あるとき、クイズ番組で「十把一絡げの読み方とは?」との問題が。

「ん?じゅっぱひとからげじゃないの?」と思っていたのですが、もしその番組に出演していたら、スタジオ中に不正解音のブザーが鳴り響いたことでしょう(~_~;)

てっきりそういう読み方だと思っていたのですが、どうやら違ったようですね。


十把一絡げ


このように、ことわざ・慣用句には分かりづらい読み方や意味の言葉はたくさんあります。

言葉を知らないと、人から指摘されてしまうこともしばしば…

今回は、「十把一絡げ」の読み方でどういった場面で使う言葉なのかについて紹介します!



十把一絡げの意味・読み方は?


「十把一絡げ」は、「じっぱひとからげ」と読みます。

意味は、「いろいろな種類のものを区別なしにひとまとめにして扱うこと」または、「一つ一つ取り上げるほどの価値のないものとしてひとまとめに扱うこと」



「十把」は「じっぱ」と読むのですね。

十把一絡げと同じような意味の言葉としては「一緒くた」「ないまぜ」「ごちゃまぜ」「ひと括(くく)り」「全部まとめて」などが挙げられます。

これらも、「複数のものを無差別にまとめる」というニュアンスを表している言葉です。

このように似たような意味を持つ言葉を確認することによって、言葉そのもののイメージも膨らんでくるのではないでしょうか。

では、「十把一絡げ」の語源などを探りながら、もう少し詳しく見ていきましょう。


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十把一絡げの語源とは?

まずは、「把」という言葉についてですが、これは「束になっているもの」を表している漢字です。

束になっているものが十ある様子を表したのが「十把」。

つまり、たくさんあることの例えです。


一方、「絡げる」という言葉ですが、これは「縄やひもなどで結わえる、括る」という意味。

日常生活ではあまり見かけない言葉かもしれませんが、意味はこのようになります。

というわけで、「十把一絡げ」は「十の束をひとまとめに括る」ということを表しています。

そこから「区別なくひとまとめにすること」という意味で使われるようになったのですね。


十把一絡げ

十把一絡げの使い方・例文!

では、使い方・例文を見ていきたいと思います。

例えば、他部署から仕事の応援に来た人がミスをしたとします。

すると、その現場を仕切っている人が「これだから○○部の人間は…」とブツブツ文句を。

それを見た上司は「個性や能力は人それぞれに違うのだからそんな十把一絡げにするのは良くない」とかばってくれました。

もしも近くにこんな上司がいてくれたら「一生ついてきます!」と思ってしまうほど尊敬してしまいそうですね!


次に、自分が特別に気に入っているボールペンを人にすすめる場合。

A「このボールペン、書き味が他とは全然違うよ。」

B「ボールペンって、大体どれも一緒でしょ。」

A「そんな十把一絡げにするなよ。この特徴はね~」

ここでは、「ボールペンという一括りとして扱わないでくれ!」という気持ちを分かってほしかったのですね。

  • 目についた商品を次々と十把一絡げにして買い物かごへ入れる
  • そういった行動を十把一絡げに考えるには無理がある
  • 何でもかんでも十把一絡げにするな
  • 高そうな本も、あの人の本棚には十把一絡げに置かれている
  • スポーツ選手だということだけで十把一絡げにされてしまう



他にもこのように「十把一絡げ」を使う場面が挙げられます。

それぞれどういった場面なのか想像してみても面白いかもしれませんね。

共通しているのは、「そのものを大きなカテゴリーの中の一つとして扱っている」ということ。

もう少し言うと、そのもの自体には価値があるのに、それを取り立てるほどの価値がないものとして扱っている様子がうかがえます。


余談になりますが、英語の表現についても触れてみましょう。

  • in the lump
  • lump together



「lump」は「かたまり、ひとまとめにする」という単語です。

これらを使った実際の例文を見てみますと

  • I will sell the rubbish in a lump.(ガラクタをまとめて売ってしまおう)
  • Don’t lump all these issues together.(十把一絡げにしないで)



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さいごに

いかがでしたか。

「十把一絡げ」の読み方から使い方について進めてきました。

おさらいしますと、「十把一絡げ」は「じっぱひとからげ」と読み「十把」は「多くのもの」を表すことから「区別することなくひとまとめにする」様子を表していることが理解できたかと思います。

また、ここでの「ひとまとめにする」行為は、特別に取り立てるほどではない集団として扱うという意味も持ちます。

なので、例えばプロ野球選手を褒める場合。

「あの人のプレーは(プロ野球界を)十把一絡げにして考えてもすごい」

このような表現は間違った使い方となるので注意が必要です。


ことわざ・慣用句は日常生活において頻繁に出てくる言葉ではないのですが、知っていると知っていないでは大きな差が出てきます。

「これだから○○は…」と「十把一絡げ」にされないためにも、いろいろな言葉を学んでいきましょう。


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