「飼い犬に手を噛まれるなんて、聞くだけでもう痛い!そんな印象の言葉ですね。
実はこれ、本当に飼い犬に噛まれたわけではなくて、ちゃんとした慣用句でしっかりとした意味ががあります!
本当?と思ってしまうような話ですが、どんな意味がある言葉なのか今回は飼い犬に手を噛まれるについて解説していきますよ。
まずはその意味から勉強していきましょう!
飼い犬に手を嚙まれるの意味・読み方は?
これだけ見ると「裏切り者!」といったところでしょうか。なんだか切なくなりますね(-_-;)
そんな「飼い犬に手を噛まれる」ですが、なぜこのような意味があるのでしょう?
「飼い猫に引っ掛かれる」でも良さそうですよね!私の実体験でも、むしろその方が多いのですが…
そんな疑問も含めて、次は語源の解説をしていきますよ。
この語源を知ればその糸口が見えてくるんです!一緒に勉強していきましょう!
飼い犬に手を嚙まれるの語源とは?
「飼い犬に手を噛まれる」の語源を解説します。
実は「犬」の習性から来ている言葉なんです!
「犬」は元々はオオカミが祖先と言われています。
オオカミと言われるとあまりピンとこないかもしれませんが、彼らは集団生活をする動物です。
集団生活とはリーダーのオオカミがいて、完全なる縦社会。
その名残があり、犬も同じように縦社会上下関係を作り、とても大切にする動物です。
さて、人間に飼われている犬の縦社会とは、飼い主>犬ということであって、飼い主がリーダーで犬がその下につくという構図が理想!
その構図は絶対的で犬はリーダーの飼い主に歯向かうなんてことは、まずあり得ません。
そんな犬が飼い主を噛むとしたら、よほどのことがあったからとしか言いようがないんです!
そのくらい「よほどのことか起きた!」ということが転じて、「飼い犬に手を噛まれる」は「可愛がってきた者に裏切られる」という意味で使われるようになったのです。
実際に飼い犬に噛まれるということもありますが、その場合はリーダーとして見られておらず「自分(犬)の方が上なんだ!」と思われている可能性がありますよ。
私は実際に、何度も実家の犬に手を噛まれたことがありますが…皮肉なことに、彼女は全く私のいうことを聞きません。
ちなみに猫じゃダメなのか?についてですが、猫は元々集団生活をしませんし、上下関係も作りません。
むしろ、「猫をかぶる」や「借りてきた猫」なんて言葉もあるくらいで、すぐにコロッと様子が変わります(;´Д`)
猫が引っ掻いてくることなんて日常茶飯事ですので、この言葉は飼い主に忠実である犬が適切なんですよ!
飼い犬に手を嚙まれるの使い方・例文!
ではここで「飼い犬に手を噛まれる」の使い方を勉強していきましょう!
実際に活用するのに、どんな使い方が出来るのでしょうか?
- 「可愛がっていた部下が他社に情報を流していたことがわかり、飼い犬に手を噛まれた気分だ」
- 「飼い犬に手を噛まれたとはこの事で、裏切られるなんて思っても見なかった」
このように「裏切られた」という悲しい状況の時に使う言葉ですね。
ここで気を付けてもらいたいのは、裏切られた側・裏切った側には上下関係があって対等な関係では使わないということです!
裏切られた側が上の立場、裏切った側が下の立場になりますよ。
例えば上司→部下、先輩→後輩などの構図に限ります。
友達や夫婦、カップルは対等な関係ですからこの場合は当てはまりませんので注意してくださいね!
さいごに
では最後に「飼い犬に手を噛まれる」の類義語を紹介して終わりにしましょう。どんな言葉があるのでしょうか?
- 「恩を仇で返す」
- 「寝首を掻かれる」
- 「顔をつぶす」
「おんをあだでかえす」と読みます。
意味は「恩を受けた人に対して、感謝するどころか害を加えるような仕打ちをすること」です!
「世話をしてやったのに、恩を仇で返された!」などと使ったりします。
「ねくびをかかれる」と読みますよ。
「人の油断に乗じて、卑劣なはかりごとで陥れる」という意味がある言葉です。
「この業界はいつ寝首を掻かれるかわからない」なとと使うことができますよ!
「かおをつぶす」と読みます。
「名誉を傷つけたり、面目を失わせたりすること」という意味があります!
「親の顔をつぶす」などと使ったりします。
今回は「飼い主に手を噛まれる」という言葉について解説をしてきました!
意味を知ると、犬に失礼じゃないか!と思ってしまうような言葉でしたが、犬が飼い主に対して忠実な動物だからこそ、生まれた言葉なんですよね!
やっぱり猫では成り立たない言葉でした^^
語源も含めて、また1つ語彙力があがりましたね。
世の中には色々な人がいます。その社会で生きていく大人としては知っておきたい言葉の1つですよ。
是非この記事を今後の参考にしてくださいね!
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