日常生活で出てくる「慣用句」、普段使い慣れてないと意味がぱっと出てこなくて、困ってしまうことありませんか?

先日、大学時代の友人と会った時に、「○○、パチンコから足を洗ったんだってー」と、別の友人の近況を聞きました。


足を洗う


「足を洗うって、やめるって意味だよね…?」

多分、意味合ってるよなーという曖昧な感じで、そのときは話を続けました。

友人同士だと曖昧でも大丈夫ですが、言葉の意味を間違ったまま使ってしまうとマズイ状況になることも(;゚Д゚)!

また、言葉を正しく使えるかどうかは、第一印象にもすごく影響を及ぼします。

そんな状況にならないためにも、今回は「足を洗う」の意味や使い方を紹介しますね!



足を洗うの意味・読み方!


「足を洗う」は、「あしをあらう」と読みます。

意味は、「悪い仲間から離れる、悪いことから身を引く、好ましくない生活をやめて、職業や生活態度を改めること」です。



最近では、職業・仕事をやめる場合にも使うことがあります。


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足を洗うの語源とは?

一説には、仏教からできた言葉だと言われています。

仏教の僧が、素足で修行を行い寺に帰ります。

寺に入る前に、泥に汚れた足を洗うことで俗界の煩悩を洗い清めたことから、悪い行いをやめる意味で用いられるようになりました。

その意味が転じて、現代では悪行・正業に関係なく、職業をやめる意味でも使われるようになったのです。


ちなみに英語では、「手を切る、足を洗う」という意味で wash one’s hands つまり、「手を洗う」と言います。

英語だけに限らず中国でも手を洗うと言うようですよ。


日本で「足を洗う」という理由は、江戸時代において、遊郭に務めていた女性たちが、そこを去るときに足を洗って身を清めていたという習慣と、仏教用語の足を洗うとがうまくマッチしていたためではないかとされています。

昔の人の日々の生活から、日本では「足を洗う」が定着したようです。面白いですね!


足を洗う

足を洗うの使い方・例文!

上でも書いたように、悪いことをやめて良い方向に改めていくことを言いたいときに、「足を洗う」を使います。

  • 彼はお金を使いこみ過ぎたことに反省して、競馬から足を洗った。
  • 詐欺ばかりしていても先がないと気付いて、詐欺集団から足を洗った。
  • このままいても売れることはないと思い、芸能界から足を洗った。



競馬に限らずギャンブルは、一回儲かることはあっても結局損することが多いですね。やめたほうがいいと思います。

詐欺なんか、もってのほかですよ。そもそもやってちゃいけないことです。

上2つの例文は、「足を洗う」の元々の意味の通り、悪いことをやめてこれから良い方向に改めていこうという意味で使われています。

どっちも早くやめて、まっとうな人生を歩んでほしい内容ですね。


3つ目の例文は、そこまで悪いことではないですね。

芸能界は、悪いことではないですから。

ただ、「足を洗う」を使うと、「この業界には戻ってこないぞ、違うところで頑張っていくんだ」という強い意志を感じます。

仕事・職業をやめるときには、心機一転、まったく今までとは違う世界で頑張っていこう!というときに使うといいでしょう。


「足を洗う」の類義語には、「足を抜く」、「手を切る」などがあります。どちらも好ましくない環境から離れることを意味します。

一緒に覚えておくと、「足を抜く」、「手を切る」が出てきたときにすらっと意味が出てくると思います。

ついでに覚えちゃいましょう!


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まとめ

今回は、「足を洗う」について説明しました。

最後に、少しまとめておきますね。

  • 意味:悪いことをやめて、職業・生活態度を改めること。悪行・正業に関係なく職業をやめること。
  • 語源:仏教の僧侶が修行から帰ってきて、足を洗うことで俗世の煩悩を洗い落としたということからできた言葉。
  • 類義語:「足を抜く」、「手を切る」



「足を洗う」には、今まで悪いことをやめるという意味しかないと思っていました。

最近では、今までいた環境に別れを告げて、気持ち新たに頑張るときにも使えるんですね。

この意味だと身近な状況で使えるので、どんどん使っていく機会が増えそうです!


ちゃんと言葉の意味を知って使うのと、なんとなくで自信なく使うのだと、相手への伝わり方も全然違います。

自分の伝えたいことは、正しい言葉できちんと伝えていきたいですね!

今回説明した「足を洗う」、使う機会があったら、ぜひこの内容を思い出してもらって、自信を持って使ってみましょう!


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