言うと「勝ったからといって油断するな。」ということですね。
「兜の緒」という言葉が出てきていますが、戦国時代に関係があるのでしょうか?
次の章で、語源を見ていくことにしましょう。
勝って兜の緒を締めよの語源・由来とは?
「勝って兜の緒を締めよ」の語源は、予想通り戦国時代にあります。
戦国時代の武将のひとりである、北条氏綱(ほうじょう うじつな)の言葉が語源なのです。
息子・北条氏康(ほうじょう うじやす)宛てに残した『五か条の訓戒』の一部なので紹介しますね。
です。
戦が終わり、ほっと一息つこうと、兜の緒を緩めたときにこそ、返り討ちにあうもの。
だから、あえて兜の緒を緩めるのではなく、絞めろと言っているのです。
そう、つまり「兜の緒」は「気持ち」を比喩しているのです!
北条氏綱は、戦国時代の数々の戦を経験してきた武将です。
その、多くの戦いのなかで学んだことなのでしょうね。
実は、この「勝って兜の緒を締めよ」は、東郷平八郎が言った言葉としても有名です。
あの、アメリカのルーズベルト大統領を感動させたのだとか。
しかし、東郷平八郎の言葉ではなくもともとは、北条氏綱の教えを教訓として話だったんですね。
勝って兜の緒を締めよの使い方・例文!
「勝って兜の緒を締めよ」は、スポーツや勉強・ビジネスの場と多様に使うことができる言葉です。
自分から言う場合、人から言われる場合どちらもありえますよ。
例文を使って使い方を紹介していきますね!
監督から選手への言葉ですね。
自分が自分に言い聞かせている言葉です。
上司から部下へ、同僚同士で。どちらにも使える言い方ですね。
油断が招くつまらない失敗や驕りなどを回避するために、再度気合を入れよう!そんな場合を表現するときになどに「勝って兜の緒を締めよ」を使ってみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「勝って兜の緒を締めよ」の意味や語源・使い方を見てきました。
「勝って兜の緒を締めよ」は「油断をしないように!」という戒めの言葉でしたが、他にもこんな表現方法があります。
- 敵に勝ちて愈々戒(いよいよいまし)む:敵に勝っても、ますます気を引き締めて警戒すること。
- 油断大敵:注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を失敗を招くので十分に気をつけるべきである。
- 好色魔多し:良いことやおめでたいことには、いろいろ邪魔が入りやすい。
- 猿も木から落ちる:その道に長じた者でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。
- 上手の手から水が落ちる:どんなに上手な人でも、ときには失敗することがあるというたとえ。
英語でも、表現できますよ!
「Don’t halloo till you are out of the woods.(確実に安心できるまで、喜び騒ぐな)」
です。
実は、こちらは「ぬか喜びするな!」ということを戒める、英語のことわざなんですよ。
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