ニュースを見ていると「〇〇総理はデンカの宝刀を抜きました」という声が聞こえてきました。


伝家の宝刀


あれ?「伝家」「殿下」どっちだったっけ?
正しい意味はなんだろう?と気になりました。

気になったときが調べ時。

そこで今回は、「伝家の宝刀」の意味や語源・使い方を紹介いたします。

一緒にみていきましょうね。



伝家の宝刀の意味・読み方とは?


「伝家の宝刀」「でんかのほうとう」と読みます。

意味は、「とっておきの手段・切り札。いざというときにしか使わない奥の手」です。



よく「天下の宝刀」や「殿下の宝刀」と間違われることがあります。

  • 宝刀は天下に名高い名刀=天下の宝刀と誤用
  • 殿下は「でんか」の音からの勘違い

あくまでも伝家の宝刀なのでご注意ください。


「伝家の宝刀を抜く」ともいわれます。

こちらの意味は、とっておきの手段・切り札を使う。いざというときにしか使わない奥の手を使う。です。


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伝家の宝刀の語源とは?

まずは「伝家」と「宝刀」の意味を別々に説明しますね。

  • 「伝家」とは、代々その家に伝わること
  • 「宝刀」とは、宝物である刀(たいていは名刀)

ここから「伝家の宝刀」のもともとの意味は「代々家宝としてその家に伝わる宝物の刀」ということがわかりますね。

刀は使うたびに刃こぼれをしていまうので、研(と)がなくてはなりません。

研ぐということは、だんだん薄くなっていきます。

それなのに、大切な宝刀をやたらと使うはずがありません。

では、いったいいつ使うのでしょう?

  • 殺されそうになったとき
  • 君主のために戦うとき
  • 家族を守るとき

などなど、「いざというとき」ではないでしょうか。

そうして転じていった意味が「いざというときにしか使わない奥の手」です。


伝家の宝刀

伝家の宝刀の使い方・例文!

意味や語源がところで例文を作ってみましょう。

  • このピンチは伝家の宝刀を抜くほか切り抜ける方法はないだろう。
  • その手段はいわば伝家の宝刀であり、簡単に使うわけにはいかない。
  • 衆議院解散。それは内閣総理大臣の伝家の宝刀だ。
  • 殿下の宝刀をもってしても、今日の相手にはかなわなかった。
  • いくら伝家の宝刀を持っていても使わなければ意味がない。

「伝家の宝刀」はよく勝負事に使用される言葉です。

これは勝敗に関係なく使用できる言葉ですので覚えておいてくださいね。


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まとめ

「伝家の宝刀」これも日本独特の言い回しですね。

英語で表現することはできるのでしょうか?

「my trump card」や「ace in the hole」は切り札という意味の言葉ですがピンときませんね。

では、こちらはどうでしょう。

「one’s last resort」

resortは、他に手段がなく最後に頼ることができる という意味があります。

そして、最後という意味の last を繋げることで「最後の最後の手段」というなります。

強調により「伝家の宝刀」のもつ「いざとういうとき」という意味に近づきましたね。


「伝家の宝刀」の同義語にはこんなものがあります。

使われる場面に応じて、使い分けてくださいね。

  • 最後の手段
  • 奥の手
  • 頼みの綱
  • 隠し玉
  • 秘密兵器
  • リーサルウェポン
  • ワイルドカード

 

せっかく「宝刀」の意味を勉強したのですから、刀に関する慣用句やことわざをご紹介しますね。

  • 切羽(せっぱ)詰まる:どうにもならなくなる
  • 鎬(しのぎ)を削る:苦しみに耐えて何とか切る抜ける
  • 元の鞘(さや)に納まる:いったん仲たがいしたものが元の関係に戻る
  • 諸刃(もろは)の剣(つるぎ):一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ
  • 抜き差しならない:身動きが取れずどうにもならない
  • 刀の錆(さび):刀で切り殺すこと・切り殺されること
  • 刀折れて矢尽きる:立ち向かう手段がなくなる
  • 単刀直入:遠まわしに言わずにいきなり本題にはいり要点をつく



本当にたくさんあるので、ほんの一例しか紹介できませんでした。

もともと一部の階級の人にしかなじみがないはずの刀。
しかも、刀を持たなくなってから長い歳月がたっているのに…
こんなにも、残っているのはすごく不思議ですね。


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