子どもと生活をしていると、「何とんちんかんなこと言ってるの?」「また、とんちんかんなことしてぇ~。(笑)」なんて、あなたも言った経験ありますよね?

でも、子どもから「とんちんかんって何?」と聞かれてもうまく説明できません( ̄▽ ̄;)


とんちんかん


きっと、「言ってる(やってる)ことが間抜け!」そんな感じの意味だとは思うのですが・・・

キチンと分かったうえで、子どもには正しい意味を教えてあげたいですよね。

そこで今回は、とんちんかんの意味や使い方、語源について紹介します!

それでは、さっそく意味から見ていきましょう。



とんちんかんの意味・読み方!


「とんちんかん」は漢字で書くと「頓珍漢」となります。

しかし、この漢字は単なる当て字。なので漢字の持つ意味には全く関係ありません。

意味は、

  • 言ったりしたりする事が的外れで、ちぐはぐ。
  • 間抜けな言動。またそれをする人。

です。



「とん」「ちん」「かん」と何だかよい響きに感じるのですが、どうしてこれが「ちぐはぐ」や「間抜け」という意味になったのでしょうか?

漢字も当て字ということなので文字からは、読み取れそうにありませんね。

次の章で、どうやって生まれたのか見ていきましょう!


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とんちんかんの語源・由来とは?

「とんちんかん」の語源は「鍛冶屋」にあります。

「鍛冶屋」とは、金属をきたえて加工してさまざまな器物を作る加工屋さんのこと。「刀」を作っていたのも、鍛冶屋さんなんですよ。


ちなみに、金属をきたえるというのは、鋼を熱~く熱して叩くことです。

大抵の場合は二人一組で作業を行いますが、熟練された技術が必要とされる作業なんですよ。

熟練された技なうえに二人の職人さんの息があっていると、鋼をたたくときに出る音が「とん」「てん」「かん」と聞こえます。

しかし、まだまだ腕が未熟な見習いさんが入ると、的外れな場所をたたいてしまい、「とん」「ちん」「かん」と、ズレた音にが入ってしまうのです

この事が語源になり、「言ったりしたりする事が的外れで、ちぐはぐ。」「間抜けな言動。またそれをする人。」と意味になりました。


次の章で、使い方を確認しましょう。


とんちんかん

とんちんかんの使い方・例文!

では、例文を使いながら「とんちんかん」の使い方を紹介していきましょう。

今日面接をした彼は、質問の意図がわかっていないのかとんちんかんな返事ばかりだった

どうやら、彼は接客業には向かないようだ。



こちらは「ちぐはぐな」という意味で使われていますね。

最近は、ちぐはぐどころか質問に対して質問で答える人も多いようですが…。

Mくんはクラスの注目を集めたいのか、いつもとんちんかんな行動ばかり

いいかげん、みんなが鬱陶しがっていることに気づくべきだと思うんだけどな。



こちらは、「間抜けな言動をする人」という意味で「とんちんかん」を使っていますね。

とんちんかんな行動をするタイミングがとんちんかん、ということなんでしょう。

アルバイトのAくんは、とんちんかんな質問が多いからいつも返答に困るよ

もうちょっと、考えをまとめてから話してくれたらいいのに!



あせっているのか、何を聞いたらいいのかすらわからない。そんな人いますね。

とりあえず、落ち着きましょう。

使っている意味は「言っていることが的外れ」です。

例文をみていると「とんちんかん」は使いやすそうな言葉に思えますね。

どんどん「とんちんかん」使ってみてください。


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まとめ

いかがでしたか?「とんちんかん」の意味や語源・使い方を見てきました。


「とんちんかん」の類語にはこんなものがあります。

  • 矛盾:ある主張の辻褄が合わないこと。
  • 支離滅裂:ばらばらで、まとまりがなく、筋道が立っていないさま。
  • 滅茶苦茶:どうにもならないほど、台なしになってしまったさま。
  • 的外れ:見当違いなこと。
  • ちんぷんかんぷん:話している言葉や内容が全くわからないこと。話が通じないこと。

などですね。


英語では、
She is always saying something off base.(彼女はいつもとんちんかんなことを言っている。)
というように、「off base」で表現できます。

「off base」の代わりに「off the wall」を使っても表現できますよ。


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