あるママ友ランチ会でのこと。
「聞いた?○○ちゃんママったら、また●●先生にクレーム出したんですって!」
「えー!また?○○ちゃんママっていつもそう!先生もお手上げね!理も非もないんだから!」
こんなママ友の噂話、あちこちで聞きますよね。
そんな会話の中に飛び出した「理も非もない」とはどんな意味がある言葉なのでしょう?
今回は、「理も非もない」にスポットを当てて、意味や語源、使い方の例文などを紹介していきます!
○○ちゃんママは何が「理も非もない」なのか?早速その意味からいきますよ!
理も非もないの意味・読み方は?
少しややこしい意味ですね。
このなかに出てくる「道理」とは、「物事の正しい筋道、人として行うべき正しい道」という意味です。
平たくいうと「理も非もない」とは、自分の意見や行動を振りかざしているような、常識も何も関係ない!そんなニュアンスでしょうか!
○○ちゃんママは所謂モンスターペアレントのようですね…
そんな噂話に使われてしまう「理も非もない」何故このような意味の言葉になるのでしょう?
次で語源を詳しく見てみましょう!
理も非もないの語源とは?
では「理も非もない」の語源を解説していきますね!
まずは言葉をバラして考えていきましょう!
- 「理」
- 玉石を磨いたときに出る筋のある模様
- 物事にそった筋道、道理
- きちんと整える、おさめる
- 自然の理を研究する学門
- 「非」
- 道理に反すること、正しくないこと
- 誤り、欠点
- 物事がうまいくいかないこと
【音】リ 【訓 】おさ(める)、ことわり、すじ
などの意味があります!
【音】ヒ【訓】あら(ず)
などの意味がありますよ。
この場合の「理」は②の物事にそった筋道、道理という意味があてはまります。
そして、「非」は①の道理に反すること、正しくないことという意味があてはまりますよ。
「理」も「非」も、これまた難しい意味を持つ字ですが、いずれも「道理」という単語がありますね!
先程も少し触れたように「道理」は「人として行うべき正しい道」という意味。
これを合わせてみると、「理も非もない」とは、「人として行うべき正しい道も正しくない道も気にしない」という意味になります!
これらから、個々の漢字の意味から出来た言葉だということがわかりますね!
わかりやすく言うと、わがままや横暴、結果の為ならやり方は気にしない!常識には捕らわれない!そんな印象があります。
このような意味があるなら、あまりいい意味では使われないのでしょうか?
では意味がわかったところで、次は実践編です!「理も非もない」の正しい使い方について解説をしていきますよ!
具体的な使い方を見ていきましょう!いったい、どんな場面でどんな風に使う言葉なのでしょうか?
理も非もないの使い方・例文!
「理も非もない」の使い方について説明します。例文を出してみますので、場面を想像しながら読んでみてくださいね!
- 「彼女のやり方は理も非もない」
- 「理も非もなくわがままをいう」
2つの例文をあげてみました。これを読んでみて、あなたはどんな印象を持ちましたか?
「人の道にかなっていようが、かなっていまいが関係ない」という意味ですので、どちらも自分の目的や意見を通すという強い意志が感じられます。
しかし、いい意味での強い意志ではなく、自分勝手な強い意志です。
無茶苦茶なやり方や、わがままを言って周りを困らせているのが伝わってきますね。
周りからは受け入れがたい様子や、距離を置かれてしまうような常識はずれなことをした際に使うことが多い言葉です。
さいごに
「理も非もない」の類義語をいくつかあげていきます!特に「理」を使った言葉に注目してみました!
- 「理非曲直」
- 「理にかなう」
- 「理不尽」
「りひきょくちょく」と読み、意味は「道理にかなっていることと、外れていること」などがあり、「理非曲直をわきまえた人」などと使うことが出来ます。
「理も非もない」ととても近い意味を持っていますね!
「りにかなう」と読み「道理にかなっていること、合理的なこと」という意味があります。
「理にかなったやり方をみつけた」などと使えますよ!
読み方は「りふじん」です。「道理をつくさないこと、道理に合わないこと」という意味があります。
「理不尽な理由で怒鳴られて納得がいかない」なんて使ったり出来ますよ。
いかがでしたか?今回は「理も非もない」の意味や使い方について説明してきました。
「理も非もない」は残念ながらネガティブな表現でした。しかし、誰の周りにもそんな人がいたり、そんな目に合うことがありますよね!
これを機会に、そんな人を反面教師にするのもアリかもしれません。
「道理」と難しい言葉も登場しましたが、「人として行うべき正しい道」は「世間一般の常識内の言動」と言い表せるのではないでしょうか?
「理も非もない人だなぁ」なんて言われないよう、「人として行う正しい道」を見極めて、円滑な人間関係を築きたいものですね!
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