大学時代の友人が帰省をしたお土産を持って家に遊びに来てくれた時のことです。
仕事が忙しく中々帰省をしてなかった友人は、行く前「正直、気が進まないんだよな〜」なんて愚痴を言ってたのに何だか落ち着かない様子…
帰省して何かあったのかと思ったら、「帰省中、高校生時代のに元彼と焼けぼっくいに火がついちゃって…」と嬉しそうに話し始めたのですが、言われた意味が分からず話の内容が入ってこない…
あなたもこんな経験ありませんか?
大人になるにつれて日本語の奥深さを感じて生活をしていますが、それと同時に「それってどんな意味?」と中々聞き返す事が出来なくなります。
そんな事にならないように、今回は「焼けぼっくいに火がつく」の意味や使い方などを詳しく調べて紹介しますね^^
焼けぼっくいに火がつくの意味・読み方?
よく松ぼっくりから「焼きぼっくり」に間違われることがあります。
確かに松ヤニは燃えやすいので想像してしまいますが、誤りですので気をつけてください。
帰省をした友人は元カレと再び元の関係になった、という事を言いたかったのですね!
ただ、意味は分かりましたが「焼けぼっくい」とは何でしょう?どんな事を指しているのか理解しないと今後使うことが出来ません。
気になってしまったので、次に語源を調べてみました。
焼けぼっくいに火がつくの語源とは?
「焼けぼっくいに火がつく」の語源を調べていたら、漢字で表せる事が分かりました。
漢字で書くと「焼け木杭に火がつく」という字になります。
「木杭」はもともとは「棒杭」からなるもので、音の変化で木杭になったそうです。
棒杭とは、建て物を作るときに固定をする為に打ち込む棒状の杭のことで、木で作られているものが木杭のこと。
焚き火などをしている時、一度火がついた木の棒などが燃えきって火が消えたな、と思っていたら、風が吹いた拍子に再び赤々と火の気が見えた…なんて事がありますよね。
そんな事から燃え盛った恋人同士が別々になったものの、縁あってもう一度元どおりの関係になる事を意味するようになりました。
語源を聞いたらなるほど!と納得出来てスッキリ!
では「焼けぼっくいに火がつく」はどんな風に使う事が出来るのか?
例文に添ってみていきましょう!
焼けぼっくいに火がつくの例文・使い方
- 5年ぶりにあったあのカップルは、焼けぼっくいに火がついて今度結婚式することになったんだ
- 同窓会で久しぶりにあった元恋人と、すっかり意気投合して焼けぼっくいにに火がついてしまった
などというように、1度別れた恋人同士が元の関係に戻ることを表すのに使うことが出来ます。
語源からも分かるように燃え盛るという意味合いから、男女の関係で使われますね。
間違えの例文として
- 今はライバル会社となってしまったが、今度の新作発表で焼けぼっくいに火がついて元の提携会社の関係に戻れそうだ
などと使う人がいますが、「焼けぼっくいに火がついた」は語源の「燃え盛る」という意味合いから、あくまで男女での関係しか使うことはありませんので、気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
意外と「焼けぼっくりに火がつく」と間違えている人が多い「焼けぼっくいに火がつく」のことわざですが、言い間違いや語源などを調べてみたら、今後は正しく使うことが出来そうです。
今まで曖昧だった人もこちらを読んでスッキリ解決して頂けたら嬉しいですね(*^-^*)
言葉の意味合いまで深く知ることが出来ると、キレイな日本語を使いこなしていくことが出来ます。
大人になると中々周りから間違えを指摘してくれる事もなくなりますので、正しい日本語の知識を持ち楽しくコミュニケーションをとりましょう!
ちなみに、「焼けぼっくいに火がつく」の似たような言葉はあるのでしょうか?
- 燃え杭には火がつきやすい
- 元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)
こちらは類義語として、同じような意味で使います。
こちらも絶縁関係になったものがもとの通りに戻ることを指しています。
このことわざから元恋人と復縁した時のことを元サヤと言ったりしますね。
さらに英語だと、Wood half-burned is easily kindled.(半焼けの木は火がつきやすい)
日本語とは違いストレートな言い方ですね。
他にも、英語圏らしい言い回しもありますよ。
To become in love with someone again after falling out love.(一度は冷めたもののまた同じ人に恋をする)
男女の関係で「焼けぼっくいに火がつく」状態は万国共通なのですね!
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