「恩を仇で返しやがった!」って何?
テレビを見ていた子どもが話しかけてきました。
どうやらアニメの中で、こんなセリフがあったみたいです。
意味はわかってるんだけれど、どう説明したら上手く伝わるのかがわからない。
そんな言葉って、意外とありますよね。
今回はそんな言葉のひとつ、「恩を仇で返す」の紹介です。
しっかりと調べたおかげで、「こんな感じの意味」ではなく、きちんとした意味を子どもに伝えることができましたよ(#^.^#)
それでは、早速見ていきましょう!
恩を仇で返すの意味・読み方!
「害を加える」ということは、あまり良くない使い方をする言葉のような気がしますね・・・。
どういった過程で「恩をあだで返す」が生まれたのか、次の章で見ていきましょう。
恩を仇で返すの語源・由来とは?
結論から言うと、残念ながら「恩を仇で返す」には、語源らしい語源がありません。
恩を仇で返すは、単語ごとの意味が連なってできている言葉なんです。
という訳で、単語ごとの意味を掘り下げて、言葉の成り立ちを見ていきましょう!
ではまずは「恩」からです。
「恩」の意味は、「人から受ける、感謝すべき行為。恵み。情け。」です。
続いては「仇」。
「仇」の意味は、「恨みに思って仕返しをすること。また、その恨み。害をなすもの。危害。」です。
では、ふたつの意味を合わせて見ると、「人から受けた感謝すべき行動を、害をなすもので返す。」と、なりますね。
言葉の意味そのままですから、使いやすそうな言葉ですね。
次の章では、例文を使っての使い方を紹介します!
恩を仇で返すの使い方・例文!
では早速、例文を見ていくことにしましょう。
「育てた」ことを「恩」、「殺す」ことを「仇」として、表現している例文ですね。
「恩を仇で返す」を戒めの言葉として使っている。という例文ですね。
わざと「恩を仇で返す」ことをしようとしたわけではないけれど、結果としてそうなってしまった。
と、いう使い方ですね。このような事って意外とありますよね。
恩を仇で返すことは、意図してやる場合と結果としてそうなってしまった場合にわかれるますね。
その人のためになると思ってしたこと・良かれと思ってしたことが仇となってしまった場合は、本当に悔やまれますよね…。
まとめ
いかがでしたか?
「恩を仇で返す」の意味や語源・使い方を見てきました。
ここで「恩を仇で返す」の類語もご紹介しておきますね。
- 獅子身中の虫:組織の内部にいながら害をもたらすもの。
- 飼い犬に手を噛まれる:日頃からかわいがり面倒をみてきた者からひどく裏切られたり、害を受けたりすること。
- 鉈(なた)を貸して山を伐られる:恩を仇で返されること
- 軒を貸して母屋を取られる:一部を貸したために、 やがて全部を奪われるようになる。
- 煮え湯を飲まされる:信用していた人に裏切られて、ひどい目に遭わされる。
などがあります。
実は、英語のことわざにこんなものがあります。
Don’t bite the hand that feeds you.
直訳は、「食事を与えてくれる手を噛むな。」となりますが、これは「恩をあだで返すな。飼い主の手を噛むな。」と意訳されます。
「恩を仇で返す」ことをしてはいけない、という戒めの言葉ですね。
日本だけではなく、ほかの国でも「恩」は「仇」で返すものではないという考え方は同じなんですね。
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