夢とか将来の話をしている時に、
「あなたの言っていることは、雲をつかむようだわ。」
なんて言われた経験ありませんか?
その内容が「雲をつかむ」ようなものだったのでしょうが、「雲をつかむ」とは、具体的にはどんな意味なのでしょうか?
そこで今回は「雲をつかむ」の正しい意味や使い方を紹介しますね!
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
雲をつかむの意味・読み方!
「雲をつかむような」とも言われますので覚えておいてくださいね。
どうして、「物事が漠然としている」ことを「雲をつかむ」というようになったのか?
次の章を見ていきましょう!
雲をつかむの語源・由来とは?
「雲をつかむ」の語源は「雲」にあります。
ではまず、「雲」がどういうものかを考えてみましょう。
辞書で「雲」を調べてみると、「空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮かんでいるもの。」と書かれています。
なんだか「雲をつかむ」ような表現ですね(;´∀`)
「微細な水滴や氷晶の群れ」ということは、目には見えるものの実際にさわったり手につかむことはできません。
また、輪郭もハッキリとしているわけではなく、ぼんやりとしています。
そんなところから、雲は「つかむことができないもの」「ぼんやりとしたもの」の象徴として、比喩表現されているのです。
その「雲」をつかむことはできません。
それが「雲をつかむ」の語源ですね!
慣用句やことわざは本当に、比喩表現を上手につかっていますよね。
今回の「雲をつかむ」も比喩表現が使われていました。
次の章では、使い方を紹介します。
雲をつかむの使い方・例文!
では早速、例文を用いながら「雲をつかむ」の使い方を見ていきましょう。
「漠然としている。」という意味で、「雲をつかむ」を使っている例文ですね。
ビジネスシーンで「雲をつかむ」ような話し方は、あまり感心されないようです。
「とらえどころがない。」「漠然としている。」どちらの意味にもとれる使い方です。
こちらもビジネスシーンだとすると、感心できない状態ですね。
「現実味のない」という使い方をしていますね。
この使い方をすると、ちょっと皮肉っぽく聞こえます。
「現実味のない」という使い方をしていますね。
先ほどの例文でもそうでしたが、こちらの使い方は皮肉や批判の意味になります。
使う場合には気を付けてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「雲をつかむ」の意味や語源・使い方を紹介してきました。
「雲をつかむ」は「物事が漠然としていて、とらえようがない」場合に使う言葉でしたが、他にはどんな言い回しがあるのでしょうか。
類語を紹介しますね。
- 歯切れが悪い:言い様がはっきりしないさま。
- つかみどころがない:物事の意図することや要点がわからず、はっきりしない様子。
- ピンとこない:心に響かない、訴えかけるものがない。
- 曖昧な:内容がしっかり捉えにくく、はっきりしないこと。
- 判然としない:はっきりと分からないさま。
英語だと、「a vague story.」で表現できますよ。
他のも「雲」を使った慣用句やことわざはたくさんあります。
一部になりますがご紹介しますね。
- 雲に汁:事態が好転してくることのたとえ。
- 雲をつく:雲を非常に背が高いさまのたとえ。
- 雲の上:手のとどかない所。
- 雲をとどむ:楽曲や歌声がすぐれていること。
- 雲を霞:一目散に走って行方をくらますさま。
こうやって見てみると、「雲」はいろいろなものに例えられていますね。
「雲」が何に例えられているのかを調べてみるのも面白そうです(*^-^*)
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