「一度勝っているからって、油断大敵だぞ!」
試合前などに、聞こえてきそうなセリフですね。
ハッパをかけるときや、気合を入れるときに使う言葉「油断大敵」ですが、どうしてこんなふうに表現するようになったのでしょうか?
聞きなれた言葉なのに、「どうして?」と聞かれると答えることはできない。
そんな言葉は、意外と多いものです。
今回はそんな言葉のひとつ「油断大敵」の意味や語源について紹介します!
それでは一緒に見ていきましょう。
油断大敵の意味・読み方!
それにしても、「失敗」と「油」は一体どんな関係があるのでしょうか?
次の章で、なぜか分るように語源を紹介しますね。
油断大敵の語源・由来とは?
まずは、「油断」の語源から。
「油断」の語源は諸説ありますが、今回は代表的なものを3つ紹介しますね。
まずは1つ目。
続いて2つ目。
最後に、3つ目。
いずれの語源も注意・準備を怠ったことを「油断」と表現するようになったというのには、変わりはありません。
「油断大敵」はここに「大敵」の意味がプラスされるというわけですね。
では、「大敵」の意味をご紹介しましょう。
「大敵」の意味は、「強くて恐ろしい敵」「手ごわい相手」「強敵。」です。
こんな敵や相手には気を付けなければいけません。
これを踏まえて考えると…
「油断大敵」の意味が「注意・準備を怠ることに気を付けなければならない。」となったのが分かりますね!
単語の語源から意味を考えなければならない。
ちょっと、ひねりが必要な言葉でしたね。
油断大敵の使い方・例文!
それでは、例文を用いながら「油断大敵」の使い方を紹介していきますね。
と、このように「油断大敵」を使います。
気の緩みが原因で良くない結果になったときや、そうならないように注意を促すときなどに「油断大敵」を使って表現してみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「油断大敵」の意味や語源・使い方を見てきました。
最後に、「油断大敵」の類語と英語表現をご紹介しますね。
「油断大敵」の類語にはこんなものがあります。
- 勝って兜の緒を締めよ:敵に勝っても油断しないで、心を引き締めよというたとえ。
- 好事魔多し:良いことやおめでたいことには、いろいろと邪魔が入りやすい。
- 猿も木から落ちる:その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。
- 弘法にも筆の誤り:その道に長じた人でも時には失敗をすることがあるというたとえ。
- 上手の手から水が落ちる:達人でも時には失敗する。
英語表現はこちら。
Security is the greatest enemy.(安心は最大の敵である)
実は、こちら英語のことわざなんですよ。
日本でも外国でも、「油断」は足をひっぱるものなんですね。
気を付けましょう!
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