「よし!これから一花咲かせるぞ!」とイキイキとした表情で話す友人。
その意気揚々とした表情になんだか羨ましさを感じてしまう私でした。
「一花咲かせる」の言葉を文字だけで見ると、花屋さんの会話ともとれますが、この女性はけっしてお花屋さんではありません(笑)
今回は、友人の表情をこんなにもイキイキとさせた「一花咲かせる」という言葉の意味や使い方について紹介します。
一花咲かせるの意味と読み方は?
私の友人はまさに育児がひと段落し、再就職をするときにこの言葉を使っていました。
彼女のこれからの将来に向けたやる気が感じられる、ぴったりな言葉だと思いますね。
そして、新たな環境で成功を成し遂げることで、自身の存在が一輪の花のようにきらびやかになることを願ったのでしょう。
一花咲かせるの語源とは?
一花咲かせるに含まれている「一花」という言葉。
この「花」とは何の花のことをさしているのでしょうか?
実は、「なでしこの花」のことをさしています。
平安時代から、女性や子供の例えとして用いられてきた「なでしこ」。
奥ゆかしく、慎み深い女性のことをさす「大和なでしこ」や、女子サッカー日本代表のことを「なでしこJAPAN」というほど、女性の象徴ともいえる花ですね。
ということは…「一花咲かせる」という言葉は、成功に向けて頑張る、輝かしい女性のための言葉なのかもしれませんね。
ちなみに、「一花咲かせる」と同じような意味の言葉が他にもいくつかあります。
「一花咲かせる」と同じような意味を持つ言葉を見ていきましょう。
立派な着物を着るという言葉から転じて、物事に成功して晴れがましい姿で故郷に帰ることを意味しています。
ここで言う「錦」とは金糸銀糸で作られた華やかな模様を織り出した高価な絹織物のことをさしています。
故郷を離れて頑張っていた人が、成功を成し遂げ立派な姿で故郷に戻ってくることは、故郷で待つ人にとってもとても嬉しいことですね。
「兄は都会で頑張って故郷に錦を飾った」
成功を目指して新たな事業を始めることと、新たな事業で成功を成し遂げたことを意味しています。
昔、武士が手柄を立てるために、家紋などのついた旗を掲げて戦場に向かって行ったことからこの言葉が生まれました。
また、戦に勝って敵の城を占拠した時、自らの旗を立ててその証としたことから、成功を成し遂げたという意味を持っています。
成功するために意気込んで向かって行く勇ましい姿を思い浮かべる言葉ですね。
「独立開業して一旗あげてみせる」
一花咲かせるの使い方・例文!
「一花咲かせる」の意味などがわかってきたところで、様々な場面においての正しい使い方を見ていきましょう。
- 「これからの人生、女として一花咲かせる」
- 「現役引退前にもう一花咲かせたい」
- 「定年退職したってまだまだ一花咲かせたい」
女性にとっての成功は仕事だけではありませんね。
そうです! 女性としての成功は「結婚」にもあるでしょう。
この女性は、仕事で成功をおさめた時、次に願ったのが女性としての成功ともいえる「結婚」なのでしょう(*^-^*)
スポーツ選手としてプロになることは、それだけでも多大な成功をおさめたことになりますね。
この時点で一度は「一花咲かせている」わけですが、選手生活は長く続くものでもありません。
プロ選手として引退を考えた時、このままで終わるわけにはいかない!
もう一度みんなの注目を集められるプレーをして有終の美を飾りたい!という思いの込められた使い方ですね。
定年後の時間を趣味に費やす人多いでしょう。
写真の趣味を単なる娯楽として楽しむのではなく、公募の作品展に応募してみたところ、なんと入選!
それを機に本格的に活動を始め、めざすは写真集の出版!
まさに「もう一花咲かせる」人生ですね。
さいごに
このように「一花咲かせる」という言葉は、その人の人生にとって、大きな転機を見迎えた時によく使われる言葉ということになりますね。
あなたがこの言葉の意味を知りたいと思ったということは、今あなたにとって大きな転機を迎えている時なのかもしれませんね。
「一花咲かせる」の言葉に込められた意味を聞き、この言葉に共感を得た人はきっとこの先の将来の大きな希望を抱いていることでしょう。
あなたが進む道において、「一花咲かせる」ことは簡単なことではありません。
成功を成し遂げるためには、それなりの努力も必要です。
あなたの目標とする「一花」が大きな大輪の花となって輝くことができますように…
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