「匙を投げる」よく耳にする言葉のひとつですね。
ところで、この「匙」っていったい何のことなんでしょうか?
すぐに思い浮かぶものが、「大匙」「小匙」というところは、主婦の性でしょうか・・・。
もしかして、語源は、毎日の献立に悩んで、大匙も小匙も投げ出だしてしまうからだったりして(;^ω^)
なんて考えていたら、だんだんと本当の語源が気になってしまい調べてみました。
すると、思いもよらなかった「匙」を知ることができてビックリ!
どんな「匙」なのか、あなたも気になりますよね?
と、いうわけで今回は、匙を投げるの語源や、意味や使い方について紹介しますね!
まずは、意味と読み方から、一緒に見ていきましょう。
匙を投げるの意味・読み方!
この言葉を調べるきっかけとなった「匙」はいったいどんな「匙」なのでしょうか?
本当に「大匙」「小匙」なら驚きですね( ´艸`)
次の章で、一緒に確認しましょう。
匙を投げるの語源・由来とは?
「匙を投げる」の語源をたどると、江戸時代の「医者」にたどり着きます。
そう、「匙」とは医療用の「薬匙」のことなのです!
「薬匙」とは、薬を調合するときに薬品を容器から移したり、計量するために使用されるスプーン。
両側が大きさの違う匙となっているもの・柄の反対側がへらになっているものが多いそうですよ。
今は薬の調合をするのは薬剤師さんですが、昔はお医者さんの仕事だったんです。
お城に仕えるお医者さんは「おさじ」と呼ばれたくらいですからね。
実は、江戸時代に手術をすることはほとんどありませんでした。
当時のお医者さんは漢方医で、代々引き継がれている秘伝の配合で薬を調合していたのです。
でも、どんな病気も治す薬があるわけはありません。
病気に効く薬がどうしても調合できない時にイライラして匙を投げ出したことが、「匙を投げる」という言葉の語源です。
私も「匙」ではありませんが、学生時代に数学の問題が解けずにイライラして、鉛筆を投げ出した覚えがあります。
動きとしては、それと似たような感じですよね。
お医者さんが病気に効く薬が調合できかった場合は、もう治る見込みがありません。
そこから「匙を投げる」の意味が「諦める」や「手を引く」になったんですね。
当時は、お医者さんが諦めたときに使っていた言葉ですが時代と共に、病気を治すことを諦める以外の事にも使われるようになって行き、現在の意味になりました。
語源を知ることで、意味の理解も深まりましたね。
次に、例文を使った使い方を紹介します。
匙を投げるの使い方・例文!
では早速、例文を見ていくことにしましょう。
こちらふたつの例文は「あきらめる」「手を引く」といった意味で使われていますね。
ふたつとも匙を投げないでほしかったけれど、かなりやっかいなものだったんでしょうね…
こちらの二つの例文は、あきらめる場合に使われることの多い「匙を投げる」を使い、あきらめないことをうまく表現していますね。
「匙を投げる」もこんな風に使えば、前向きな明るい言葉に感じますね!
まとめ
いかがでしたか?
「匙を投げる」の意味や語源・使い方を見てきました。
「匙を投げる」の類語にはこんなものがあります。
- お手上げ:どうしようも無いこと、行き詰まって降参すること。
- 音を上げる:苦しさに耐えられず声を立てる。弱音を吐く。降参する。
- 断念:自分の希望などを、きっぱりとあきらめること。
ちなみ英語では、
Throw in the towel (タオルを投げる)
に、なります。
実はこれはボクシング用語。
負けているほうのセコンドが、リングに白いタオルを投げ込むとギブアップを意味するというものです。
そこから負けを認めて諦めることを表す言葉になったそうです。
ちなみに、昔はタオルではなくスポンジだったので、
throw in the sponge
ともいいます。
他の国では、また違ったものが投げられているのかもしれませんね。
どんなものが投げられているのか、調べてみるのも面白そうですね(*^-^*)
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