「お母さん、K君のお母さんがこれおすそ分けだから持って帰ってって。」

友達のおうちに遊びに行っていた子供がケーキをいただいて帰ってきました。


おすそ分け


大好物をもらって、嬉しいはずの子供から一言。

「ねぇ、おすそ分けってなに?何かあげること?」

確かに、よく聞く言葉でなんとなく意味は知っているけど、説明するとなると…。

というわけで、今回は「おすそ分け」の意味や語源・使い方を紹介していきます。

実はこの言葉、使わないほうがよいときがあったんです!

一体どういうことなのか、一緒にみていきましょう。



おすそ分けの意味・読み方!


「おすそ分け」漢字で書くと「御裾分け」で「おすそわけ」と読みます。

意味は、「自分がいただいたものなどをさらに他の人に分けること。」



でも、他の人に分けることをなぜ「おすそ分け」と言うのでしょうか?

それを知るためにも語源をみていきましょう。

意味がわかったからと言ってここでやめないでくださいね。

きっと、「なるほど!」と思い、記憶に残りやすくなりますので!


スポンサーリンク


おすそ分けの語源・由来とは?

 
結論から言うと語源や由来はありません(´・д・`)

単語の持つ意味からできている言葉ですね。


せっかくなので、「おすそ分け」の意味をより深く知るために単語ごとに分けて説明していきましょう。

まずは「すそ」から!

漢字で書けば「裾」ですね。

ここでの「すそ」の意味は、衣服や着物の下の縁(ふち)の部分のこと。

「すその長さはどうしますか?」なんて洋服を着買いに行って試着をした際に聞かれたことありますよね。

この場合のすそはパンツの一番したの部分のことです。

「衣服のすそ」や「着物のすそ」の「衣服」や「着物」が取れてしまい残った「下の方」や「端の方」が転じて「末端のもの」「つまらないもの」という意味になりました。


次の「わけ」は「分ける」ですね。

この場合の意味は、分配する。一部分を人に与える。です。

「お」は物事を丁寧に言うときに使うものなので「お」が付いているということは、「裾分け」の丁寧語ですね。

  
全部の意味を合わせて見ると…。
「つまらないものを他の人にお分けする」嫌な感じなんだか丁寧なんだかよくわからない言葉ですね。

これが転じて、「もらったけれども自分はいらないものや、たくさんもらったので余分があるものを他の人にお分けする」という意味になりました。

やっぱり、嫌な感じなんだか丁寧なんだかよくわからない言葉です(;´Д`)


ここまで読んだあなた、何かに気がついたんではないでしょうか?

そう、実は目上の方になにかを分けるときに使うのは、やめておくべき言葉なのです。

目上の方に「つまらないものや余分なもの」をあげるなんて失礼ですからね。

ちなみに、目上の方には使うべきではない「おすそ分け」では、「お福分け」という言葉を使うとよいですよ( ..)φメモメモ

「お福分け」は本来、「おめでたいときにいただいたものをおわけします」「めでたい福をおわけします」とい意味なので、目上の方に使っても失礼に当たりませんからね。

さすが、日本語。すてきな言葉があるものです!


おすそ分け

おすそ分けの使い方・例文!

それでは、例文をつくっていきますね!

大学入学のために東京に出てきて2年になるけれど毎月のように実家から野菜や果物が届く。

ひとり暮らしなんだから、食べきれないっていつも言ってるのに…

そうだ、サークルの後輩たちにおすそ分けして食べてもらおう


このお守りを持っていたから志望校に合格できたんだ。

こんなに縁起が良いのだから、弟にもおすそ分けしないと

そんな思いから今年受験生になる弟にお守りをあげることにしたんだ(๑><๑)



丁寧語なのに目上の方には使わないほうがよいなんて、日本語はむつかしいですね(-“-)

ただ、万が一、上司に「おすそ分け」を使ってしまったとしても「おすそ分けと言うなんて失礼な( ¯ ¨̯ ¯ )」なんて目くじらをたてられることないでしょう。

しかし、きちんと意味を知っている方は、良い気分はされないはずです。

「おすそ分け」と「お福分け」上手に使い分けて、あなたの「分けたい」という優しい気持ち・あたたかい気持ちを正しく伝えましょうね。


ではここで、冒頭の会話を思い出してください。

子供は「おすそ分け」と言われていただいて帰ってきました。

この使い方は正解でしょうか?

子供のお友達のママ…難しいですね。お友達のママにとって、私は目上ではありません…

しかし、お友達のママが年上の方だとしたら…

こんな風にどちらを使うべきかわからない場合は「お福分け」を使うようにしましょう!

「お福分け」はどちらにも使える便利な言葉です。

日本人は「縁起(えんぎ)」を気にする人が多いので「福」ならいくらでもいただきたいんじゃないでしょうか。


「田舎の実家から新鮮な野菜がたくさん届いた。

部長は料理が大好きだということだし、この野菜をお福分けすることにしよう。」

という感じで使ってくださいね。


もうひとつ、これも一緒に覚えておいてください。

日本人がものを差し上げるときによく使う「つまらない物ですが…」

実はこれ、外国の方に物を差し上げるときに使うと大変失礼な意味にとられてしまいます

「何でつまらないと思っているよなものをくれるの?」「つまらないものなんていらないよ。」

これが外国の方の心情だそうです。

文化の違いですね。


そんな英語での表現がむつかしそうな「おすそ分け」それでもあえてチャレンジしてみました。

文化の違いを考慮しても日本特有の譲渡(じょうと)の気持ちや謙遜(けんそん)が入っています。

そのせいで難しく考えてしまいがちですが単純に「‘a share」で良いですね!

最近よく耳にする「シェアする」は、うまく伝えている言葉なんじゃないでしょうか。\(^^)/


スポンサーリンク


まとめ

いかがでしたか?

「おすそ分け」の意味や語源・使い方をみてきました。

外国と日本の文化の違いをあらためて知らされる言葉でしたね。


そんな、「おすそ分け」に関する言葉でこんなものがあります。

「おすそ分けにあずかる」

「おすそ分け」の意味は理解しましたが…

新たな疑問が発生してしまいましたね( ´ A ` 。 ) グ ス ン

この場合の「あずかる」は、もらう・いただく。という意味です。

つまり、「おすそ分けをもらう・いただく」ですので受け身側の表現方法ですね。

おすそ分け、有難くいただいちゃいましょう。


また、おすそ分けをあずかるとお返しをすべきか否かが気になってしまいますね。

「お返しはすぐにしないと失礼です!」なんてことはないので安心してください。

それに「おすそ分け」をいただいてすぐにお返しをすると、相手にかえって気を使わせることになってしまいます。

ただ、もらいっぱなしというのも何ですから、何かのタイミングで そう何かをたくさんいただいた時にでも、今度はあなたから「おすそ分け」や「お福分け」をするのはいかがでしょうか。


スポンサーリンク