何で、「朝飯前」なの?「昼飯前」や「晩飯前」じゃだめなの?
こんなことをお子さんに聞かれたら、困ってしまいますよね。
実は、「コレ」私が言われちゃったんです・・・
「意味は」知っているつもりでいたけれど、「何で?」と聞かれると戸惑ってしまう。
そんな言葉は、思いのほか多いものです。
今回紹介する「朝飯前」もそんな言葉のひとつですね。
お子さんに聞かれて困ってしまった…
そんなことにならないように、意味や語源・使い方をしっかりと見ていきましょう!
朝飯前の意味・読み方
「朝飯」って「朝ごはん」のことですよね?
その前なら、寝ているはず…
何で「簡単」を意味するの…
何だか頭の中が「?」だらけになっちゃいました。
どうしてこんな表現をするんでしょうね。
朝飯前の語源・由来とは?
「朝飯前」の語源を分かりやすく説明しますね(#^.^#)
「朝ごはん」を食べる前を、想像してみてください。
先ほど、「寝ているはず…」とお話しましたが、布団から体を起こしてすぐにに「朝ごはん」を食べるわけではありません。
目がすぐに覚めずに、ぼ~っとしている人もいるでしょう。
新聞を読む方も、いるんじゃないでしょうか。
もちろん、登校や出勤の準備も必要です。
とても慌ただしいですね( ̄▽ ̄;)
そんな限られたわずかな時間中でも、できることと言ったら「とても簡単なこと」くらいでしょう。
そんなことから「とても簡単なこと。」「たやすいこと。」を「朝飯前」と言うようになったのです。
また、こんな説もあります。
昔の食事回数は、1日2回でした。
これは、江戸時代中頃まで続いていた習慣なんですよ。
必然的に食べる量は、今より少なくなりますね。
当然、ご飯を食べる前は空腹で、力が入らないことが多かったのです。
そんな状態でも、力を必要とせずにできることといえば…
こちらも「とても簡単なこと」くらいですね。
ここから、「とても簡単なこと。」「たやすいこと。」を「朝飯前」と言うようになったという説です。
どちらの説にしても、とてもわかりやすく、語源を理解するのが「朝飯前」でしたね。
朝飯前の使い方・例文
では「朝飯前」を、実際に使ってみましょう。
「自分の力」をアピールするために「朝飯前」を使っている例文ですね。
次の例文の場合はどうでしょうか?
同じような使い方なのですが、「自分ではない人の力」をアピールするために使っています。
次は今までのふたつとは全く違うパターンの使い方を見ていただきますよ。
自分の役にたつように人を動かしたい。そのために褒めておだてる。
そんな意味で「朝飯前」を使っていますね。
褒められれば断りにくい…という心理を利用するための少しズルい使い方ですね。
と、このように「朝飯前」を使います。
「とても簡単」と、置き換えることができるので、使いやすい言葉でしたね。
「余裕余裕!」なんて感じで協調する場合にも使えますよ!
まとめ
いかがでしたか?
「朝飯前」の意味や語源・使い方を見てきました。
「朝飯前」の類語には、こんなものがありますよ。
- お茶の子さいさい:とても簡単なこと。
- 朝駆けの駄賃:たやすいことのたとえ。
- 屁の河童:なんとも思わないこと。なんでもないこと。
- 物ともせず:-問題にもしない。なんとも思わない。
- あいさつ代わりに:極めて容易に物事が行われるさま。
などです。
もちろん、英語で表現することも可能です。
- a piece of cake
- as easy as pie
- walk in the park
直訳すれば「ひと切れのケーキ」。
たったケーキひと切れのケーキなんて、ひと口で簡単に食べられる。というところから「朝飯前」と意訳されます。
直訳は、「パイを作るのと同じくらい簡単」。
こちらは、手の込んだ料理を作るよりも、パイをさっと作るほうが簡単。というのはところからきています。
直訳は「公園内の散歩」です。
こちらの意味でももちろん使いますが、「難なくできること」「たやすく行えること」の比喩表現としても使われるんですよ。
関連記事(一部広告含む)