目をかけるって一体どんな状態?
「目」は私たちについている大切な器官ですから、物理的にかけることは出来ませんし、そんなことをしたら大変です!
今回は目をかけるの意味や語源、使い方について解説をしていきますよ!
一緒に勉強していきましょう!
目をかけるの意味・読み方は?
「ひいきにすること」は以前にも解説した「肩を持つ」に近いものがありますよね!
しかし、今回は「目をかける」です。なぜこのような意味があるのでしょう?
日本語には似たような意味のある言葉がたくさんあって、「そんなに難しい言い方をしなくても…」と思ってしまうような言葉もありますよね。
しかし、それはちゃんと一つ一つ意味があって、そういう言葉が使われているわけです!
それを踏まえて「目をかける」の語源について勉強していきましょう!
目をかけるの語源とは?
「目をかける」の語源を解説していきます!
まずは、言葉を分解して考えていきましょう。そうすると見えなかった部分が見えてきますよ!
「目」は「目玉」のことですね!私たちは「目」を使って色々な物を見ます。
その他にも「視力」や「洞察力」のことを指したり、言葉としては幅広い意味を持ちますよ!
「かける」もたくさんの意味がある言葉です。
その中でも目を「かける」に当てはまる意味は「目や耳などの感覚や心の働きにとめる」なんです!
これはちょっと???ですよね。わかりやすくいうと「面倒を見る、人の世話をする」という意味なんです。
目で見たり、耳で聞いたりしたものを目にとめて、お世話をするようなニュアンスです!
そのことから「目をかける」は「注目してひいきにすること」「よく見ること、目をとめること」という意味になったと考えられています!
ちなみに「目をかける」を「目にかける」という使い方をする人が増えているそうですが、正しくは「目をかける」なので注意してくださいね!
参考までに、「目にかける」だと、「見る」の謙譲語で「お目にかける」という使い方になり、意味も使い方も変わってきてしまいます。
似ていて間違いやすいので、是非覚えておいてください!
「目にかける」は、なかなか難しい言葉なのですが、言葉を理解するには実際の使い方を見ることが一番です!
どんな使い方があるのか、次はその使い方にスポットを当てていきましょう!
目をかけるの使い方・例文!
「目をかける」の使い方について解説をしていきますよ!
例文をあげていきますので、どんな使い方をしているか比べてみてください。
- 「部長が目をかけている部下」
- 「どうか今後とも娘に目をかけてやってください」
- 「目をかけてくださり、ありがとうございます」
3つの例文をあげましたが、少しずつ意味が違いますよ!
1つ目は「部長が部下を気に入っていて、ひいきにしている」というニュアンス
2つ目の「目をかけてやってください」は「ひいき」と言うより、「世話をしてやってください」のような「娘をお願いします」になりますね。
そして3つ目は、受け身のイメージですね。
「(人がたくさんいる中でも注目してもらって)お世話になりましてありがとうございます」のようなニュアンスです!
このように「目にかける」は、ひとつで幅広い使い方が出来る言葉。
是非参考にしてみてください!
さいごに
最後に「目にかける」の類義語を紹介していきます!どんな言葉があるのでしょうか?
- 「肩入れ」
- 「可愛がる」
- 「手塩にかける」
「かたいれ」と読みます。「ひいきにしたり、援助をすること」という意味がありますよ!
「取引先に肩入れする」などと使ったり出来ます。
「かわいがる」と読みます。よく使われる言葉ですね!
「ひいきすること、目をかけること」で、今回の「目をかける」とほぼ同じ意味があります!
例えば「私が可愛がっている部下を紹介しよう」などと使うことが出来ますね!
「てしおにかける」と読みますよ!「自分で直接世話をして大切に育てること」という意味があります。
例えば「手塩にかけて、育てた娘もいよいよ成人式を迎える」などと使うことが出来ますよ!
今回は「目をかける」について意味や語源、使い方を解説してきました!
いかがでしたか?少し難しい言葉でしたが、イメージは掴めましたか?
お世話になっている人や逆に目をかけている人、あなたにも一人や二人いるのではないでしょうか?
「ひいき」といった部分だけを見てしまうと、不公平なイメージがあったりしてネガティブな印象もあります。
しかし、そればかりではなく、お世話になっている人と人との繋がりを表した言葉とも言えるのではないでしょうか?
せっかく新しい言葉を覚えたのですから、お世話になっている人に感謝を伝えてみるのもいいかもしれませんね!
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