「木を見て森を見ず」って、確か「同じようなもの中には隠しやすい」って意味だっけ?
なんとなくの雰囲気で覚えているので、イマイチ自信が持てない言葉って結構ありますよね。
私は、知っているつもりで使った言葉の意味が間違いていて恥をかいた経験があります( ̄▽ ̄;)
今回は、「木を見て森を見ず」の正しい意味や語源について紹介しますね!
言い間違えて恥をかかないためにも、しっかりと見ていきましょう。
木を見て森を見ずの意味・読み方!
ちなみに私が間違えたのは、同じように「木」と「森」が出てくる言葉で「木を隠すなら森の中」です。
「同種の物の群がりの中に紛れ込ませる方法が最適である」という意味の言葉で全くの別物・・・
あなたも間違わないように注意してくださいね(;´∀`)
そして、「木」と「森」の順番を間違えないことが重要です。
順番が変わってしまうと…「全体に心を奪われて、小さなことを見通さないことのたとえ」なんて、訳の分からない意味になってしまいますよ!
では、どのようにしてこの言葉が生まれたのでしょうか?
次の章で、言葉の成り立ちを見ていくことにしましょう。
木を見て森を見ずの語源・由来とは?
「木を見て森を見ず」の語源は、欧米のことわざにあります。
「ことわざ」の語源が「ことわざ」だなんて、何だか面白いですね(*^-^*)
語源となっていることわざはこちら。
- 英語:You cannot see the wood for the trees.
- ドイツ語:Man sieht den Wald vor lauter Bäumen nicht.
- フランス語:C’est l’arbre qui cache la forêt.
「木はしばしば森を隠す」や「木を見ているものは森を見ることができない」「周りが木ばかりなので森が見えない。」などに訳されます。
残念ながら、どれが最初に入ってきたのかははっきりしていません。
しかし、すべて同じ言い回しですから順番は関係なさそうです。
これらを見てもわかるように、「物事全体」を「森」、「ちいさなこと」を「木」と比喩していますね。
わかりにくい場合は、こんな風に置き換えてみましょう。
こちらの方が、ピンとくる方が多いかもしれませんね。
では、次の章で実際に使う場合を想定して使い方を紹介します!
木を見て森を見ずの使い方・例文!
では早速、例文を見ていきましょう!
ビジネスシーンで交わされそうな会話ですね。
人をひっぱる人は「小さいことに心を奪われて、全体を見通さないこと」ではいけない。という意味で使われています。
利益のために、信頼を失ったのでしょう。
「今回」だけで考えず「過去の実績」や「先を見据える」べきだ。ということを表している例文ですね。
「木を見て森を見ず」だった自分を反省する要素として使っている例文ですね。
人から言われるだけではなく、このように自分自身にも使うことができるんですよ。
と、このように「木を見て森を見ず」を使います。
周りのことが見えていない人、目先の事しか見えていない人を表現するときなどに、「木を見て森を見ず」を使ってみましょう。
もちろん、自分のことを表現してもかまいませんよ!
まとめ
いかがでしたか?
「木を見て森を見ず」の意味や語源・使い方を見てきました。
「木を見て森を見ず」の類語には、こんなものがあります。
- 木を数えて林を忘れる:細部に気をとられて全体を見ることを忘れるということのたとえ。
- 金を掴むものは人を見ず:一つのことに集中するあまり、他がまったく目に入らない、欲のために周りの状況がよくみえないということのたとえ。
- 鹿を追う者は山を見ず:目先の利益を追っている者は、それ以外のことが見えなくなり道理を忘れてしまうことのたとえ。 一つのことに夢中になって、他のことに余裕がなくなること。
- 獣を追うものは目に太山を見ず: 目先の利益に心を奪われている者は、周囲の状況に気付く余裕がないということのたとえ。
- 雀を脅して鶴を失う:わずかの利益のためにあくせくして、かえって大きな損をしてしまうこと。また、わずかな利益を得ようとして、より大きな利益を逃してしまうこと。
対義語としては、
- 鹿を逐う者は兎を顧みず: 大きな利益を狙うものは、小さな利益に目もくれないことのたとえ。
がありますよ。
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