あなたは、「首が回らない」って慣用句をどんなシチュエーションで耳にすることが多いですか?

私は、お金のやり繰りが上手くいかないときに使っているのを耳にします。

職場で、「ここのところ、仕事が多過ぎて首が回らないんだよねー」と言ってるのを聞きました。


首が回らない


首が回らないって、お金以外でも使えるの?って疑問に…。

この機会に首が回わらないの意味や使い方を知り、どんな場面で使えるか覚えておきましょう。



首が回らないの意味・読み方とは?

「首が回らない」は、「くびがまわらない」と読みます。

「借金が多くてやりくりができないこと」を表しています。



意味のなかに「借金が多くて」と入るので、「首が回らない」という言葉は、お金に関することでやり繰りがきかない様子を表しています。

忙しいときなどの時間のやりくりがきかない状況には、「首が回らない」は使えません!

仕事やほかのことでやりくりができていないときは、「忙しすぎて目が回る」や「他のことに手が回らないくらい忙しい」など他の言葉を使うほうが良いでしょう。


でも、なぜ首が回らない状況が、借金でやりくりができないことを表しているんでしょうか?

続いて、語源も確認してみましょう。


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首が回らないの語源とは?

「首が回らない」は、借金などで追い詰められると首の周りの筋肉がかたくなり、動くはずの首も動かなくなることからできた言葉です。

人間にとって「首」というのは、体の中でも特に大事な部分になってきます。

首には運動神経の束があって、切られると即死。

また普通の状況なら、首は縦横と自由に動かすことができます。

そんな大切な部分が正常に機能していない、動かすことができないと表現しているのは、それだけ自由が効かない大変な状況ということを表してるのですね。


「首」を使う慣用句は、他にも「首になる」や「首を切る」であったり、私たちの生活のお金に関係あることに使われることがあります。

仕事を辞めさせられたら、貯金などがなかった場合では本当に死活問題。

たしかに追い詰められると、身体の筋肉ってこわばってきますね。


それでは、次にどんな状況のときに使えるか具体的に考えていきましょう。


首が回らない

首が回らないの使い方・例文!

まず、正しい使い方の例文からみていきましょう。

  • この前海外旅行に出かけてしまって首が回らないから、また新しいアルバイトを探そう
  • あそこの会社、今不景気で首が回らないらしいよ



ありますよね!お金が足りないとき。

なんでこんなに使ってしまったんだろうって後悔しながら、必死で深夜のアルバイトとか短期のアルバイトを探してはやってました。

個人ならアルバイト増やしたりして、なんとか持ち直しがききそうですが、会社の場合はつらそうですね…なんとか持ち直せるといいですが。


次は誤った使い方の例文も確認しておきましょう。

「取引先から納期を1ヶ月早めて欲しいと言われ、このところ首が回らない忙しさだ」

先程の意味のところでも確認しましたが、「首が回らない」は、借金などがかさんで、どうにもやりくりがつかない様子をいいます。

この場合は、仕事が多すぎて、いくら頑張っても終わらないくらい忙しいことなので、首が回らないは使えません。

他の言葉で表現しましょう。「目が回る忙しさだ」や「他のことにはいっさい手が回らない忙しさだ」などが適切な言い方になります。結構間違えて使ってしまうことが多いので注意が必要ですね!


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まとめ

今回は、首が回らない(くびがまわらない)という慣用句について意味や語源、使い方を確認してみました。

意味は、借金が多過ぎてやりくりができない様子を例えています。

語源は、借金で追い詰められていると、筋肉が固まってしまい、首が上手く動かせなくなる状況からできたとお話ししました。

使う時は、借金関係のときだけに使いましょう。

仕事や時間のやりくりがうまくいかないときの「忙しくて首が回らない」という使い方は誤用なので、「目が回るような忙しさ」や、「手が回らないほど忙しい」、「猫の手も借りたいくらい忙しい」など別の表現にしましょう。


誰も首が回らない状況になりたくないですよね!(笑)

できれば、使う機会、聞く機会がないほうがいい慣用句です。

もし、どこかで耳にする機会があれば、意味や語源など思い出してもらえればと思います。


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