よく耳にすることわざや慣用句に中に「馬の耳に念仏」がありますね。

実は、類語が本当にた~っくさんある言葉なんですよ!


馬の耳に念仏


今回は、「馬の耳に念仏」の意味や使い方はもちろん、たくさんの類語もあわせて紹介しますね

まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。



馬の耳に念仏の意味・読み方!


「馬の耳に念仏」「うまのみみにねんぶつ」と読みます。

意味は、「馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である。」「いくら意見をしても全く効き目のないことのたとえ。」「無駄。」です。



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馬の耳に念仏の語源・由来とは?

「馬の耳に念仏」の語源は、たいへん有名です!

知っている人も多いと思いますが、確認もかねて見ていきましょう!

お坊さんが、いくらありがたい説教をしても念仏を唱えても馬には何もわからない。

ということから、言い聞かせてもその価値がわからないさまや無駄なことを「馬の耳に念仏」と言うようになりました。



語源がそのまま、意味のひとつになっています。

「いくら意見をしても全く効き目のないこと。」という意味では「お坊さん」を「意見する人」・「馬」を「意見される人」・「念仏」を「意見」と例えているんですね。

「いくら意見をしても全く効き目のないこと。」は「無駄なこと」ですから、こちらの意味としても使うようになっていったというわけなんです。


次の章では「馬の耳に念仏」の使い方を紹介していきます。

どんなシーンで使用するのが正しい使い方なのでしょうか?

続けて見ていきましょう。


馬の耳に念仏

馬の耳に念仏の使い方・例文!

では早速、例文を見ていきましょう。

彼女にこの絵の価値をいくら説明しても、馬の耳に念仏だよ

美術品には全く興味がないみたいだからさ。



「価値が分からない人」に説明しても、無駄である。という意味で「馬の耳に念仏」を使っている例文ですね。

他にはどんな使い方があるのでしょうか。

彼にはいくら注意しても無駄無駄。

自分の意見や考えを絶対に曲げないんだから、ホント馬の耳に念仏って表現がピッタリだよ



「注意をしても無駄」という意味で「馬の耳に念仏」を使っているのですが、「悪口」としも使っていますね。

このように、「馬の耳に念仏」は悪口にもなってしまう言葉でもあります。使う場合には注意が必要ですね。

「宿題が終わってから遊びなさい!」って毎日、口が酸っぱくなすほど言っているのに…

本当に馬の耳に念仏でイヤになっちゃう



「まともに聞いちゃいない!」そんなニュアンスで「馬の耳に念仏」を使っていますね。

子育て経験をお持ちの方なら、心当たりがある使い方なんじゃないでしょうか。


と、このように「馬の耳に念仏」を使います。

「相手に話が通じないとき」「相手が話を聞かないとき」などに、「馬の耳に念仏」を使って表現してみてくださいね。


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まとめ

いかがでしたか?
「馬の耳に念仏」の意味や語源・使い方を見てきました。

最後に、「馬の耳に念仏」の類語と英語表現を紹介しますね。

冒頭でお話したように、たくさんありますよ~!

  • 猫に小判:価値が分からないものに貴重なものを与えても無駄なこと。何の役にも立たないこと。
  • 豚に真珠・・・貴重なものも、価値のわからない者には無意味であることのたとえ。
  • 犬に論語:どのように説いて聞かせても無駄なことのたとえ。
  • 豚に念仏 猫に経:どんな立派なものでも、価値のわからない者にとっては、何の値打ちもないものであるというたとえ。
  • 兎に祭文(さいもん):いくら意見をしても効き目がないことのたとえ。
  • 牛に対して琴を弾ず:いくら高尚なことを説いて聞かせても、愚かな者にはなんの役にも立たないことのたとえ。
  • 馬耳東風:人の意見や批評を全く気にかけないで聞き流すこと。
  • 牛に説法馬に銭:意見や忠告などをしても何の効果もないことのたとえ。
  • 犬に念仏猫に経:どんなに道理を説いて聞かせても効果がなく、無駄であることのたとえ。
  • 豚に念仏猫に経:どんなに立派な教えも、それを理解できない者に言い聞かせたところで、何の意味もなさないという事。
  • 豆腐に鎹(かすがい):いくら意見などしても一向に効き目がないことの意味。
  • 糠に釘:何の効き目も手ごたえもないことのたとえ。
  • 暖簾に腕押し:何の張り合いも手ごたえもないことのたとえ。
  • カエルの面に水:どんなことをされてもまったく平気でいるさま。
  • 鹿の角を蜂が刺す:何の手ごたえもないことのたとえ。



きりがないので、この辺でやめときますね(^-^;


英語表現では、「go in one ear and out the other(右の耳から入って左の耳に抜ける)」となります。
実はこれ、英語のことわざなのです!

日本だけでなく、どこの国にでも人の注意を聞かない人って必ずいるんですね(;´∀`)


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