AさんとB君がケンカをしているのを見つけたあなた!

仲直りをさせるつもりでAさんに「B君も悪気があったわけじゃないからさ!」と言ったところ…。

Aさんは「あなたはいつもB君の肩を持つ!」と余計に怒らせてしまいました(;´Д`)


肩を持つ


こんな風に使う言葉なのですが、いったいどんな意味の言葉なのでしょう?Aさんは何を伝えたかたったのでしょうか?

今回は、肩を持つの意味や語源、使い方について解説をしていきますよ!

ではさっそく、その意味から説明していきますね。



肩を持つの意味・読み方は?


「肩を持つ」は「かたをもつ」と読みます。

意味は「対立しているものの一方の味方をすること、ひいきをすること」です!



簡単にいうと、先程のAさんは「B君の味方ばかりして!」と怒っていたんですね。

そんな「肩を持つ」ですが、なぜこのような意味があるのでしょう?

肩を持ち上げることは出来ませんし、文面だけを見たらとても不思議な言葉ですよね!

そもそもなんで肩なのでしょうか?手でも足でも良さそうですよね!

それは「肩を持つ」の語源から読み取ることが出来ます!

いったいどんな語源があるのでしょうか?次はその語源にスポットを当てていきましょう!


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肩を持つの語源とは?

「肩を持つ」の語源を説明していきますね!

実はこの言葉、史記呂后本紀(しきりょこうほんぎ)という古い中国のお話が語源


前漢の時代、初代皇帝の劉邦(りゅうほう)の妻である呂雉(りょち)という(呂后とも呼ばれる)「中国三大悪女」と呼ばれた女性がいました。

彼女は夫を一生懸命に支えるいい奥さんだったそうなのですが、夫の死後、彼女は豹変します。

実は夫の劉邦は生前、女遊びをして好き勝手に遊び回っていたそうなんですね。

呂雉はその身分を利用し自分の一族を王として、漢の天下を奪おうとしたり、劉邦の側室やその子供達を殺したり…。

そして呂雉の死後に、やはり悪女との異名を持つほどですからよほど反感を持たれていたのでしょう、劉邦の側近の周勃・陳平らが呂氏(呂雉の一族)を討とうとしたそうなんです。

その時に、「呂氏に付く者は右袒(うたん)せよ、劉氏(劉邦)に付く者は左袒(さたん)せよ」と言ったところ、軍のほとんどの者はことごとく左袒しました。

袒とは着物を脱いで肩を出すことで、右袒は右の肩を出すこと、左袒は左の肩を出すことという意味なんですよ!

つまり、皆が左袒したということは、大多数が劉邦に同意したということなんですね!


これを踏まえて、日本語の「持つ」にはいくつかの意味があります。

この場合は、受け持つ、担当する、自分のものとして引き受ける、負担するなどの意味があるんです!

それに「左袒」の肩を出す動きの「肩」から転じて、「肩を持つ」は「味方をすること」という意味で使われるようになったと考えられていますよ!

中国の歴史から来ているとは驚きですよね!そしてこの話は少し悲しい話に思えますね。

興味がある人は是非詳しく調べてみてください!

では次に「肩を持つ」の使い方について解説をしていきましょう!


肩を持つ

肩を持つの使い方・例文!

「肩を持つ」の使い方を解説していきます!例文をあげますのでどんな使い方があるのか見てみてくださいね。

  • 「父と母のケンカの時はいつも母の肩を持つ」
  • 「一方に肩を持つようでは、平等な審議が出来ない」
  • 「あの時、僕の肩を持ってくれたA君には感謝をしているよ」



3つの例文をあげてみました!「味方をする」という意味を「肩を持つ」に言い換えた文章が出来ますね!

これは「ひいきをする」という意味も含まれていますので、2つ目のように「不公平だ!」とも取れる場面にも使用することが出来ます。

また、3つ目のように「味方をしてくれた」とポジティブな印象にも使うことが出来ますよ!


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さいごに

最後に「肩を持つ」の類義語をあげていきます。

どんな言葉があるのでしょうか?参考にしてください!

  • 「肩持ち顔」
  • 「かたもちがお」と読みます。「一方の肩を持つような顔つき、ひいきをするような様子」という意味がありますよ。

  • 「肩入れ」
  • 「かたいれ」と読みます。意味は「ひいきすること、力を貸すこと」です。

  • 「えこひいき」
  • 「自分の気に入った者だけを特別に良くあつかったり、肩を持つこと」



この3つは非常近いところにある言葉で、「肩持ち顔」は肩を持っている人の顔のことを指し、「肩入れ」は「ひいきする」という行動を指していますね!

ちなみに、共通する「ひいき」は、あまりいい意味ではありませんので覚えておいてください。

今回は「肩を持つ」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!どんな印象を持ちましたか?

こんなに短い言葉ひとつに、中国の古い話が関わってくるとは驚いた人もいるのではないでしょうか?

実は私もその一人なのですが、意外なところからの成り立ちがあることを知るとちょっと得した気分になりますよね!

語源も含めて、「肩を持つ」という言葉を覚えて、機会があったら是非使ってみてくださいね!


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