「ねぇ、おかあさん。猫に小判って何で猫なの?犬とかライオンじゃダメだったの?」
うわぁ~、子どもからの質問あるある。
でも、確かにそうだよね。なんで「ねこ」に小判なんだろう(・・?
さすがに「ライオン」はないだろうけど、子どもの言うとおり「犬」でも良かったんじゃないのかな?
意味は知っているけれど、なぜその言葉ができたのかまではわからない・・・。
よく耳にする言葉だからこそ、きちんとした意味や語源をを知っておきたい。
そこで今回は、猫に小判の意味や語源について紹介します!
まずは意味と読み方から、一緒に見ていきましょう^^
猫に小判の意味・読み方!
意味は理解することができました。
しかし残念ながら、意味を見てもなんで「猫」なのか?という疑問は解決しませんね…
やはり、語源をみないことには解決は難しそうです。
言葉の意味だけでは、解決できないことわざや慣用句も多いですからね。
というわけで、次の章では語源を紹介いたします。
猫に小判の語源・由来とは?
猫に小判の語源をたどると江戸時代へとたどり着きます。
「小判」を使っていた時代にたどり着くのは、当然といえば当然のことですね。
ではなぜ、「猫に小判」はなぜ「猫」をつかっているのか?
実は、昔から猫は人間にとって最も身近な動物、しかも人間の思い通りには動いてくれない動物であったからというのがその理由です。
貴重なものの代表が「小判。」
価値のわからないものの代表が、人間に一番身近だった動物である「猫」だったんですね。
「ライオン」では全く身近な動物ではないので、生活に密着した言葉にはなりませんからね。
「犬」でなかったのは、「犬」だと躾ができるので人間の思惑通りにも動いてくれる場合もあります。
賢い犬だと、おつかいぐらいなら出来たかもしれません。
人間に一番身近な動物が、他のものだったら「〇〇に小判」と言葉が変わっていたんでしょうね。
無事に「猫に小判」がなぜ「猫」を使ったのか?という疑問も解決できました(#^.^#)
と、なると次の課題は「実際に使えるようなること」ですね。
というわけで次の章では、例文で使い方を紹介いたします。
猫に小判の使い方・例文!
早速ですが、例文を見ていきましょう。
きっと、あなたにも思い当たるシチュエーションがあると思いますよ。
このように、その価値がわからない人に貴重なものをあたえても「意味がない。」「無駄だ。」という表現をしたいときに「ねこに小判」を使いましょう。
ですから、基本的には否定的な使用方法となりますね。
また、こんな使い方もあるんですよ。
こちらの例文では「価値はわかっていても、それを使いこなすことはできないだろう。」という具合に、バカにしています。
このように、人を揶揄(やゆ)する場合にも使える言葉なんですよ。
「猫」なんて使っているから、かわいらしい印象の言葉ですが、実はイヤな意味の言葉だったんですね(~_~;)
まとめ
いかがでしたか?
「猫に小判」の意味や語源・使い方を見てきました。
実は英語のことわざにも「猫に小判」と同じ意味のものがあるんですよ。
cast pearls before swine 直訳すれば「豚の前に真珠を投げる」です。
意味は、「高価なもの、良いものをその価値を知らない者に差し出すこと。」
こちらの言葉、実は聖書の一説が語源で「豚に真珠」のもとになった言葉でもあるんですよ。
「豚に真珠」は言わずと知れた「猫に小判」の類語ですよね。
ですから、こちらを「猫に小判」の英語版と考えて間違いありません。
類語のお話がでましたので、類語も紹介しておきましょう。
- 豚に真珠:貴重なものも、価値のわからない者には無意味であることのたとえ。
- 馬の耳に念仏:馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である。いくら意見をしても全く効き目のないことのたとえ。
- 犬に論語:どのように説いて聞かせても無駄なことのたとえ。
- 豚に念仏 猫に経:どんな役に立つ教訓であっても、それを理解せず聞き流してしまうことのたとえ。
- 兎に祭文:いくら意見をしても効き目がないことのたとえ。
- 牛に対して琴を弾ず:いくら高尚なことを説いて聞かせても、愚かな者にはなんの役にも立たないことのたとえ。
たくさんありますね。
しかし、「猫に小判」が一番わかりやすくかんじるのは、やはり「身近な動物」を使っているからでしょうか(^▽^)
普段よく耳にする言葉も初めて聞く言葉も、じっくりと調べてみると面白い発見があったりするものですね。
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