「てこでも動かない」の言葉を聞いてまず気になるのは「てこ」ですよね?
「てこ」とはどんな意味を持った言葉なのでしょう?それが動かないとは…
今回は「てこでも動かない」の意味や使い方を解説します!
まずは意味と読み方からいきますよ!
てこでも動かないの意味・読み方は?
では何故「てこでも動かない」がその様な意味になるのでしょう?
「てこ」の意味も含めて、語源から勉強してこの言葉の意味を詳しく知っていきましょう!
次に語源を解説していきますね!
てこでも動かないの語源とは?
「てこでも動かない」まずは「てこ」がなんなのか?そこから説明しますね。
「てこ」は漢字で書くと「梃子」と書きます。
これは、棒の中心にある一点を支えて棒の片方に力を加え、反対側の物体を動かすようにした仕組みのことです。
または、目的を達成する為のきっかけとなる手段や行動などを意味します。
これってどこかで聞いたおぼえはありませんか?…そうです!「てこの原理」ですね!
学校で習った記憶がある人も多いのではないでしょうか?
「てこの原理」では、棒を使って小さい力で物体を動かすことが出来ますよね。
わかりやすいのはハサミです!
- ハサミの中心 → 支点
- ハサミの持ち手 → 力点
- ハサミの刃 → 作用点
この三点の力を使って、紙を切るんですよね!
てこはとても古くから活用されており、紀元前に、古代ギリシアのアルキメデスが「我に支点を与えよ、そうすれば地球をも動かしてみせる」と言ったなんて話もあるのです。
紀元前だなんてとても昔のことで想像もつきませんが、そんな昔から「てこの原理」は人々に使われていたのですね!
実際にアルキメデスはてこを利用して各種発明をしたそうですよ。
そんな「てこの原理」を使うことで重いものを持ちあげたり、様々なことに活用できるわけですが、「てこでも動かない」とはその「てこの原理」を使ってもそれが動かない、という例えから出来た言葉!
それが物体だけではなく、他のことにも「てこでも動かない」と使えるようになりました。
それはいったいどんな使い方なのでしょう?
続いて使い方を解説していきます!
てこでも動かないの使い方・例文!
それでは「てこでも動かない」はどのように使う言葉なのでしょうか?
例文をいくつか出してみるので、その場面を想像して使い方をイメージしてみてください!
- 困ったな、この岩はてこでも動かないぞ
- 「まだ帰らない!」てこでも動かない子供がおもちゃ売り場にいたよ
- おじいちゃんの頑固さったら、1度言い出したらてこでも動かないのよ
どの使い方も、なんだか困った様子が伝わってきますよね?
1つ目は「岩」が動かない様子です。
岩をどかしたいけど重くて動かないと、「物体」に対して使っています。
2つ目は「おもちゃ売り場の子供」です。
おもちゃを買って欲しくて大泣きしている子供が目に浮かびますよね(^-^;
こうなったらおもちゃを買うまでどうしようもありません。
1つ目とは違い、「物体」ではなく「人」が動かない様子にも使うことが出来ますよ。
そして3つ目です。これは「おじいちゃん」か動かないのではなく「おじいちゃんの考え」が動かせない、という意味で使っています。
とても極端な例ですが「今日の晩御飯は和食にしよう」 「いや、絶対にイタリアンだ!」のように「意見を曲げない、主張や信念を変えない様子」を表す時にも使える言葉なのです。
3つの例をあげましたが、「てこでも動かない」は、このように色んな意味で使い分けることが出来るんですね!
さいごに
それでは「てこでも動かない」の類義語を紹介していきます!
- 「信念がある」
- 「頑固一徹」
- 「厳然」
「しんねんがある」と読みます。「信念」とは「正しいと信じる自分自身の考え」という意味があります。
「彼は仕事に対し強い信念を持っている」などと使うことが出来ますよ。
「がんこいってつ」と読みます。「とても頑なで、一度決めたら自分の意見や行動を絶対に変えない様子」という意味がある四文字熟語です。
「頑固一徹で仕事をやってきた父」などと使えますね。
「げんぜん」と読みます。「動かしがたい威厳のあるさま」という意味があります。「厳然たる態度」などと使うことが出来ますよ。
どうでしたか?「てこでも動かない」について説明してきました!
語源は「てこの原理」でしたが、仕組みや装置だけではなく、言葉にも使われているなんで幅広く活躍していることがわかりましたよね!
「てこでも動かない」も物体、人物、人の考えと幅広く使うことが出来ますので使いやすいと思います。
実際に使ってみるのが一番の理解に繋がると思いますよ!
ぜひこの記事を参考に使ってみてくださいね!
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