「今回の事件は、後味が悪い結果だったなぁ…」
刑事ドラマやサスペンスドラマのワンシーンで聞こえてきそうなセリフですね。
物事が終わったんだけれども、何だかすっきりとしない…
文章にしたときに使う「…」が表現しているもの。
私は、そんなイメージで「後味が悪い」を使っていました。
しかし、他にも使い方があるのかもしれませんね。
イメージで使ってしまっている言葉って、意外と多いものです。
今回はそんな言葉のひとつ「後味が悪い」を紹介していきます。
どんなふうに生まれてきた言葉なのか?
どんな場面で・どんなふうに使うのが、正しい使い方なのか?など。
実生活で上手く使えるように、さまざまな角度から掘り下げていきますよ!
まずは、意味と読み方から見ていきましょう。
後味が悪いの意味・読み方!
「後味の悪い」とも言います。
「跡味が悪い」や「痕味が悪い」とは、表記しません。
「跡」にも「痕」にも、「残ったもの」という意味がありますから、混同しがちです。
気を付けましょうね。
後味が悪いの語源・由来とは?
「後味が悪い」には、語源らしい語源はありません。
というわけで、今回は単語の意味を掘り下げてお話していきますね(#^.^#)
まずは、「後味」です。
「後味」には、「 飲食のあと、口の中に残る味。あとくち。」という意味のほかに、「物事が済んだあとに残る感じや気分。」というものがあります。
品詞でいうと、「名詞」になりますよ。
こちら、後で関係してきますので頭の片隅に置いておいてくださいね。
(「品詞」とは、文法上の職能によって類別した単語の区分けのこと。「名詞」は意味のうえから、事物の名称や状態・性質・存在などの概念を表わしたりする単語と定義。)
つづけて「悪い」について。
誰もがご存じの「よくないこと」という意味はもちろんあります。
他にも、「名詞に付いて、不快な気持ちを表す形容詞をつくる。」という働きがあるのです。
とここで、先ほど説明したように、「後味」の品詞は「名詞」でしたね。
と、いうことはこの「悪い」は、「後味」の意味意である「物事が済んだあとに残る感じや気分。」を不快なものにするのです。
ここまでくれば、もう簡単ですね。
ふたつの意味・役割を合わせれば、「飲食のあと、口の中に残る味が不快である。」「物事が済んだあとに残る感じが、不快なものである。」となります。
言葉の成り立ちは「後味の悪い」ものでは、なくスッキリと解決できました(*^-^*)
後味が悪いの使い方・例文
では「後味が悪い」を、実際使った例文を見ていきましょう。
「終わり方が中途半端」ですっきりしなかったことを、「後味が悪い」を使って表現している使い方ですね。
他には、どんなものを表現できるのでしょうか。
誤審により残った「すっきりしない思い」を表現している例文を見ていただきました。
こちらの例文では「後悔」を表現していますね。
おっと、もうひとつの意味を忘れてはいけませんね。
最後にこちらの例文を見ていただきましょう。
と、このように「後味が悪い」を使います。
まとめ
いかがでしたか?
「後味が悪い」の意味や語源・使い方を見てきました。
他にも、
- 解せない:理解・納得できない。
- 釈然(しゃくぜん)としない:疑念や迷いが晴れず、すっきりしないさまのこと。
- くすぶる:もめごとなどがはっきりした解決をみないままになっている。
- 割り切れない:不満足な気持ちが残る状態のこと。
- 引っかかる:すっきりしない感じがする。
でも表現できますね。
もちろん、英語表現もできます。
「bad aftertaste」ですね。
「aftertaste」は、「食べ物・飲み物の後味」という意味です。
日本語と同じで、この言葉で「後味が悪い」のどちらの意味も表しているんですよ。
関連記事(一部広告含む)