あなたも「良薬は口に苦し」を「よく効く薬は苦いもの。」って意味で使っていませんか?
私も使っていたのですが、実はこれは間違えた使い方です!
よく耳にする言葉なのに、意味を勘違いして使っている言葉は意外と多いものです。
今回は、そんな言葉のひとつ「良薬は口に苦し」の紹介です。
間違えて使って恥をかいたり、失礼なことをしてしまわないためにも、「良薬は口に苦し」の正しい意味や語源・使い方を見ていきましょう!
良薬は口に苦しの意味・読み方!
「良薬口に苦し」と言われる場合もありますよ。
「よく効く薬は苦いもの。」や「苦い薬ほどよく効く。」という意味ではありませんので、くれぐれも注意してくださいね(;゚∀゚)
では、なぜ「苦い薬」が「人からの忠告」という意味になるのでしょうか?
次の章で、語源を見てきましょう。
良薬は口に苦しの語源・由来とは?
「良薬は口に苦し」の語源は中国の書物にあります。
この言葉を3冊の書物から紹介しますね。
と、中国にはこんなにも「忠告」を「薬」、「耳に痛いこと」を「苦味」に例えたお話が残っているのです。
これらが語源となり、「良薬は口に苦し 忠言耳に逆らう」という言葉が生まれました。
そう、もともとは続きがあったのですが、時代とともに「良薬は口に苦し」へと短縮されてしまったのです。
勘違いしてしまいがちな「よく効く薬は苦いもの。」や「苦い薬ほどよく効く。」という意味は語源になった物語の中で出てくるものだったんですね。
良薬は口に苦しの使い方・例文!
それでは例文を使いながら「良薬は口に苦し」の使い方を紹介していきます。
注意されたときには気がつかず、同僚や友人からの助言で「良薬は口に苦し」だったとわかるパターンですね。
特にビジネスシーンでは上司の助言が、自分自身のためになることは多いです。
上司の話はきちんと聞くようにしましょうね。
自分のために言ってくれているとわかっていても、素直になれない。そんな気持ちを「良薬は口に苦し」をつかって表している例文ですね。
あなたにも心当たりがあるんじゃないでしょうか。
後になって自分のためを思っていてくれたんだ…と気が付いたのですね。
こんな場合も「良薬は口に苦し」を使えるんですね。
と、このように「良薬は口に苦し」を使います。
「きっと私のためを思って言ってくれているんだ…。」と感じたときなどに「良薬は口に苦し」を使って表現してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「良薬は口に苦し」の意味や語源・使い方を見てきました。
「良薬は口に苦し」の類語には、こんなものがあります。
- 忠言耳に逆らう:忠告の言葉は、聞く者にとっては耳が痛いから、素直に受け入れられにくいということ。
- 苦言は薬なり、甘言(かんげん)は病なり:忠言は聞くには好ましくないが身のためになる薬。甘言は聞くと気持ちがよいが身を誤る病気のようなものである。
- 薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い:薬になるお灸は熱く、毒になる酒はうまい。ためになる忠言は聞きづらく、遊びの誘いやおべっかはうれしいものだから、つい身を誤る。
中国語では「良药苦口(忠告は耳に痛い。)」というそうです。
英語だと、「 Good medicine tastes bitter.(よい薬は苦い味がする)」や「Good medicine always has a bitter taste.(よい薬は、常に苦い味がする)」が「良薬は口に苦し」と意訳されますよ。
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