「○○の水を差す発言に周囲が困惑…」

あなたもテレビやニュースなどで、こんな表現を聞いたことあると思います。


水を差す


なんとなく良くない意味で使われているのは分かるけど、「水を差す」ってどういう事か分かりませんよね。

ただ、良く使う言葉だけに、間違えた理解で使ってしまうと大恥をかくこともあります(;´Д`)

そこで、今回は「水を差す」という言葉について、意味や語源などに触れながら、より詳しく理解を深めていきましょう!



水を差すの意味・読み方とは?


「水を差す」は「みずをさす」と読み、意味は「物事がうまくいっているときに、邪魔をしたり乱したりすること」となります。



もちろん「花瓶に水を注ぐ(そそぐ)」ときなどでも「水を差す」という表現は使いますが、慣用句としての「水を差す」の意味は上記のとおりです。

この「水を差す」を別の表現で表す場合は「横槍(よこやり)を入れる」「口出しをする」「干渉する」などと置き換えることができます。

「腰を折る(話などを途中で妨げる)」という表現も、ほぼ同じ意味として使うことができる言葉です。


冒頭部の例では、誰かの発言が、その場をしらけさせてしまったり、周りの人を困惑させてしまったりするほどだった、ということだったのですね。

また、この言葉は「仲が良い者同士のわきから邪魔をする」という二人の仲を邪魔する行為に対しても使うことがありますので、こちらも押さえておきましょう。


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水を差すの語源とは?

改めて聞かれると困ってしまいそうですが、そもそも「差す」とはどういった動作なのでしょうか。

「日の光が差す」「嫌気が差す」「傘を差す」などなど…

他にも「醤油を差す」「目薬を差す」のように「入れる」という意味合いで使われることもあります。


では、このことを踏まえまして「水を差す」全体では、どのような場面を表しているのかについて見ていきましょう。

「水を差す」の語源は「熱い湯や濃いものに水を入れることで、ぬるくしたり薄めたりすること」からきているとされています。

どちらかというとそのままという感じがしますが、例えば銭湯にて熱いお湯が大好きで、そんなお風呂に浸かっている人がいたとします。

ある時、他の人が、風呂の温度を下げようと、水の出る蛇口に手をかけた瞬間「薄めるんじゃない!」と怒号に近い声が飛んできました。


このような状況をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。(温度の感じ方は人それぞれですが)

熱いお湯が好きな人にとっては「水で薄める」という行為は「せっかく楽しんでいるところに対して邪魔をしている」ということになります。

ですので、そういった行為に対して、非難の意味を込めて「水を差す」という言葉になったんですね。


水を差す

水を差すの使い方・例文!

「水を差す」という言葉は「今までの良い状況を乱す」ことを表す慣用句でした。

ここで、例を挙げて具体的な使い方を見ていきたいと思います。


例えば、会議の場で、ほぼ意見がまとまりかけていたときに、全く的外れな意見を誰かが言った場合。

そんな時は「この場に水を差すようなことは言うな!」と叱られてしまうこともあります。

クッション言葉として「水を差すようで申し訳ないのですが…」と意見の前に前置きしていたら、もしかしたら意見が取り入れられたかもしれませんね。


また、前述のように「水を差す」は「仲が良い者同士の関係を悪化させる」という意味合いも含まれます。

誰かと食事に行った場面を考えてみましょう。

食事中、料理の話題で盛り上がっていたら、急に店のオーナーから「それ冷凍だよ。」と言われたらどう思いますか?

二人は、思わず目を見合わせることになり、その場に何とも言えないような気まずい雰囲気が流れることになるでしょう。

そんな時は「オーナーの一言が二人の間に水を差した」という言い方で「水を差す」という言葉を使うことになります。


では、ここで英語の表現方法を少し紹介してみたいと思います。

  • rain on one’s parade
  • pour cold water on



英語ではこのような表現方法があるようです。

補足しますと「pour」は「注ぐ」という意味になりますので、前者は「パレードに雨を降らせる」後者は「冷たい水を注ぐ」ということを表しています。

雨が降ったら楽しみにしていたパレードも台無しになってしまいますよね。

また、急に冷たい水を注がれても困ってしまいそうです。

どうやら英語でも今まで見てきたようなニュアンスで「水を注ぐ」という言葉を表現しているようです。


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まとめ

いかがでしたか。

「水を差す」の意味や語源などについて触れてみました。

「水を差す」とは熱い風呂を水で薄めるように「うまくいっていることに対して邪魔などをすること」だということが理解できたのではないでしょうか。


また「水を差す」という言葉は「水を注す」という漢字を使う場合もありますが、この2つは意味も読み方も全く同じものです。

「注す」という言葉に目が行くと、ついつい慣用句として「水を注ぐ」と使ってしまいそうですが、こちらは間違った使い方

「差す」が正解なので、注意してくださいね。

正しい言葉遣いを心がけましょう。


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