子どもが「おかあさん、数学の問題でわからないところがあるから教えて!」と話しかけてきました。

「いいよぉ~。」なんて返事をしたものの、問題を見てみるとさっぱりわからずお手上げ状態!

何これ!中学生の数学の問題ってこんなに難しいの~!


お手上げ


困った時にによく使われる「お手上げ」ですが、なぜ手を上げるのでしょうか?

そもそも正しい意味はなに?

と気になったので、語源や使い方もしっかりと調べること(#^.^#)

結果として疑問に思っていたことは解決できたし、意味もちゃんとわかって一石二鳥でしたよ。

そこで今回は、お手上げの意味や語源について紹介します

まずは、意味と読み方から、一緒に見ていきましょうね。



お手上げの意味・読み方!


「お手上げ」「おてあげ」と読みます。

意味は、「行き詰ってどうしようもないこと。降参すること。」です。



残念ながら、意味を見ただけでは両手を上げる動作との関係はわかりませんね。

次の語源の章で、確認していきましょう!


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お手上げの語源・由来とは?

「お手上げ」の語源をたどると、人間の動作にたどり着きます。

実は、手を上げる動作には

  • 抵抗しない意志を示す
  • 降参する

という意味があります。


そういえば、映画やドラマなんかで拳銃を突き付けられたときに、手を上げる動作をしますね。

あれには、こんな意味があったんですね!

この手を上げる動作を見たまま言った言葉が「お手上げ」です。

それを、「どうしようもないこと。行き詰まっていること。降参すること。」に比喩表現してできたのが「お手上げ」だったですね(;゚Д゚)!


意味も語源も分かったところで、次の章では使い方を見ていきましょう!


お手上げ

お手上げの使い方・例文!

では早速、例文を見ていきましょう。

こんなシーンで「お手上げ」が使えますよ。

台風続きで、農作物が全部やられてしまった!

自然相手じゃなんにも太刀打ちできないからなぁ~。

もうお手上げだぁ~



「降参した!」という意味で「お手上げ」を使った例文ですね。

次の例文はどう使うのでしょうか?

まだ2回までしか進んでいないのに、すでに10点差だよ!

もうお手上げお手上げだぁ、こんなの逆転できるわけがないよぉ~。



こちらの例文の「お手上げ」は「あきらめた」気持ちと「やけくそ」の気持ちが混ざった使い方をしていますね。

最後まであきらめずに頑張りましょう!

最初から、八方ふさがりでお手上げなんて言わないでチャレンジしてみようよ

今までやってきた経験だってあるんだから、きっとなんとかなるって!



こちらは、ちょっとかわった「お手上げ」の使い方ですね。

励ましの言葉として「お手上げ」を使っています。

「降参」を意味する言葉でも、前後の言葉次第で励ましの言葉になりますよ(#^.^#)

あれ?地図の通りに来たはずなのに、全然目的地に着かないよぉ~。

普段、カーナビに頼ってばかりいるから地図だけじゃあもうお手上げだよ

人に聞くにしても、こんな山の中じゃあなぁ・・・



「行き詰って、途方に暮れている」様子を表すのに、「お手上げ」を使っている例文ですね。

「行き詰った」よりも「お手上げ」のほうが困った感が出ますね。


と、こんなふうに「お手上げ」を使ってみてくださいね!


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まとめ

いかがでしたか?

「お手上げ」の意味や語源・使い方を見てきました。

言葉と動作が連動している面白い言葉でしたね。

同じような意味を表す言葉には、こんなものもありますよ。

  • 白旗をあげる:降参、降伏、無抵抗などの意志を表明することを意味する表現。
  • 観念する:諦めて、状況を受け入れること。覚悟すること。
  • ギブアップ:降参すること。あきらめること。
  • 行き詰る:物事が進展しなくなる。

などがあります。


英語では、give upが分かりやすいですが、こんな表現もできるんですよ。

  • in over my head
  • 直訳すると、「私の頭をこえた。」ですが、自分の能力ではキャパオーバーという表現になり、「お手上げ」と意訳されるんです。

  • I can’t make it.
  • (できませんでした。)も「お手上げ」と意訳されますね。



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