「是が非でも」って言葉は、時々使うことがありますよね。
私も先日、職場でどうしてもやりたい仕事内容があったので、上司に「是が非でもやりたいんです、私にやらせてください!」と言ってお願いしたところです。
勢いよく言ったおかげか、無事にその仕事は担当させてもらえることになりました。良かった(*^-^*)
自分では、「なんとしても、この仕事だけはやりたい!」って気持ちでお願いしたのですが、今更ながら意味が合ってたのか不安に…。
日本語って、意識して意味を確認する機会がないと正しく使えてるのか不安になりますよね。
そこで今回は、「是が非でも」の意味や使い方について詳しく紹介します!
是が非でもの意味・読み方!
どうやら、この間上司にお願いした時の使い方は、間違っていなかったようで安心。
しかし、善悪にかかわらずに使える言葉だったとは知りませんでした。
やっぱり確認することは大切ですね!
是が非でもの語源とは?
「是が非でも」の語源を知るために、分解して解説していきますね。
- 「是(ぜ)」は、「道理にかなっていること。正しいこと」
- 「非(ひ)」は、「道理に反すること。正しくないこと。あやまり。欠点」
是と非は反対の意味を表す言葉同士で、「是が非でも」で、「正しいことでも、正しくないことでも」=「善悪にかかわらず」という意味になります。
この意味から、「正しいことでも正しくないことでも、どうしても(行いたい)」と強くお願いしたい気持ちを表すときに、「是非」という言葉が使われるようになりました。
ちなみに「是」という漢字は、中国でも日本語と同じ意味で使われています。
では、続いて例文を交えながら、使い方を確認していきましょう。
是が非でもの使い方・例文!
上記で説明したように「是が非でも」には、善悪にかかわらずと、どうしてもという強い気持ちを込めた使い方をします。
では例文を2つほど紹介します。
「良かろうが、悪かろうが」の意味の例文になります。
どちらにせよ、やらなくちゃいけない感じですね。是が非でもを使うと、「本当はやりたくないけど、やらなきゃいけない」っていう雰囲気があります。
いや~、やる気に溢れていますね。きっと打ち合わせまでの資料制作など、すごく頑張ってきたんだ!と、伝わってきます。
このような、強い気持ちを伝えたいときも「是が非でも」が使えます!。
では、類語も紹介していきます。
- 「是非とも(ぜひとも)」:どんな困難も乗り越えて実行するさま。どうあっても。なにとぞ。必ず。
- 「石に噛りついても(いしにかじりついても)」: どんな苦労をしても。どんな困難があっても耐えて。
- 「しゃりむり」: むりやり。是が非でも。
- 「何が何でも(なにがなんでも)」:どのようなことがあっても。なんとしても。状況や理由にかかわらず。
少しだけ「しゃりむり」について補足します。
「しゃりむり」は、17世紀に使われていた言葉で、漢字では「差理無理」と書きます。
現在では音が変化して「しゃにむに(遮二無二)」になったと考えられています。
「しゃにむに(遮二無二)」の意味は、「一つのことをがむしゃらに行うさま。むやみに」。
「しゃりむり」と「しゃにむに」、意味も少し変わってきたよう。
「しゃにむに」も耳にすることがある言葉なので、こんな意味だったなと頭に留めておくといいですよ!
いくつか上に書いた例文を類語で置き換えてみます。
- 何が何でも、1年間は活動を手伝わなければならない。
- 是非とも話を聞いてもらうつもりだ。
- 石に噛り付いてでも、話を聞いてもらうつもりだ。
- 何が何でも、話を聞いてもらうつもりだ。
- しゃにむに、話を聞いてもらうつもりだ。
この辺はそのまま置き換えができそうですね。
ただ、「しゃにむに」は、「しゃにむに働いた」などの例文が合っていると思います。
上記の例文だと意味が伝わりにくいなと、感じました。
まとめ
今回は「是が非でも」について、意味や使い方を確認してきました。
「なんとしても」や、「良かろうが悪かろうが」の意味がありました。
類語もいくつか紹介しましたが、選ぶ言葉によって文章の雰囲気がかわってきます。
自分が伝えたい内容に沿って、正しい言葉を選ぶのも重要ですね。
常日頃からいろいろな言葉に触れて、知識を増やしていかないと!
日本語は正しく使えば使うほど、周りに好印象与えられます。
あなたも普段使っている言葉で、「こんな意味だったよな~?」と意味が曖昧なものがあったら積極的に調べてみてくださいね!
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