「○○さんに話を聞いてもらったんだけど、彼女は聞き上手だね!相槌を打つのがうまくて、つい長話しちゃったんだ!」
先日、こんな話を聞きました。悩んでいるとき、誰かに話を聞いてもらえたらとても嬉しいですよね。
しかも相手が聞き上手!つい話し込んでしまう気持ちもわかります。
さて、今回は「相槌を打つ」にスポットを当てていきます!
耳にしたことがある人も多いと思いますが、正しい意味を知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
いったいどんな意味がある言葉なのでしょう?語源や使い方も含めてわかりやすく解説をしていきます!
これを読み終わった頃にはあなたの語彙力が上がっていますよ!
では意味から解説をしていきますね^^
相槌を打つの意味・読み方は?
具体的に言うと、相手の話を聞くときに、頷いたり「うん」「はい」「へぇ」「なるほど」のように、調子を合わせる態度のこと。
「へぇ~」
と思ったあなた!今まさに、相槌を打っていますよ( *´艸`)
そんな「相槌を打つ」ですが、そもそも「相槌」とはなんなのでしょう?
そしてなぜその様な意味があるのでしょうか?
次はその語源について解説をしていきます。語源を知ればその糸口が見えてきますよ!
相槌を打つの語源とは?
ここからは、「相槌を打つ」の語源を解説していきますね!
そもそも「相槌」とはなんなのか?というところからお話しましょう。
実はこの言葉、何が基になっているかというと「鍛冶屋さん」から来ているんです!
江戸時代、刀や鉄砲などの品物を作るのに「鍛冶屋」が活躍していました。
「鍛冶」とは鉄などの金属を熱し、様々な品物を作る職業のことなんです。
と、ここで「槌」という漢字、どこかで見たことはありませんか?
これは「金槌」に使われている漢字!
「槌(つち)」とは「物を打つ工具」を意味する漢字なんです。
それを踏まえて、鍛冶屋さんでは鉄を打つときに「槌」を使います。
その際、師匠が槌を打つ合間に弟子が槌を打つそうなんですね。
息を合わせてタイミングよく交互に打つイメージです!
「相」には、「お互いに」という意味があります。その為、この動きを「相槌」と呼ぶようになりました。
その「お互いが息を合わせて1つのことをする」という所から転じて、「相槌」が「他人の話に調子を合わせて、同感の気持ちをもって受け答えするときの言葉や態度のこと」という意味になったと考えられています!
では次は「相槌を打つ」の使い方に注目していきます。
実際にどんな活用方法があるのか、一緒に勉強しましょう!
相槌を打つの使い方・例文!
「相槌を打つ」の使い方を解説します。いくつか例文をあげていきますね。
- 「彼の話に相槌を打つ」
- 「相槌を打って真剣に話を聞く」
このように使うことが出来ますよ!
実は相槌で自分の印象も変わってしまうことがあるくらい、重要なものなんです。
「はいはい」を多用したり、相槌のタイミングを間違えたり、かといって相槌を打ちすぎると、軽く感じたり上から目線になったりと、相手に不快な印象を与えてしまうんです。
ですが、うまく使いこなせればあなたの印象もよくなりますし、相手は「もっとこの人と話をしたい(聞いてもらいたい!)」と思ってもらえるんですね。
例えば、「相槌さしすせそ」特に女性が男性に対してや、部下が上司に対してなどこれを使うとうまくいくことあります!
- さ・さすが!
- し・知らなかった!
- す・すごい!
- せ・センスいい!
- そ・そうなんですか!
これらは話している人の会話を盛り上げるのに役立つ言葉です。「この人とは馬が合うなぁ」と思われるハズです!参考にしてみてください!
ちなみに「合いの手を入れる」と混同して「相槌を入れる」という使い方をする人がいますが、これは間違いですので気を付けてくださいね。
さいごに
最後に「相槌を打つ」の関連語を紹介しますね。
今回は「鍛冶屋さん」が基となった言葉を集めました。意外に鍛冶が語源の言葉ってたくさんあるんですよ!
- 「頓珍漢」
- 「焼きを入れる」
「とんちんかん」と読みます。「物事がいき違う事、ちぐはぐな事、訳のわからないこと」という意味があります。
漢字は当て字で、なんと鍛冶屋さんの「相槌を打つ」の相槌の音が語源なんです!お互いに打って、一緒に打つことはないことからだそうですよ。
「やきをいれる」と読みます。「ゆるんだ気持ちを引き締めさせること、制裁や拷問を加えること」という意味があります。
鍛治では、ハンマーを使って、熱くした金属を打って道具をどんどん硬く、強くしていきます。
そのことを鍛治屋さんの言葉で、「焼きを入れる」と言うそうです。
今回は「相槌を打つ」について解説をしてきました!いかがでしたか?鍛冶が語源だなんて、とても驚きましたよね!
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