水も漏らさない…水を入れるパックか何かの話のような感じもしますが、「水も漏らさない夫婦」などと使ったりするもする言葉。

いったいどんな意味があって、どの様に使う言葉なのでしょうか?


水も漏らさない


夫婦?なんで?と疑問が聞こえてきそうな使い方ですよね。

そこで今回は、水も漏らさないの意味や使い方について紹介します!

まずは意味から知っていきましょう!



水も漏らさないの意味・読み方は?


「水も漏らさない」読み方は「みずももらさない」です。

意味は大きく分けて二つあります。

1つは、「防御や警備がとても厳重な様子」そしてもう1つは、「男女の仲がとてもいい様子」です。



2つや2つ意味がある言葉は何ら珍しくはありませんが、この場合、2つの意味が全く違いますよね!

なぜ「水も漏らさない」が、このような2つの意味になるのか気になりませんか?

警備と男女の仲では全く共通点がありません。

それには、この言葉にどんな成り立ちがあるのか知れば糸口が見えてくるかもしれません!

もう少し詳しく見ていきましょう!


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水も漏らさないの語源とは?

「水も漏らさない」の語源を説明します!まず、文章をバラしてみますよ!

「水」とは自ずと知れたあの「水」のことですね。

川、雨、海、昔から生命は水と共に生きてきました。とても大切な命の源です。


そして「漏」は「ロウ、もれる、もらす」と読みます。

この一文字だけでも、

  1. 液体などがすきまから漏れる
  2. 大切なことが抜け落ちる
  3. 水時計

という意味がありますよ。


水は昔から様々な役割を担ってきました。

田畑に潤いを与えたり、私達の飲み水や料理に使ったり…。

しかし時には違う使い方もされてきました。


例えばお堀はどうでしょうか?

お堀とは、お城を守るためにお城の周りに造られた大きな池のようなものです。

お堀があれば、敵は簡単にお城に攻め入ることは出来ませんよね。

また、時に大量の水は思いがけず私達に牙を向くことだってあります。

良いことばかりではありませんね。


このように水は時と場合によって変幻自在に大きく姿を変えます。

そして、自由自在にどこにでも入り込むことが出来ますよね

そんな風にどこにでも入り込める水ですが、水が入る隙も与えないほどに厳重な警備、徹底した防御のことを「水も漏らさない」と例えるようになったと考えられています。

水も入り込めない程ですからとても厳重な様子が伝わってきますよね!


そして、それが転じて「とても仲のよい男女」のことも「水も漏らさない」と表現するようになりました。

これは何故かというと、仲のいいカップルは水が入る隙間もないほどラブラブ!といったところでしょうか(#^.^#)

新婚さんの間に入ったら、水なんて蒸発してしまいそうな例えですよね!


パッと聞くだけでは共通点は見つかりませんが、このような例えがあったからこその言葉なのですね!

では実際にはどのように使う言葉なのでしょう?


水も漏らさない

水も漏らさないの使い方・例文!

「水も漏らさない」の使い方を紹介します!いくつか例文をあげてみますね。

  • 「首脳会談の会場は水も漏らさない警備だ」
  • 首脳会談の警備がとても厳重で抜け目がない様子を表しています。

    ネズミ一匹どころか、水すらも漏らさない程の万全な警備を想像していいと思います。

    スタンダードな使い方ですね。

  • 「相手チームは水も漏らさぬ素晴らしい守備だった」
  • これはスポーツに当てはめてみました。「守る」ことに当てはめられますので、このように使うことも出来ますよ!

  • 「水も漏らさぬ仲だ」
  • これだけで「仲のいい男女」という意味です。夫婦でもカップルでも大丈夫ですよ!

    しかし、あくまで男女のことを指し、家族や友達には当てはまりませんので注意してください。



ちなみに、「水も漏らさぬ」と言い換えてみましたが、語尾が「ない」でも「ぬ」でも正解ですので、覚えておいてくださいね!

是非使いやすい方を使ってください。


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さいごに

ではここで「水も漏らさない」の関連語を紹介しましょう。

今回は「水」に関係のある言葉を集めてみましたよ。

  • 「上手の手から水が漏る」
  • 「じょうずのてからみずがもる」と読みます。意味は「どんなに腕のいい人でも、失敗することもある」ということです。

  • 「水入らず」
  • 「みずいらず」と読みます。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

    意味は「親しい人だけで過ごすこと」です。

    水入らずというくらいですから、「水も漏らさない」に似ていて、水が入れない程の親しい人との時間、というイメージが読み取れますね。

  • 「水は方円の器に従う」
  • 「みずはほうえんのうつわにしたがう」と読み、意味は「人間は、周囲の人間関係で善にも悪にもなってしまう」です。

    水は入れる容器によって形が変わりますよね?

    それを人間関係に例えた言葉なんです。

    水に例えるなんて面白い言葉ですよね!



普段、当たり前にある「水」について考えることってまずありませんよね。

しかし、この言葉を通して少しだけでも考えることが出来たのではないでしょうか?

そう考えると、昔の人が言葉に「水」を使ったのは、当たり前にあるものを当たり前と思わず大切に扱っていたんだなぁと感じられますよね。


少し話がそれましたが、「水も漏らさない」は意外と使える場面が多い言葉です。

せっかくですので「自分達って、水も漏らさない夫婦だよね!」とご主人、奥さんに言ってみてください!

忘れがちですが「水」も然り、夫婦でいられることも当たり前ではありませんよね。

せっかく覚えた「水も漏らさない」を使ってパートナーに感謝する機会にしてみてはどうでしょうか?


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