部長が困った顔をしながら「にっちもさっちもいかん!」って言ってます。


にっちもさっちも


「にっちもさっちも」って、リズミカルで明るいイメージだったので、「あれ?あれ?」っとなってしまいました。

もしかして、言葉の意味を勘違いしてたのかな?
そこで、「にっちもさっちも」について調べてみることにしました。

おかげで、意味だけでなく正しい使い方も分かりましたよ!

知っているつもりでも、実は間違えて使っている言葉って意外に多いもの。

間違えて使って恥をかきたくないですよね(;´∀`)

そこで今回は、にっちもさっちもの意味や使い方について紹介します!

まずは、正しい意味から見ていきましょう^^



にっちもさっちもの意味・読み方!


「にっちもさっちも」は、漢字で「二進も三進も」と書きます。

意味は「どうにもできないさま。行き詰ってどうにもならないさま。」です。



「にっちも」も「さっちも」も個別では聞いたことかありません。

何の言葉なのか、次の章で見ていきましょう!


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にっちもさっちもの語源・由来とは?

「にっちもさっちも」の語源をたどると算盤(そろばん)にたどり着きます。

「にっちもさっちも」を漢字で書いた場合の「二進(にしん)三進(さんしん)」は算盤用語なんですよ!

「二進」は「2÷2」、「三進」は「3÷3」のこと。

どちらも、商(割り算の答え)が「1」となり割り切れることを意味していました。

そこから、2でも割り切れず3でも割り切れない数のことを「二進も三進もいかない」というようになり、「計算が合わない。」という意味に転じていったのです。

さらに、意味は「商売がうまくいかない。」と言う意味に転じました。

商売がうまくいかないということは、「行き詰ってどうにもならない。」ということで、現在の意味になったんですね!

意味と同時に「二進も三進もいかない。」が「二進も三進も」へと省略され、言いやすい「にっちもさっちも」と変化していったのです。



私が子どものころは、習い事と言えば「習字」と「そろばん」でした。

しかし、今は「そろばん」に触れる機会がずいぶん減りましたね・・・。


にっちもさっちも

にっちもさっちもの使い方・例文

では早速、例文を見ていくことにしましょう。

何でそんなに、にっちもさっちもいかない状態のなったの

そんなにややこしいことになってしまう前に、きちんと話し合えばよかったのに…


一生懸命編んでいるのはわかるけど、編み目は落としてるは飛ばして編んでる…

もう!にっちもさっちもいかないじゃない

もうちょっと早く「教えて」とか「助けて」って言ってほしかったな。



人間関係も毛糸も絡まってややこしくなってしまう前に、どうにかしたいものですね。

道がわからなくなってしまって勘を頼りに歩いたけれど、にっちもさっちもいかなくなっちゃった(~_~;)

ここ、どこだろう…



と、こんな感じで「にっちもさっちも」を使ってくださいね!

「にっちもさっちも」は使いやすそうな言葉でしたけど、使う状況にはあまりなりたくないですね(;´∀`)


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まとめ

いかがでしたか?
「にっちもさっちも」の意味や語源・使い方を見てきました。

ここで類語も紹介しますね。

  • どうにもこうにも:どのようにしても。どうやっても。
  • 抜き差しならない:身動きができない。
  • のっぴきならない:引き下がることも、避けることもできない。どうにもならない。
  • お手上げ:全くどうにもしようがなくなること。
  • 手も足も出ない:どうすることもできない。なす術がない。



などがあります。

英語では、

  • I’m stuck.(行き詰る)
  • I can’t find a way. (どうしたらいいのかわからない)

などで、表現できます。


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