あなたも、「骨髄に徹する」ってはじめて聞いたけど、一体どんな意味?とこの記事を読んでくれているのではないでしょうか?


骨髄に徹する


私も、はじめて聞いたときは、どんな場面で使うものなのか想像もつきませんでした。

普段の生活で、「骨髄」なんて言葉めったに使いませんからね( 一一)

正しい意味や使い方を知らない言葉って、案外多いモノ。

せっかく出会った言葉なので、その言葉について知りたいですよね。

そこで今回は、骨髄に徹するの意味や語源など詳しく紹介します。



骨髄に徹するの読み方と意味とは?


「骨髄に徹する」は「こつずいにてっする」と読みます。

意味は、「心の奥まで行き渡ること、骨身にまでこたえること」です。



ただし、恨みだとか怒りに対してしか使えません。

「骨髄に徹する」というのは、本来は「恨み骨髄に徹する」が正しい言葉!

「うらみこつずいにてっする」と読み、「骨の髄まで染み込む。心のなかに染み渡る。心の底に届く。多くは、耐え難い怨恨の情を表現する。人を激しく恨む。」というのが本来の意味です。


非常に強い恨みを表しているのですね(;´Д`)

恨みに近い、怒りを表現することもできます。

かなり恐ろしい言葉「骨髄に徹する」ですが、調べるとかなり古くからの言葉であることが分かりました。

一体どんな出来事がここまでの言葉を使ったのでしょうか?


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骨髄に徹するの語源とは?

骨髄に徹するの語源は、中国の古典に関係しています。

「史記」という五帝から漢代までの歴史を記した、130編から成る歴史書。

前91年に作成されたのですが、そのなかの「秦本紀」というものに「骨髄に徹する」の語源があるのです。


「秦本紀」に、次のような言葉があります。

「穆公は三人を恨むこと骨髄に徹しています。どうか三人を秦に帰し、秦の君に思う存分に煮殺させてください」

古典ですから難しいですよね(~_~;)

これは、秦の将軍三人が晋に囚われた際、晋の襄公(文公の子)の母(穆公の娘)が、襄公に対して言った言葉です。


現代語訳すると、
「穆公の三人への恨みは骨髄に入るほどのものでしょう。ですから、この三人を秦へと帰し、穆公がこの恨みを晴らせるようにしてあげるがよろしいのではないですか。」
となります。

まだ、難しいですね…。


実は、穆公とは秦の王で、その娘である襄公の母は、捕らえられた秦の3人の将軍を助けようと考えたとき言葉だったんです。

「この3人は秦の王に心から恨まれている。この3人を解放して秦の王に恨みを晴らさせてあげたらいい」

おかげで、3人の将軍は助かりました。

これが「骨髄に徹する」の語源となりました。


怖い言葉と思っていましたが、語源には優しさと知恵が詰まってますね。

語源が分かったところで、使い方が気になります。

実は、「骨髄に徹する」だけで用いようとすると、間違った使い方になりやすいです。

次の章では、いくつか例を挙げながら、間違った使い方と正しい使い方を、それぞれみていきましょう。


骨髄に徹する

骨髄に徹するの使い方・例文!

最初に、間違いから紹介します。

まずは、この文を見てみてください。

「骨髄に徹するように頑張って練習する。」

骨身にこたえるほど、必死に練習するという意味で使っているのですが、恨みの感情と関係がありません。

「骨身を惜しまず、頑張って練習する。」の使い方の間違い(-_-;)


他にも、「骨髄に徹するほどの緊張を今でも覚えている。」

心の奥まで届くくらいの緊張を表したかったのですね。

しかしこれも、恨みという感情はありませんので、このような使い方はしません。

「気骨が折れるくらいの緊張を今でも覚えている。」なら正解ですが…。


では、正しい例文を挙げましょう。

  • 「無理を強いられて、彼の骨髄に徹するのもよく分かる。」
  • 「彼」が誰かから無理を言われて、それを恨んでいるという状況ですね。

  • 「間違いを犯して逃げるとは、我々の骨髄に徹する。」
  • 何者かが逃げたことに対して、恨みまたは怒りを感じている訳です。



襄公の母さんのように、優しい使い方はなかなか難しいですね。


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さいごに

「骨髄に徹する」本来は「恨み骨髄に徹する」であって、恨みや怒りが骨身にこたえること、心に深く届くことを表します。

古典に興味のあるかたは「史記」調べてみると、語源の背景も分かって楽しいですよ^^


ちなみに、「骨髄」といえば、骨に関する慣用句って多いですよね。

  • 体を張って頑張る、というニュアンスで「骨身を惜しまず」「骨身を削る」
  • 心身に何かを強く感じることを「骨身にこたえる」
  • 気を遣って精神が疲れたことを「気骨が折れる」

など、他にも数種類存在します。


骨は、体にとって大事なものですから、ものごとのイメージと関連づけしやすかったのでしょう。

英語でも、「骨髄に徹する」というような文があるようです。

骨、という単語は出てきませんが、意味はよく似ています。

  • To have a deep grudge
  • To bear deep resentment towards someone

明らかに、誰かを恨んでいる、怒りを感じていることを表しています。

「骨髄に徹する」って何だか分かりましたか?

どちらかといえば、負のイメージですね。

今後目にする機会、耳にする機会があれば、参考にしてみてください。


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