今日は長女の幼稚園の卒園式でした。
式で子どもたちが、「さよなら、僕たちの幼稚園。僕たちの遊んだ庭~♪」なんて歌いだすころには、目頭が熱くなってしまい…
と、ここでふと、「目頭が熱くなる」?「胸が熱くなる」? どっちが正解なのかと気になりました。
似たような言葉がある場合にどっちだっけって思ってしまう言葉って意外と多いものです。
今回は、そんな言葉のひとつ「目頭が熱くなる」の紹介です。
使い方を間違えたり、言い間違いをして恥をかかないためにも、しっかりと説明していきますね。
もちろん、「胸が熱くなる」との関係性もわかりますよ(*´▽`*)
さっそく一緒に見ていきましょう。
目頭が熱くなるの意味・読み方!
「感動する」のも、「じんとくる」のも、「心」ですよね。
それなのに、どうして「目」を使った表現になるのでしょうか?
目頭が熱くなるの語源・由来とは?
まず「目頭」とは、「目」の鼻に近いほうの、目の端の部分のことです。
ちなみに、反対側は「目尻(めじり)」と呼びますね。
では、「涙」はどこから出ているのでしょうか?
私は、「目頭あたりから出ている。」と思っていました。
だって、泣きそうになり涙をこらえていると「目頭」あたりが、ツーンとなって熱くなったような感覚がありますから…
実は、これが「目頭が熱くなる」の語源なんです。
しかし驚くことに、これは勘違い!
実は、ツーンとなり熱い感じがしているのは「鼻」なんです。
しかも、「涙」は目尻の近くのまぶたの上の方から出ています。
ということは、思い違いからできた言葉ということになりますね( ̄▽ ̄;)
目頭が熱くなるの使い方・例文
では「目頭が熱くなる」を、例文で使い方を見てみましょう。
ふたつの例文を見ていただきました。
「人の成長」を見て感じる感動を表現するために「目頭が熱くなる」を使っていますね。
他にはどんな使い方があるのでしょうか?
こちらは「思い」にたいしての感動を表現していますね。
と、このように「感動して涙が出そうになっている」ことを表現する場合に「目頭が熱くなる」を使います。
「悲しみ」をこらえている場合には使いません。
「別れがあまりにも辛く、目頭が熱くなる思いがした。」といった具合には使いませんので、気を付けましょうね。
まとめ
いかがでしたか?
「目頭が熱くなる」の意味や語源・使い方を見てきました。
「目」を使ったことわざや慣用句は、他にもありますよ。
- 目くじらをたてる:目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する。
- 目を丸くする:驚いて目を大きく見開くのこと。
- 目が覚める:心をとらえていた迷いがなくなる。正気をとりもどす。冷静になる。
- 目じりを下げる:非常に満足そうな表情をする。また、好色そうな顔つきをする。
- 目の色を変える:目つきを変える。怒り・驚きや、何かに熱中するようすにいう。
など感情を表すことに使われるものが多いことがわかりますね。
「目は口ほどにものをいう」といったところですね。
最後になりましたが、類語もご紹介しておきましょう。
- 胸が熱くなる:感動がこみあげてきて、胸がじんとしてくる。
- 感極まる:非常に感動するのこと。
- ぐっとくる:心に衝撃を受けるさま。何かしら心に響くものがあるさま。
などがあります。
ここで、冒頭部分での疑問が解決しましたね。
「胸が熱くなる」は「目頭が熱くなる」の類語のひとつだったのです。
こちらが表すのは「感動」を「感じた瞬間」のこと。
一方、「目頭が熱くなる」は「じんときて涙があふれそうになる。」でしたね。
「感動した後」のことを表現しています。
つまり、「胸が熱くなった」後に「目頭が熱くなる」んですね。
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