「矛盾」日常生活の中で耳にすることの多いですが、どんな状況のときに使う言葉なんでしょうか?
「困ったとき」「腹が立ったとき」などに使う機会が多いような気がします。
これだけ良く使う言葉なのに、いざ意味や語源を聞かれてもハッキリ答えられません(;´Д`)
生活に密着している言葉なだけに、正しい意味や使い方は知っておきたいですよね。
そこで今回は矛盾の意味や語源・使い方をご紹介いたします。
使い慣れた言葉だからこそ、改めて調べてみると新しい発見があるかも!
さっそく一緒に見ていきましょう。
矛盾の意味・読み方!
漢字を別々に読めば「ほこ」と「たて」。
矛は、「両刃で長い柄のある兵器。」のことですし 、盾は「攻撃から身を隠す武具。」のことですね。
なんだか、意味に全く関係が無さそうな漢字を使っているけど、これっていったい何を意味するのでしょうか?
次の語源の章で確認することにいたしましょう。
矛盾の語源・由来とは?
「矛盾」の語源をたどると、中国へとたどり着きます。
日本語、特に慣用句やことわざ・故事成語の中に古代中国の文献・伝承に語源があるものが多く昔の日本は、やはり中国の影響を大きく受けているんですね。
- 杞憂
- 虎の威を借る狐
なんかも、中国の文献・伝承に語源がある言葉のひとつなんですよ。
漢字が中国大陸から伝来したものなのですから納得できる話です。
「矛盾」の語源となるお話が書かれているのは、春秋戦国時代に書かれた「韓非子 かんぴし」 という書物。
原文だと何のことだかさっぱりわかりませんので、物語風の現代語に訳してみましょう。
さて、ここで問題です。
商人はなぜ口ごもってしまったのでしょう?
答えは、「矛」と「盾」のセールスポイントの筋が通っていなかったからです。
どんな「盾」をもつらぬく「矛」、どんな「矛」も通さない「盾」では話が一致しませんからね。
このお話から、前後の話や行いが一致しない筋の通らないことを「矛盾」というようになった。と、いうことなんです。
長いお話を、たった2文字に端折ってしまったということですね(゜o゜)
さて、「矛盾」の語源を学んだことで、意味をより深く理解することができました。
次は例文を見ながら、「矛盾」の使い方を見ていくことにしましょう(^-^)
矛盾の使い方・例文!
では早速、例文を紹介していきましょう。
例文を見ても分かるように、「矛盾」したことをいう人は自分勝手な人が多いようですね。
しかし、「矛盾」を生み出すのは1人とは限りませんよ。
こちらは指示が2人からことで矛盾が生じていますね。
同様に、複数の場合でも矛盾は成立してしまいます。
ちなみに、「世の中矛盾だらけ。」なんてことをよく聞きますよね。
残念なことですが、1人1人が気を付けていても矛盾が全くないという状態にするのは難しいようです(-_-;)
まとめ
いかがでしたか?「矛盾」の意味や語源・使い方を見てきました。
英語にこんな単語があります。
- contradictory
- inconsistent
「一貫性がない」「言っていることとやっていることが違う」という意味の単語です。
は「言っていることが前と違う」という意味です。
さらに、
- That doesn’t make sense (意味が分からない)
- You are arguing youself.(自分自身と議論している)
も「矛盾」を表す言い回しです。
日本語での類語も一例になりますが、ご紹介しておきましょう。
- つじつまが合わない:合うべきところがきちんと合う物事の道理が合わない。
- 筋が通らない:論理的整合性のないさま。
- 首尾一貫(しゅびいっかん)していない:方針や考え方などが始めと終わりで変わってしまっている。
- 二律背反(にりつはいはん):ある内容(命題)について、それが正しい状況(真)とそれが間違っている状況(偽)が両方とも成り立ち得るにも関わらず、どちらか一方しか存在できない状況。
- 理路整然(りろせいぜん)としていない:物事が道理にきちんとあてはまっていない。
など、本当にたくさんあります。
そういえば、以前に『ほこ×たて』という絶対に〇〇なもの」同士を戦わせて白黒をはっきりつけるというバラエティ番組もありましたね!
それにしても、世の中そんなにも「矛盾」にあふれているのか…ハァ━(-д-;)━ァ…
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