最近、自然災害が多いですね。

「災害がいつ起きても大丈夫なように準備しておくことが大切。備えあれば憂い無しです。1年に1回は防災グッズの確認と入れ替えをしましょう。」なんてニュースをよく耳にするようになってきました。


備えあれば患いなし
「備えあれば憂い無し」はよく耳にする言葉だし意味もなんとなく知っているつもり。けれど、それを「説明して。」と言われればきちんと説明できるのか不安…。

よく耳にする言葉だからこそ、きちんとした使い方を知っておきたい。

そんなあなたのために、今回は備えあれば患いなしの意味や語源、使い方について紹介します!

それでは、まずは意味と読み方からスタートです。

一緒に見ていきましょう。



備えあれば憂いなしの意味・読み方!


「備えあれば憂いなし」「そなえあればうれいなし」と読みます。

意味は、「普段から準備や対策をしていれば、何かが起こっても心配いらないということ。」です。



実はこの言葉は数種類の言い方・表記の仕方がある言葉なんですよ。

  • 備え有れば患(うれ)い無し
  • 備え有れば患え無し
  • 備え有れば患へ無し
  • 備えあれば憂えなし
  • 備えあれば憂へなし

全部微妙に違っていますね。

同じ言葉のはずなのにどうしてこんなことが起こってしまったのでしょうか?

その疑問を解決するためにも、次の章では語源を見ていくことにしましょう!


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備えあれば憂いなしの語源・由来とは?

「備えあれば憂いなし」の語源をたどっていくと、古代の中国へとたどり着きます。

中国の政治史・政教を記した中国最古の歴史書である「書経(しょきょう)」に書かれてある言葉が語源となっています。

書経には堯舜(ぎょうしゅん 徳をもって天下を治めた理想的な帝王といわれる。)から夏・殷・周帝王の言行がまとめられているんですよ。

「備えあれば憂いなしのもととなっているのが、「居安思危、思則有備、有備無憂」です。

漢文では良くわからないので、書き下してみると、「安きに居りて危うきを思う、思えば則ち備え有り、備え有れば憂い無し」

こちらを現代語に訳すと、「安全なときでも危険なときのことを考える。つまり考えればそれに対して備えをするようになるのだ。備えていれば心配はいらない。」となります。



最後の部分「有備無憂」が「備えあれば憂い無し」そのままですよね。

語源である部分の意味を、全部まとめて「備えあれば憂い無し」の意味にしてしまったということなんです。

また、もともと漢文である語源を日本語に書き下しているため、文字使いが若干違う場合もあり、先ほどのいくつもの言い方や表記ができてしまったんですね(;´Д`)


実はこの教えは、戦国時代の日本に大きな影響を与えたと言われています。

戦いにおいて、敵が攻撃してくる前に備えておくことは大切ですからね。


ここまでで意味も語源も理解できたのではないでしょうか?

せっかくなので、次に正しい使い方を分かりやすく紹介しますね。


備えあれば患いなし

備えあれば憂いなしの使い方・例文!

では早速、例文を見ていくことにしましょう。

最近の百均は本当に商品が充実している。

防災グッズコーナーなんてのもあって、参考になるなぁ…。

備えあれば憂いなしと、防災グッズをそろえておく人が増えてきていることだし、これを機会に僕も防災グッズをそろえてみようかな。



こちらは「災害に備えて」「防災グッズをそろえよう」としていますね。

毎日の忙しさに負けてしまい、ついつい用意することが後回しになってしまう防災グッズ。

なに事もない間に準備しないといけませんね。

次の例文はどうでしょうか?

家から駅、駅から会社と毎日各10分くらい歩くことになるので梅雨の時期は、雨が降っていなくてもカバンの中に必ず折り畳み傘を入れておくことにしているんだ。

折り畳みの小さめの傘でも、備えあれば憂いなしで結構役に立つんだよ!



こちらは「雨」に備えて「傘を用意」していますね。

梅雨にこんなふうに備える方は結構いらっしゃるかと思いますが、ぜひ夏場もご用意ください。

最近の夏は、ゲリラ豪雨やカンカン照りの日差しと傘がほしくなる場面がたくさんありますからね。

「備えあれば憂いなし」と準備したものは「無駄になる」可能性はあります。

しかし、「万が一のために備えている」がほとんどでしょうから、無駄になった方がある意味良いのですが(;´∀`)


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まとめ

いかがでしたか?
「備えあれば憂いなし」の意味や語源・使い方を見てきました。

実は英語のことわざにも「備えあれば憂いなし」と同じ意味のものがあるんですよ。

  • Providing is preventing.(供給することは防止することである。)
  • Keep something for a rainy day.(まさかのときに備えて貯蓄せよ。)
  • Better safe than sorry.(後悔するより、安全なほうがいい。)
  • Hope for the but prepare for the worst.(最善を願いながら、最悪に備えよ。)
  • Lay by something for a rainy day.(雨に日のために何かを貯えておけ。)

どれも「備えあれば憂いなし」や類語である「転ばぬ先の杖」と意訳されるものです。

日本語も負けてはいませんよ。

  • 転ばぬ先の杖:あらかじめ失敗を防ぐための準備をしたり、用心したりしておくべきだ
  • 濡れぬ先の傘:失敗しないように手回しよく準備するたとえ。
  • 用心に怪我なし:用心さえしていれば、失敗することはないということ。
  • 用心は前にあり:失敗をしないように、事前に用心すべきであるということ。
  • よい中(うち)から養生:あらかじめ用心すれば失敗がないことのたとえ。

日本語にしろ英語にしろ、これだけ同じような意味の言葉があるということは、前もって準備しておくことがかなり大切という教えでしょうね。


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